×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

←Back to MOVIES


映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
藁の楯
★★★★ 漫画家・映画監督のきうちかずひろが、木内一裕名義で書いた小説の映画化。
なぜきうちかずひろが自分で監督しないで、三池崇史が監督したんだろうと思ってた。
きうちかずひろだってバイオレンス映画の世界じゃ名の知れた監督だからだ。
でも全編観てわかった。コレは三池崇史じゃないと無理だ。
大掛かりなのに、低予算、短い制作日数で完成させるには職人の手が必要だったのだ。
三池崇史は存分にその手腕を発揮していると思う。
ちょっと日本映画離れした触感がある映画だ。
感覚的には、長谷川和彦監督の映画「太陽を盗んだ男」に近いモノがある。
日本のフィクサーのような老人が、自分の孫娘を惨殺した犯人に賞金をかける。
そして、福岡から東京までこの犯人を護送しなければならないSP・警察。
賞金首を狙っているのは、恐らく日本人全員といった最悪で読めない状況。
殺せば10億円、未遂でも1億円が出るのである。
護送できるのか、も大事な要素だが、なぜ殺さない?という疑問を投げかけている。
「殺意」についての映画なのだった。
出演者が皆イイ顔してる。主人公たちもだが、それ以外の賞金狙いの人々の顔、顔、顔。
フィクサーの老人の顔、そして犯人の顔。
決着が着いたのに、なぜか何かがしこりのように重く残る映画。
事件解決が手放しで喜べないという、フラストレーションの溜まる映画。
それは、この映画、この物語そのものが、作者からの「疑問or質問」だからだ。
観客一人ひとりが答えを出さないといけない。
なぜなら、観た人全てがこの物語の関係者となるのだから。
パシフィック・リム
★★★ 日本のアニメ&特撮オタクのギレルモ・デル・トロ監督作品。
製作も脚本も共同だが、ちゃんと参加してる。
この人は長編デビュー作「ミミック」からすでに「ウルトラQ」や「怪奇大作戦」の雰囲気をアメリカ映画に持ち込んで成功しているんで、今さら何をしても驚かない。
この映画では「巨大ロボットvs怪獣」を描いている。
それ以上でも以下でもない。言っちゃえばそれだけのモノ。
シンクロ率云々は「エヴァ」だろうし「ロケットパンチ」は「マジンガーZ」。で、本多猪四郎に捧げられてる通り「怪獣」は「KAIJU」として出てくる。
日本からは菊地凛子が参加、そしてその少女期を芦田愛菜が演じている。
この芦田愛菜が名演なんで驚いた。
ILMによるCG特撮はさすがにスゴイが、もうこの手には驚かなくなってる。慣れちゃったんだな、目が。
思い切っているようで、実はシナリオが圧倒的に弱い。
ダラけたお喋りはいらないし、そんなヒマがあるならサスペンスを作れ。全くハラハラドキドキが無いぞ。高揚感もカタルシスすら無い。
日本のアニメのどこを観て学んでるんだ?日本のシナリオはもっと上質だぞ。
なので期待値を裏切られたので★は三つ。
ギレルモ・デル・トロは近いうちに日本に移り住んで映画を作るそうな。
それは日本映画になるのかどうなのか、楽しみではある。
我が国はいつでも歓迎するよ。
県庁おもてなし課
★★ なにこのどこにもピントが合ってないようなダラけた映画。
まずシナリオからしてなってないでしょ。
シーンが全く噛み合っていないから、用意されたポイントが力を出せない。
サスペンスも高揚感もカタルシスすら無い。なんにも無い。
カメラもツマンネー映像だし、編集ものんべんだらりだし。
なんで妄想シーンがアニメなのかも意味不明。しかもヘタなアニメ。
なんだよ、コレ。
もっと物語に、登場人物たちに集中しろよ。散漫なんだよ。
これじゃ高知県の宣伝にもなりゃしない。
ただ堀北真希ちゃんだけは猛烈に可愛いんで、★ふたつは全部彼女に。
そうそう、その堀北真希場面にしても、ネタフリが回収されてないだろ。
完全に失敗作。
読んでないけど、原作もこんななの?読みたくもないけどさ。
ヒドイの観ちゃったなあ。
ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ
★★★★ 2009年のイギリス映画。 ビートルズ結成前のジョン・レノンと母親と叔母を描いた映画。
実母のジュリア・レノンを演じたアンヌ=マリー・ダフが、英国インディペンデント映画賞助演女優賞を受賞している。この女優の表情が誰かに似てて、ずっと考えてて、AKB48の大島優子に似てることに気がついた。
ジョンは不良には違いないが、ほんとの悪にはなれない、皮肉屋で、居場所が見つからない寂しさと苛立ちとかないまぜになってる雰囲気がよく出てた。
時折、写真で見た当時の写真のジョンにソックリなシーンすらあった。
ポールは本人とは全く似てないが、出会ったときからすでに優れたギタリストでミュージシャンだったことが描かれてる。
母親から習った四弦バンジョーしか弾けないジョンにギターを教えたのはポールだったのだ。
出てくる楽器もそれぞれちゃんと考証がなされてるのに驚く。揃えるだけでも大変な作業だったろう。
イギリスの映画や文学は、こういう労働者階級の人々を描かせると、胸が痛くなる傑作を生み出すことがままある。この映画もそういった一本だった。
この映画を観るのにビートルズファンである必要は全くない。
良作であった。
★が5つに届かなかった理由は自分でもわからない。ただもう一度観たくなるかというとそれは疑問なので、★4つに留めた。別に5つでも全く異論は無い。
真夏の方程式
★★★ テレビシリーズ「ガリレオ」劇場版第二弾。
一応この作品でファイナルということにはなってる。さて。
主役はお馴染み福山雅治演じる湯川学准教授。
大ファンである。もう湯川先生が出てるだけでいい。そのくらい。
この物語はテレビシリーズを観てないと分からないことが多い。
いきなりこの映画から観たんじゃ理解できないことがあると思う。
つまり観客を選ぶ。
テレビシリーズの大ファンなので、個人的には満足だった。
が、せっかくの劇場版なんだから、もっと裾野を広げてもよかったのではと思う。
複雑に絡んだ事件の謎解きも面白いし、深く、感動もある。
あの湯川学が子供とコンビを組むという特殊な状況も「実に面白い」。
それが今ひとつ伝わりにくいのではないかと感じた。
なので★4つにしようかとも思ったが、ここは3つで。
だって全く観たことが無い人に、コレをまず勧めることはできないでしょう。
そういうことでした。
あと、推理モノなので、ヒントになることが一切ココに書けないというのもある。
こんなに感想文が書きづらい映画も珍しい。
舟を編む
★★★★★ いや〜素晴らしい映画と出会えた!嬉しい!!
こんな気持ちのいい映画も珍しい。
当初は、辞書を作る話ぃ〜?とちょっと抵抗があった。
2012年本屋大賞第一位だったことは知ってた。
2013年度のあらゆる映画賞を独占したのも知ってた。
でも、ほんとぅ?面白いのぉ?辞書だぜぇ?と思い込んでた。
でも観て良かった〜〜。見逃したら大損するところだった。
配役も適材適所。松田龍平の新たな魅力が炸裂してる。
宮崎あおいがこんなにイイ女だったと気づいたのも初めて。
もっと堅苦しい映画なのかと勘違いしてた。いや笑った笑った。
辞書を作るって想像を絶する大変さなのね。予想をはるかに上回ってた。
編集のタイミングも絶妙で感心した。やられた!って感じ。
この映画は誰にでもオススメしたい!年齢性別問わず楽しめること請け合い。
大傑作!!
個人的に思ったのは、池脇千鶴の役は大島優子でも良かったかなということだね。
ま、いっけど。
とにかくぜひ観てちょうだい!!
凶悪
★★ 「事実を元にしたフィクション」って謳った瞬間、この作品は園子温監督の「冷たい熱帯魚」と比べられることはわかっていたはず。
原作はノンフィクションで事実を扱っているから重みもあったろう。
しかしフィクションにした時点で、コレはセンセーションでもなんでもなくなる。
映画から「凶悪」さが全く伝わってこないのだ。それではあの「凶悪さの塊」だった映画「冷たい熱帯魚」に敵うワケがない。
出演してる俳優たちは皆素晴らしい。ピエール瀧もリリー・フランキーも本業じゃないのにプロ顔負けである。山田孝之も最近良く出る池脇千鶴も皆巧い。九十九一も久々に顔を見た。殺される人々の顔も見事なもの。
芝居だけ観ると素晴らしいが、コレは「映画」なのだ。「演劇」ではない。
「映画」としての魅力がどこにも無いのだ。
タルい、ダルい、かったるい。そんな印象しか受けない。
「凶悪」ならもっと「凶暴」でなきゃ。映画そのものが。
ほんとなら★ひとつで充分だと思うが、俳優たちが素晴らしいのでふたつにした。
それで精一杯だろう。
ゴースト・エージェント R.I.P.D
ジェフ・ブリッジスの昔からのファンである。「ラストショー」とか「サンダーボルト」とかその辺からずっと。しかし最近の彼の仕事はどうも観るのがキツイ。「トロン:レガシー(ま、コレは出ないことには始まらないが)」「トゥルー・グリッド」と観てガッカリしてた。で、コレだ。オイオイ、こんな役、他の誰かにやらせろよ。それとも生活苦なのか?大ベテランだぞ。
映画の内容は「MIB(メン・イン・ブラック)」の亜種。宇宙人を死者に変えただけ。なんの工夫も無い。いやガジェット的にはむしろ減ってる劣ってる。
ゴーストたちのCG含めた特殊メイクにも工夫ゼロ、センスゼロ。
この映画で爆笑してるヤツがいたら顔拝みたいね。ついでに親の顔も観てみたい。
くっだらねーの。
観るだけ時間の無駄。
ほんとは★なんてつけたくないけど、ジェフに免じてひとつつけといた。
清須会議
★★ 三谷幸喜、原作・脚本・監督作品。
織田信長の跡取りを決める「清須会議」を扱った時代劇コメディ。
笑える箇所はほとんど無かったが。
長いよ、2時間半は。さして見どころも無いのに。
二箇所かな、面白かったのは。
あ、前作「ステキな金縛り」を観てる人だけのお楽しみが仕組まれてるよ。
俳優は皆イイ。意外な配役もあったりして、そこはさすがに三谷だな、とは思う。
でもこれは演劇じゃあない。映画なんだよ。
映画の面白さはどこにも無かった。
前作の「ステキな金縛り」を褒めたのに、やっぱ撤回かな。
結局三谷は映画のことがわかってない。
演劇だけやってなさい。そっちの才能はあるんだから。
まあ、コレを楽しい面白いと感じる人もいるのは予想できるんで、★ふたつ。標準の下。
そして父になる
★★★★ 是枝裕和、脚本・監督・編集、作品。
第66回カンヌ映画祭審査委員賞受賞作。
子供の取り違え事件に巻き込まれた二組の家族の物語……だと思って観てると、主眼はそこじゃないことに気づく。タイトルを思い出すのだ。「そして父になる」を。
この物語は福山雅治演じるエリートサラリーマンが、本当の意味での「父」になるまでの過程を丹念に追った成長譚なんでした。
だから、結局どーなのよ、って点は別に本題じゃないので映画では描かれない。
ちょっと観てるとわかりづらいが、そういうことなのだ。
じゃなければこんなタイトルはつけない。
ドキュメンタリーを彷彿とさせる手法で描かれているのは、子供の自然な演技を中心に据えたからであろう。子供たちに無理な不自然な演技は要求してない。そこがいい。
それにしても豪華な配役、子供たちの自然な演技に負けていないのが素晴らしい。
遺作かどうかはわからないが、夏八木勲が出てる。最晩年の仕事なのは確か。
★を5つにしなかったのは、こっちの頭が足りないせいだと思ってくれていい。
自分が親の立場になっていればまた話は違ってくるのかもしれないが。
47RONIN
極悪 この製作陣よ、まずggrks(ググれカス)。
史実をベースにトンデモ外人妄想時代劇風SFファンタジーに仕立てたクズ映画。
久々の国辱映画。ムカムカする。
日本と支那とモンゴルとジブリアニメが混在してる世界を作り上げ、さらに外人特有の東洋風アレンジが加わったゲテモノになってる。
衣装もメイクもセットも小道具も全て!ヒドイにもホドがあんぞ!
樹海と言って竹林が出てくるのも笑止だが、竹林ひとつ満足に作れないのか外人は。
日本をナメんな毛唐共!!
この史実はわずか200年前の出来事。
こんな地の果てみたいな世界から200年で今の日本になると思うのか。間抜け。
荒野の真ん中に灯籠がポツンと立ってるってなんだそりゃ。
多くの日本人俳優が参加してるが、皆逆賊、非国民扱いでいいと思う。
揃って腹を切れ!恥晒しがッ!!
COSMIC RESCUE
★★★ V6の若い三人(森田剛、三宅健、岡田准一)の映画デビュー作。2003年作品。
本格近未来宇宙SFで、宇宙レスキュー隊の物語。
本格的といっても既視感たっぷりで、オリジナルな要素は無い。常に「どっかで観たようなシーン」の連続。森田剛のGジャンの作りはちょっと面白い。
この映画で重要なのは、堀北真希の映画デビュー作であるということだ。
2002年に部活帰りを田んぼでスカウトされ、2003年7月にこの映画のオーディションを「経験のつもりで」受けるように事務所から言われ、その通りに行ってみたら合格、そのままヒロインデビューとなったんでした。
そりゃもう何も知らない未経験者。その割には頑張ってたと思う。表情などはその後の活躍が期待できようというものだ。
この映画の3ヶ月後にテレビドラマ「ケータイ刑事銭形舞」でブレイクするんだから、ほんとにブレイク直前の堀北真希の姿が拝める貴重な映画。
多分まだ中学3年生だと思う。
ようやく観ることができて堀北真希ファンとしては満足でした。
劇場版ATARU
★★ 堀北真希が出てるものは全て観ようと決めたんで観た。
そうじゃなきゃこんなもん観てないって。
サヴァン症候群探偵(一応FBI捜査官らしい)アタルの物語。
元々はテレビシリーズで、この映画も、2013年1月6日放送の「ATARUスペシャル〜ニューヨークからの挑戦状!!〜第2部」からの直接の続きで、それを観てないと何がなんだかサッパリわからない作り。
堀北真希はアタルの幼馴染みの、やはりサヴァン症候群の天才ハッカーの凶悪犯を演じている。
美しい顔に歯の細工をするというのはもう手垢のついた手法。口閉じてるときが不自然すぎる。もっと上手に処理できなかったものか。「踊る大捜査線」の小泉今日子ほどにもなってなかった。
で、もっとこの美しき犯罪者の行動が観てみたかった。常に影に隠れているので、なかなか登場しないのがイライラさせられた。半分は子役の演技だったし。なんせこっちは堀北真希を観ようとしてるだけなのだから。
そもそもこのテレビシリーズが大嫌いで。第一話だけでもう観るのをやめていた。ギャグがウザいのなんの。使い方がヘタすぎる。それはこの映画でも全く同じ。
というか、コレTVスペシャル程度のもんじゃん。金取って人様に観せるモノかね。
★ふたつは、ベレッタ92Fを持った堀北真希チャンに。銃を持つのは「ケータイ刑事銭形舞」のOP以来ではなかろうか。そういう意味じゃ貴重。
悪魔を見た
★★★★★ 2010年の韓国バイオレンス映画の傑作。
監督は「甘い生活」のキム・ジウン。
最近ではハリウッドでシュワちゃんの「ラストスタンド」を撮った人。
1964年生まれ、まだ50才と若い監督。
主演のイ・ビョンホンとは映画「甘い生活」でタッグを組んでた。
しかしこの映画の本当の主役と言ってもいいのは、チェ・「オールドボーイ」・ミンシクだろう。
なんという存在感!なんという実在感!なんという凶暴さ!!
彼が悪に徹すれば徹するほど、物語は深みにハマっていくのだ。
婚約者を虐殺され復讐に燃えるイ・ビョンホンも、この悪役あっての存在。
しかしこの邦題は、悪役にも言えるが、復讐者イ・ビョンホンにも言えるのだ。
復讐心に「悪魔を見た」思いがする。
撮影監督のイ・モゲという人がとにかく凄い!このライト!このカメラ!!
日本映画人は爪の垢でも煎じて飲めッ。
残虐グロシーン続出なのでR15指定なんだろう。大人でよかった。
出てくる女優さんも半分は美人。喜んでばかりもいられない内容だけど。
未見の人は必見!! 見逃してたオイラが言うんだから間違い無い!
ミスト
★★ 2007年のアメリカ映画。
原作はスティーブン・キング、製作・脚本・監督はフランク・ダラボン。
傑作映画「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」の黄金コンビだ。
観てて、てっきりビデオ撮りのTVムービーかと思ってたけど劇場映画だった。
映像がビデオ撮りみたいに非常に安っぽく、軽い。
シナリオも前半の退屈さでやめちゃおうかと思ったほど。
タイトルだけ聞くと、ジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」を連想する。
アレは霧を題材にしたホラー映画の傑作だが、この映画はそうじゃなかった。
ネタバレと言われるかもしれないが、モンスター(怪獣)・パニック映画だった。
だからかB級の臭いがプンプン漂ってる。
ドライブインシアターにピッタリな感じ。
ここでは明かさないが、結末の余韻に浸ってくだされ、もし観るんなら。
それ以上はちょっと書けない。ネタバレ噴出しちゃいそうで。
ルームメイト
★★ 2013年の邦画。製作は東宝、配給は東映という珍しいモノ。
北川景子と深田恭子ダブル主演のサイコスリラー。
予告編とかあらすじとか読んで「面白そう」と思うと足をすくわれるので注意。
とにかくかったるい。ダレダレのシナリオ。
アイデアはイイのに全く活かせてない。
「ええッ!?」と思わず声が出るほどのアイデアなのに。
そして演出も凡庸。退屈。
ネタが明らかになってからの話も蛇足中の蛇足。
北川景子も深田恭子も頑張ってんだけどね〜。
勿体無い。
★ふたつは元のアイデアに。
特にお薦めはしない。金の無駄になりそうだし。
RETURN
極悪 原田眞人脚本監督の最新作。といっても2012年作品。
そもそも大傑作「KAMIKAZE TAXI」の続編として企画されたものだそう。
しかし、受け継がれたのはそこここの描写のみ。
この映画にはなんにも無い。空っぽのクズ映画。
見どころなんて一箇所も無い。
原田眞人って、前作では従軍慰安婦を、今回は日本軍の人体実験を、あったと信じてるようだし。原発マフィアと称して、放射能が撒き散らされてると思い込んでるようだ。
まるで朝日新聞の手下みたなバカさ加減。いい加減ウンザリ。
原田眞人のデブには愛想が尽きたわ。
もういい、この世から消えろ、クズ。
麦子さんと
★★★ 2013年に公開された、堀北真希主演映画。
ん〜、ネタバレになるから詳しいことは書けないのが困る。
でも色々あって、母の故郷に行くことになった娘・麦子(堀北真希)の物語。
その故郷で、様々な人々と出会い、語り、見つめ合うことで、ようやく自分が見えてきた麦子の気持ちと母への思いの話。
堀北真希は母の若い頃と麦子の二役。ファンとしては儲け物。
アイドルチックに歌う姿なんて滅多に見られないし。
兄は松田龍平。母は余貴美子。名人ふたりにはさまれての堀北真希であった。
まるで堀北真希に当て書きしたかのようなシナリオ。
ただ、堀北真希は声優を目指すアニオタには全く見えなかったけど。
それとナメる程度にしか飲んでないビールで、あそこまで酔うとも思えなかった。
この映画は割りと唐突に場面が変わるのが特徴。ちょっとビックリする。
映画の終わり方も堀北真希ファンには待ってましたな感じが計算されてた。
でも、堀北真希に興味の無い人が観て、果たして面白いのかどうか。疑問。
なのでほんとは★2つってとこだけど、ファンなのでご祝儀で★3つにした。
乾き。
★★★★★ 中島哲也監督×役所広司主演。
おそらく現在世界で一番トンガッてるハードボイルド映画。
圧倒的な「純粋映画」。久々に味わうこの感触。まさに「映画美」。
全身が震え、ノドがカラカラになった。
大傑作!! 「映画の力」はまだまだ死んじゃいない。
四の五の言わずに、とにかく観て!! 必見!!
あ、でも15才以上じゃないと観られないからね。
しかもツタヤにしか置いてないから。
あ〜、この先、何度も観ることになるかもしれないな。
女子ーズ
★★★★ 「勇者ヨシヒコ」「アオイホノオ」の福田雄一脚本監督作品。
戦隊ヒロインモノでありながらそこは女子。ヒロインなんて片手間よ。
さすが福田雄一作品、どこまで行っても脱力系。くだらないにも程がある(ホメ言葉)。
福田雄一監督が、自分の奥さんの協調性の無さを見て、これが戦隊だったら面白いに違いないと思ったのがこの映画製作のキッカケだったそうな。
この映画は観客を選ぶな〜。怒り出す人もいるかもしれない。
声出してツッコミながら爆笑したけどね〜。
だって観客を、いや戦隊モノを、いやいや映画をナメきってるとしか思えないもん。
抜け具合がハンパじゃないから。
司令官の佐藤二朗がほんと素晴らしい。
それに、桐谷美玲・有村架純・藤井美菜・山本美月・高畑充希の誰ひとりとして美人にキレイに撮ってないところがスゴイ。
それと「アオイホノオ」つながりであろう、戦隊のコスチュームデザインは、島本和彦であった。島本は漫画版「女子ーズ」も手がけたんだそう(未読)。
お好きな方にはたまらない一作なので、好きな人だけどうぞ。
オール・ユー・ニード・イズ・キル
★★★★ 桜坂洋による日本のライトノベル「All You Need Is Kill」が原作の大ハリウッドSF映画。こんなの本邦初の快挙。原作のいかにもな「萌え要素」は全部削除変更されたものの、ループの設定や展開・テーマは受け継がれている。
監督は「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs. スミス」「ジャンパー」等のダグ・リーマン、主演はトム・クルーズ。
日本版タイトルはラノベのそれを踏襲しているが、この映画では「Edge of Tomorrow」というタイトルで公開され、ソフト化の際には「Live Die Repeat」に変更されている。
このSFアクションは「ループモノ」と呼ばれる割りと古くからあるジャンルで「恋はデジャ・ブ」や「ミッション: 8ミニッツ」など上げればキリ無くある。
この映画はとにかく観せ方が非常に巧い。ループの繰り返しの演出方法や、それに伴うトム・クルーズの成長ぶりも驚くほど。シナリオも巧みで驚かされる。
もう夢中になって観たので、★5つでもいいのかとも思ったが、ここに出てくるクリーチャーのデザインが気に食わない。もっと他にアイデアは無かったのか。気味悪いとか怖いとかそういう感情が全く沸かない。そこが減点。
でも演出が巧みなので全く飽きさせない。
一級の娯楽SFアクション映画としてオススメしたい。
WOOD JOB ! 〜神去なあなあ日常〜
★★★★ 矢口史靖脚本監督の最新作。この人のファンなのよ、もうずっと。
で、長澤まさみの古くからのファン。映画「ロボコン」からのファン。
じゃあ観なきゃダメでしょ、というわけで観た。
受験に失敗し行き場の無くなった青年が、フとしたキッカケで林業を1年間実体験するという物語。
知らないで観てるとまるで周防正行監督作品の感じ。
今までの矢口史靖作品と手応えが違う。取材量のせいかな。
この映画での長澤まさみはとてもイイなあ。改めて惚れちゃう。
主役の染谷将太が非常に素晴らしい。マキタスポーツも出てるので「みんな!エスパーだよ!」をつい思い出しちゃうが。染谷将太、イイよ〜。
山の男たちが皆ちゃんと山の男たちになっているのがスゴイ。 そこがちゃんとしてないと、都会っ子の青年とギャップが出ないもんね。
長澤まさみは矢口史靖監督の「スウィングガールズ」オーディションに落ちてるのね。でもそれがキッカケでこの映画に出演することになったそうな。ある映画祭で顔合わせたときに長澤まさみが監督に「こないだはどうも!」と笑顔で声をかけたそうな。そのサッパリした清々しい感じがこの映画のこの役にピッタリとハマったんだって。わかんないもんだねえ。
あ、優香が出てたのには驚いた。で、ちゃんと巧いでやんの。
★が5つに届いてないのは、期待してた矢口映画のタッチじゃなかったから。単なる個人的な好みの問題なので、★5つだろうという人がいても不思議じゃない。
そうそう、最後のクレジットロールが終わってもまだ観てなきゃダメだよ。
潔く柔く
★★★ マンガが原作の長澤まさみ主演映画。
映画「ロボコン」からの古株の長澤まさみファンなのです。
だから映画「モテキ」でビッチやった後に純愛モノなんか観れるかよ、と思ってこの映画を観てなかったのでした。避けていたというか。
で、それは全くの勘違いで、この映画は、大きく三つのトラウマが描かれ、そしてそれが打ち解ける瞬間に観客が立ち会う。そういう映画なんでした。
確かに恋愛絡みではあるけども。それはいいじゃない、若い男女が出てんだから。
当時26才の長澤まさみが、15才と23才を演じて、全く違和感が無かったのがスゴイ。
制服がまだ普通に似合うなんて驚くでしょう?
恋愛映画嫌いな自分が全く退屈せずに最後まで観ることができたんだから、それだけでもこの映画が単純な恋愛映画じゃないことの証明になるでしょ。
ただ、この映画が特別何かに優れてるかというと全くそんなことはなかったわけで。
コレってわざわざ映画でやるべきこと?という疑問さえ浮かんだほど。
なので★は三つ。普通の出来。悪くないけど良くもない。そういう映画です。
長澤まさみファンは必見ですがね。
それと、斉藤和義による主題歌「かげろう」というワルツが素敵でした。
闇金ウシジマくんPart2
★★★★★ 原作マンガも読んでないし、TVシリーズも全く観てないけど、前作の映画が面白かったので観てみたら、前作よりスンゲーパワーアップしてて、面白かった!!
コレは傑作だよ!! ハラハラドキドキのサスペンスも冴えてる。
闇の世界に転ぶとほんと怖い。その恐ろしさがよく出てる。
人間の底辺のそのまた周辺にいるどん底を見せつけられてるような気分。
堕ちていく人間たちの姿を容赦なく描いている。そこがイイ。
ウシジマくん役の山田孝之のハマリ具合と、その仲間たちのキャラ立ちを始めとして、出演者皆隅々まで素晴らしいんだが、柳楽優弥は特筆モノだった。
TVシリーズを観てないからか、綾野剛の役がちょっとよくわからなかったな。
前作の映画には登場してなかったから。
ネタバレになるから詳しくは書けないけど、少し胸も痛くなった。
金は怖いね〜。必見! 超オススメ! 前作観てなくても大丈夫。
ロボコップ(2014)
1987年の同名映画のリメイク&リブート、で明らかな失敗作。
いかに1987年版のポール・バーホーベン監督が優れていたかがよくわかる。
なんだこの2014年版は。
ブラジルの若手監督らしいが、銃撃戦の演出のヘタなこと。そこが重要なのに。
さすがに後半は観られるようになったが、それまでがヒドイ。ガマンを押し付けられる。
役者もひとりとして魅力的なのがいない。
1987年版のナンシー・アレン(アン・ルイス刑事役)ほど期待はしなくとも、もう少しどうにかならなかったものか。
それに見せ場よりお喋りの方が多いってどういうこった。SFは絵が全てだよ?
主人公に奥さんも子供もいらなかったね。流れの邪魔だった。
なんか観た時間を返してほしいわ。
永遠の0
★★★★ 百田尚樹のベストセラー小説を、山崎貴が脚本監督VFXを兼任して作られた戦争映画。
一部で右翼礼賛映画だとか書かれていたけど、全く違ってた。改めるべき考え方だ。
この映画は大きく三つの柱で成り立ってる。
ひとつは、三浦春馬等の現代人の目から知っていく第二次大戦・特攻隊というもの。
ひとつは、大ベテラン俳優陣vs若手俳優陣の共演・競演。
ひとつは、いかに戦争・特に空中戦が再現されているか。
である。そしてその三つが見事に絡み合って生きた映画に成り得たのだと思う。
戦闘シーンの特撮は白組によるものだが、コレが実に見事。まさに本物の手応え。
この成功がこの映画の成功だと言っても過言じゃあるまい。
俳優陣も皆素晴らしい。特に戦時中を演じた人々の顔の素晴らしいこと。
主役の岡田准一だけではなく、全ての俳優が良かった。
2時間20分超えという長尺モノだが、少しも長く感じなかった。
全日本人必見なんじゃあるまいか。
我々はどういう人々の、どういう命の上で生きているのかを実感するためにも。
ただ、あの力のこもった壮絶なラストシーンの後に、全てをブチ壊すようなサザンオールスターズ・桑田佳祐の歌声はやめて欲しかった。そのせいで★をひとつ減らした。
ザ・レイド
★★★★★ 生まれて初めて観た2011年のインドネシア映画。
インドネシアってこんなスゴイ映画文化が育ってんだね。ビックリ!
吹替が入ってなくて、インドネシア語版だったけど、問題無かった。
映像と音(効果音+音楽)で全てが描かれていた。まさに純粋映画!!
ギャレス・エヴァンスという人の脚本監督作品。
この第二弾が近々公開されるという情報で、この映画を知った。全く知らなかった。
麻薬王とその配下の巣窟である高層ビルに、SWAT部隊が襲撃するという映画。
とにかくアクションが凄まじい! ハラハラドキドキ!!
息つく暇無く続く戦闘シーンの連続。あちらもこちらも敵だらけ!!
ほんとの闘いは弾薬が切れてから始まるのだった!!
シラットという格闘技満載。ブルース・リーも学んだという8世紀には存在してたといわれる伝統的な格闘技だそうな。
絶対誰か死んでるだろうと思わせるほどスゴイアクションシーンの連続。
コレは観ないと損だよ! 満点!!
SHORT PEACE
★★ タイトルこそ大友克洋のデビュー単行本と同じだが、中身は全くの別物。
2本のオリジナルアニメと、大友克洋原作のアニメ2本で構成されている。
(そのうちの1本「火要鎮」だけ大友克洋自ら脚本監督している)
大友の「火要鎮」は雑誌に読み切りで描かれた「火之要鎮」をふくらませたもの。
「武器よさらば」は「週刊ヤングマガジン」1981年11月16日号に読み切りとして掲載したもの(その号は保存してある)。
「火之要鎮」は鉛筆で描いた絵が印刷でどこまで出るかの実験だったハズ。
そして「武器よさらば」はもっとアッサリしていて、最後クスと笑わせる物語だった。
話をふくらませすぎ。オチが弱くなっててクスともしなかった。
「九十九」と「GAMBO」は大友とは全く関係無い新作アニメ。
どういう意図で作られたのか不明。観ても「はあ?」な感じ。
つまりこのオムニバスアニメ作品はどこにも面白さが含まれていないのだ。
ヒドイオープニングだなと思ったら、なんと森本晃司作品だったり。
「SHORT PEACE」というタイトルの割に大友らしさが全く無いのだ。
「火要鎮」は、第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞と、第67回毎日映画コンクール大藤信郎賞を受賞。
「九十九」は第16回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品となっている。
そんな価値は無いと思うけどねえ。
なので並の下の★ふたつ。
白ゆき姫殺人事件
★★ 4本1000円のツタヤの割引で、ついでに借りた映画。
まあ中村義洋監督だからなんとか観れるモノにはなってるだろうと。
原作は「告白」の湊かなえだが、映画用にだいぶ書き換えられているそうな。
その典型がTwitterの多様である。
でも実際にTwitterやってて思うんだけど、2chみたいに見知らぬ人同士があんなに関わらないだろうよ。フォロー&フォロワーという関係じゃないと。だとすると話はリツイートしない限り広がらないわけで。ここで使われるのはTwitterよりFacebookの方がリアルだったんじゃないかなあと思ったりする。すごい違和感があった。
原作は架空のSNSで繰り広げられてるんだそうな。やっぱね。きっとFacebookがモデルだよ、それ。
ま、それ置いておいて、誰かを噂で犯人に仕立て上げ祭りにし、実の犯人は意外な別のところにいたのだ、という作りは実にオーソドックス。古臭い手だなあと感じた。
冒頭で書いた通り、中村義洋監督の手腕で最後まで観せられちゃったけど、そんな重要な物語でも映画でもない。どーでもいい話だった。
なので★ふたつ。並の下。
ゼロ・グラビティ
★★★★★ サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーが嫌いで観てなかった映画。
うわ〜こんなにスゴイんならもっと早くに観ておくべきだった。
それもデカイスクリーンで、しかも3Dで。
想像を絶する特撮映像。それにサスペンスが嫌というほど絡まってくる。
物語らしい物語は特に無く、成り行きで進行していってる感じに作られている。
全てを映像で語る圧倒的な「純粋映画」だった。お見事。
どうやって撮影されたんだかサッパリわからない。宇宙にロケに行ったとしか思えないのだ。いや冗談抜きで。
製作脚本監督のアルフォンソ・キュアロンって映画「リトル・プリンセス(1995年)」の監督だったのか!大好きな映画だった。
そのアルフォンソ・キュアロンと、「アモーレス・ペロス」「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥと、「ミミック」「ヘルボーイ」「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロは、共同取締役で「チャチャチャ・フィルム」ってのを立ち上げるほどの仲間。「3アミーゴス・オブ・シネマ」の異名を持つそうな。侮れない連中だね。
ラストミッション
★★★ 原案・脚本(共同):リュック・ベッソン、主演:ケヴィン・コスナー。
う〜ん、なんか残念な映画。
監督は「チャーリーズ・エンジェル」のマックGなんで、アクションシーンは素晴らしいし、病に冒されくたびれたCIA凄腕エージェント・ケヴィン・コスナーもダサカッコイイ親父っぷりが素晴らしいんだけど、そのことと置き去りにしてきた家族(妻と娘)との関係の描き方が杜撰というか浅いというか。取って付けたようなチグハグさ。
少なくとも娘をあんなブサイクな女優にしなきゃ良かったのに。
映画「96時間」みたいに家族が巻き添えを喰うわけじゃなし。仕事は仕事、家庭の問題は家庭の問題と分けちゃってるんで、一本の物語としてスンナリ通らない感じがする。
決してツマラナイ映画じゃないよ、アクションシーンは見応えあるし、ケヴィン・コスナーはカッコイイし。
でもね〜、なのだ。あ〜勿体無い。
奇跡のリンゴ
★★★★ 脚本(共同)監督:中村義洋、主演:阿部サダヲ、菅野美穂、山崎努、他。
絶対に不可能と言われた無農薬リンゴの栽培に成功し「奇跡のリンゴ」と呼ばれた、青森のリンゴ農家・木村秋則の実話を映画化したもの。
コレは農業を描きつつも、描かれているのは戦であった。背水の陣を敷かれた勝ち目無い戦の物語だ。負けて負けて負け続ける男とその家族の物語だ。どん底まで堕ちてもなお諦めない家族の物語だ。
そして、最後に笑う者が最もよく笑うのだ。
2時間超の長い映画だが、少しも飽きさせることがなかった。
俳優たちも皆素晴らしい。
カメラが、ん〜、もう一捻りというか、踏み込んで欲しかった。素晴らしく見事な物語と演技を、この平板な映像に収めたのはあまりに勿体無い。なので★5つにしなかった。
胸を打つ、イイ映画ではあるんだけども。
胸張ってオススメできる一作ではある。
イタリアのフィレンツェ映画祭で、同映画祭唯一の賞である観客賞を受賞している。
もらとりあむタマ子
★★★★ 一時期ノンクライマックス小説というのが流行ったことがあるが、この映画はまさにそのノンクライマックス映画。特に何も起きない。
大学卒業後、甲府の実家に戻って、就職もせずダラダラ食っちゃ寝してるタマ子の四季を淡々と描いた映画。まさにタマ子の「モラトリアム(猶予期間)」なのだ。
この映画はそもそも「MUSIC ON! TV」という季節ごとのステーションIDの企画だったものが、短編映画「秋と冬のタマ子」になり、それに場面を足して完成したのがこの映画だそうな。変わった経緯である。ハナから長編映画ではなかったのだ。
主演の前田敦子の演技の細かさに驚かされる。もうタマ子そのものなのだ。全身全霊タマ子になりきっている。こんな演技派だとは思わなかったし、左利きだったとも思わなかった。この先貴重な人材になるかもしれない女優であると思う。特に食事シーンに笑わせてもらった、喰い方に。歩き方も見事。とにかくダル加減が素晴らしい。
次いで、タマ子の子分扱いされる中学生男子がリアルでイイ。もうモロに典型的な中学生男子なのだ。
編集ポイントも変わってて、え?ココで切るの!?の連続だった。エンディングもまさにそうで「ここで終わりかよ!」と爆笑した。
興味のある人は一度観ることをオススメする。
・第87回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン 第9位
・2013年映画芸術日本映画ベストテン 第6位
・第23回日本映画プロフェッショナル大賞 主演女優賞:前田敦子
パークランド ケネディ暗殺、真実の四日間
★★★ まず断っておくが、★を3つにしたのは、映画の内容(物語)に対してではない。演出としての、緊迫感や緊張感、それに虚しさやいたたまれなさの表現に対してつけたものである。それは撮影や編集も含め見事なモノだった。俳優たちも皆見事だった。
ケネディ暗殺当日から4日間を描いたこの映画は全く邦題と違って、全く真実を語っていない。その表面だけをなぞっているだけだ。今どき、この表面だけを見せられて「はいそうですか」なんて人はいないだろう。
この映画の中心になっている「ザプルーダー・フィルム」を見れば一目瞭然、犯人はオズワルドであるハズもなく、複数犯であることがわかる。素人目にも。
なのにこの邦題「真実の四日間」? 笑わせちゃいけない。
この映画の監督はピーター・ランデズマンというジャーナリスト出身の男で、デビュー作だそう。一体何を取材したのかね?
物語としちゃ陳腐な出来に過ぎない。★3つでもあげすぎな程。
エリジウム
★★ 大傑作だった「第9地区」のニール・ブロムカンプ脚本・監督作。
主演はマット・デイモン。
「第9地区」はまぐれだったのか?なんだこのつまんなさは。
なんか大規模で大掛かりな割には、広がりを見せない。
シーンごとのサスペンスは練りこまれているが、全体的に見るとバランバランで、散らかした印象しか受けない。
アメリカじゃR指定を受けたというアクションシーンも全く見応えが無い。あくびが出るほど。日本刀とか手裏剣とか使うなよ、ダサいから。
主役のマット・デイモンも全く冴えない。ガッカリだ。
シド・ミード、ヴェルサーチ、ブガッティ、ジョルジオ・アルマーニがメカニックやコスチュームのデザインを提供したそうだが、画面になんの貢献もしてない。
観た時間が勿体無い感じが残った。
並の下ってとこかな。
呪怨 終わりの始まり
コレは劇場版第三作目というより、リブート版第一作目だと思う。
(どうでもいいことだが「呪怨」全シリーズからすれば7作目だそう。)
ここから原作者の清水崇がいなくなり、監督は落合正幸。もうココでダメだ。
清水崇がイイわけではない、むしろダメ。でもそれよりダメな落合正幸。
映画「感染」のヒドさは記憶に残ってる。あんたは「世にも奇妙な物語」だけ撮ってろ。
そもそも、もう舞台となる家が違う。コレでもうガックリ。
玄関だけは似てるんだけど、あの階段が違うのに「あーあ」である。
子供の俊雄役が違うのは仕方無いにしても、伽椰子の女優を変えてしまったのが致命的。
あの劇的恐怖アイコンだった伽椰子が薄っぺらいモノになってしまった。
伽椰子と俊雄の殺害方法もずいぶんマイルドになってしまった。
異様な恨みを持つほどの虐殺方法でなきゃ意味をなさないだろうに。
佐々木希やトリンドル玲奈の大根芝居にも辟易。こういうモデルさんには恐怖芝居は無理。キャスティングした人が悪い。映画評論家・前田有一は佐々木希をべた褒めしてるが、単にファンなだけでしょ。
恐怖シーンが、サスペンスゼロで、全く恐怖心をくすぐらない。
やっぱビデオ版第一作目だけだね、「呪怨」と呼べるのは。
観なきゃよかった。
謝罪の王様
★★ 監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎、主演:阿部サダヲの「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」のトリオ作品三作目。
水田さんはオイラの大学の2つ上の先輩。彼は演劇学科演出コースだったのに俳優もやってた。向こうは覚えてないだろうが、こちらは覚えてる。ま、そんなことはいいか。
なんか面白そうな雰囲気がしてる映画なんだけど、少しも面白くないの。
面白いのは時空が入り組んだ形式のシナリオの構成かなあ。あそこがココにつながって、コレがあっちにつながるのか〜という。
俳優は配役含め皆良かった。なんの基礎知識も持たずに観た方が面白いとは思う。意外な人が意外な役をやってたりするんで。
そんだけだね。それにマンタン王国のくだりは長すぎて途中で飽きた。
土下座の向こうにあるモノというがのアレってのもねえ。面白いかあ?
この映画で爆笑した人がいるなら、もっと面白いモノがたくさんあるのに可哀想に、と思っちゃうな。
それにEXILE関係がやたらと出てくるのもなんなのアレ。E-girlsとか。ウンザリなんだけど。誰つながりなの?日テレ製作だから日テレ推しなの?
なのでおまけして並の下だね。
それにしても予期せずに井上真央が出る映画によく出くわすなあ。嫌いじゃないけど。
キャプテン・フィリップス
★★★★★ 基本的に海洋映画が苦手だ。なのにコレを選んだのは、監督がポール・グリーングラスだったからだ。あの大傑作「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の監督である。しかも主演がトム・ハンクス。コレは面白いに違いないと思い、それは正しかった。この映画は海洋サスペンスの大傑作である。
2時間超の長い映画だが、サスペンスが途絶えることを知らない。緊迫感の塊。画面に釘付け。目が離せないのだ。
トム・ハンクスも名演だが、ソマリア海賊も見事な演技。素晴らしかった。彼らが素晴らしかったからこそ成し得た映画と言ってもいい。
製作総指揮があの名優:ケビン・スペイシーなのにも驚いた。ここ数年は舞台や映画の製作・脚本・監督をメインにしているそうな。
そしてこの映画は2009年に実際に起こったことだそうな。実話なのだ。
この映画は見逃しちゃダメ。超オススメ!!必見!!
苦役列車
★★★★★ 今さら2012年のこの映画を観ようと思ったのは映画「もらとりあむタマ子」を観たからで、あの映画の前に同じ山下敦弘監督で同じく前田敦子が出てる映画ってどんなだろ、という興味だった。
原作者はこの映画を気に入らないようだが、傑作じゃないか!
確かに、何が「苦役」で、何が「列車」かがサッパリ描けてないのでタイトルの意味は理解できないが、コレはコレの良さがある。小説とは違うのだ。
この監督は以前に「リンダリンダリンダ」「マイ・バック・ページ」という最低最悪の退屈映画を撮ってて大嫌いにはなってたんだけど、全ては「もらとりあむタマ子」の影響である。そして前田敦子への興味が湧いてきているのだ。
主役は森山未來。彼が中卒の19才のダメ男を見事に演じている。巧すぎると言っても言いすぎじゃないと思う。その友人になるのが高良健吾で、彼がイイと思ったのは初めてだった。そして、主役が惚れてる女が古本屋の店番のバイトをしてる前田敦子である。それぞれがそれぞれに素晴らしかった。
そして前田敦子はやはりイイ女優だと思うし、伸びしろを感じる。この後にあの「もらとりあむタマ子」を作り上げたかと思うとやはりスゴイ。この先が楽しみな若手女優さんだ。
舞台は1986年らしい。小道具などそこここに80年代の香りを忍ばせていて、それが画面全体に広がっている。その感じがたまらなくイイ。
胸張ってオススメしたい。
キサラギ
★★★★★ ドラマ「リーガルハイ」でお馴染みの脚本家:古沢良太のオリジナルシナリオによる、2007年の密室推理劇映画。傑作だった。完全に見逃してた。
自殺したとされるD級アイドル・如月ミキの一周忌に集まった5人の男たちの二転三転する自殺の原因を探る様を、まるで一幕物の舞台のように描いた作品。
主要な出演者は、小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雅。香川照之の5人のみ。それに最後に自殺したとされるD級アイドル・如月ミキ(声優の酒井香奈子)の歌う姿、そしてさらに新たな謎を残して終わる宍戸錠(実は意味は無いそう)。
各人各様の演技合戦が見もので、物語は二転三転し、確実に振り回される。
監督はテレビの演出が多い佐藤祐市で、丁寧な仕事に好感が持てる。
第50回(2007年度)ブルーリボン賞・作品賞受賞。
第31回(2008年)日本アカデミー賞・オールナイトニッポン話題賞(作品部門)。
その日本アカデミー賞では、優秀作品賞・優秀監督賞・優秀脚本賞・優秀助演男優賞(香川照之)も受賞している。
舞台化もされていて、何度も上演されてるそうな。
全く知らなかった。今さらながらオススメ映画である。
ボーン・レガシー
★★★★★ 2012年の作品。どうせマット・デイモン主演の超大傑作「ボーン」シリーズの人気にあやかって、ひと儲けしようと企んだショボい企画だろう?とナメてかかってて、今まで観てなかった。大間違いだった。サスペンスに次ぐサスペンス!アクションに次ぐアクションの傑作に仕上がってた。見応えあった〜。
この物語は、あのジェイソン・ボーン事件の最中の裏側で起きてた別の事件を描いている。原作には無い、オリジナルのスピンオフ。
ジェレミー・レナー扮するナンバー5が、女性科学者(この吹替が松雪泰子だと知って驚いた。巧かった)と、某目的のために、協力しあい行動を起こす物語。
脚本監督のトニー・ギルロイは、マット・デイモンの「ボーン」シリーズ全ての脚本を担当してた人。なのでトンチンカンさはかけらも無く、きちんとあの物語の地続きの世界になってた。若干登場人物もかぶってる念の入れよう。観ておいて良かった。
そして、ついにマット・デイモン主演、ポール・グリーングラス監督の「ボーン」シリーズ第四弾の製作が決定したという嬉しいニュースが飛び込んできた!楽しみだ。
その前にこの作品を観ておいた方がイイと思う。オススメ!!
キャビン
★★ 2012年の作品。映画評論家の町山智浩が大絶賛してた映画。バカじゃねえの町山。
えっと、コレはSFとオカルトとホラーとどこに分類するんだ?
B級ホラーによくある設定が、実はコントロールされた科学的なモノで、しかもそれは古代神を・・・とかなんとか、あるもの全部ブチ込みましたみたいな映画。全部乗せ大盛りのような。でも食ったら、そう美味くは無かったという感じ。
ネタバレをしないで説明するのは難しいんだけど(町山は浜村淳レベルでネタバレしてたよな。だから面白味半減ってのはある)、最初ブラック・コメディかと思ってたら、本気なんじゃん、バッカでぇってな話の流れで。
出来のイイ特撮がこんな使われ方じゃあ勿体無いね。
そんなにオススメじゃあないな。バカバカしい。
町山が勧める映画で当たった試しが無いよ。
カウボーイ&エイリアン
★★ 2011年のアメリカ映画。マンガが原作のSF西部劇。
監督のジョン・ファブローは「アイアンマン1&2」の監督&運転手役の人である。
主演はダニエル・クレイグとハリソン・フォード、そして黒木メイサ似のオリヴィア・ワイルド。
これね〜、西部劇の部分だけ取り出すと、割りとイイ出来なのよ。ところがそれにC級SFのイメージを乗せちゃったんで、大失敗してんだと思う。宇宙船も宇宙人もデザインがダサダサ。原作がこうなのかもしれないけど。
このメンツで単なる西部劇を作ってりゃよかったのに。勿体無い。
ダニエル・クレイグのガンマンはカッコイイ。だから尚更。
それに2時間15分は長すぎる。途中で面倒臭くなる。
それはサスペンスがまるで効いてないから。冗長なの。
アクション撮影も腰が引けてるし。ダメなんだな、それじゃ。
だからまあ、並の下ってことで、★ふたつ。
アイアンマン3
★★★★★ ウキャー!!大傑作!!シリーズナンバーワンの面白さ!!なんで今まで見逃してたかなあ。我ながら情けない、コレを見逃してたなんて!!
そもそも「アイアンマン」の大ファンで、しかも脚本監督のシェーン・ブラックの大ファンなのだ。面白くないわけがどこにも無いでしょ。面白いに決まってる。
映画の舞台がクリスマスなのも、シェーン・ブラック作品なんだから当たり前。
それに、アイアンマンのみに頼らない、トニー・スタークの肉弾戦に持っていったのが大正解。それだけでサスペンスが生まれるんだから。
前半トニー・スターク側が徹底的に痛めつけられるのが実にイイ。クライマックスとの対比がとてもキレイだ。
軽口叩くジョークも決まってた。
あ〜面白かった。
ちなみに知らない人のためにシェーン・ブラックの過去作品を紹介すると、「リーサル・ウェポン」「ラスト・ボーイスカウト」「ロング・キス・グッドナイト」の脚本を書き、製作・製作総指揮を取ってた人だよ。コレでわかるでしょ。
で、「アイアンマン」に話を戻すと、これから「アベンジャーズ2」が決定してるから、アイアンマンは戻ってくることがすでに判明してる。4作目もあるかもね〜。
人狼ゲーム
★★★★ 思わぬ拾い物。全く「人狼ゲーム」なるものを知らなかったが、全世界で流行ってるパーティゲームだそうな。その殺戮版がこの映画の原作で、その映画化だそう。
ナメてかかってたら、想像以上にのめり込む秀作スリラー映画になっていた。
まるでドキュメンタリーを見ているかのような演出、撮影、演技。劇中には一切音楽を流さなかったのもイイ効果を生み出してる。状況音が音楽の代用として使われている。
誰がどのように殺されるか全く検討もつかない緊迫感が、出演者と観客が同じ目線で襲いかかってくる。観客も参加者のひとりになってしまってるかのような感覚に陥るのだ。コレは怖いし、ハラハラドキドキし、ノドがカラカラになる。
誰が主演でもいいんだが、一応アイドル女優・桜庭ななみが主人公らしい。でもここでの彼女は1mmもアイドルであることを見せない。生身の人間として立っている。コレが素晴らしく、引き込まれた。技術的には上のハズの藤井美菜がオーバーアクトに感じるほどだった。
原作者も脚本家も監督も誰ひとり知らない人だが、才能ある人たちだというのは充分伝わった。拍手。お見事でした。
映画は観てみないとわかんないもんだね〜。
トゥモロー・ワールド
★★★★ 映画「ゼロ・グラビティ」の監督アルフォンソ・キュアロンの2006年作品。
原作はイギリスの有名な女流ミステリ作家のP・D・ジェイムズ「人類の子供たち」なのだが、この映画は物語はどうでもいいのかもしれない。取り立てて面白いわけでもないし。緩急があるわけでも、サスペンスが効いてるわけでもない。第一、監督はこの原作を全く読んでないらしいし。
見ものの代表的な部分は、クライマックスのワンシーンワンカットの戦場シーンだろう。物凄い入念な計画と打ち合わせと準備とが必要とされる、恐るべきシーンだ。「「トゥモロー・ワールド」以前、以降」と言われるほどのシーンだ。ここを観るためだけに2時間かけると言ってもいい。
実は、この長回しに見えるワンシーンワンカットは他にも4ヶ所あるのだが、どれもデジタル処理でつなぎ合わせ、ワンシーンワンカットに見せている「偽のワンシーンワンカット」なのだった。その他、CG処理されまくりの実は「ゼロ・グラビティ」並のデジタル映画なのだ。アレもコレもソレも皆実はCGだったりする。指摘されないと全く気づかないように細心の注意を払って作られているが。
デジタル以外で驚くべきは、マイケル・ケインの出演とその演技である。個人的には彼の過去最高の演技ではないかと思う。扮装も含めて。
第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品、オゼッラ賞(技術貢献賞)受賞。ロサンゼルス映画批評家賞では撮影賞を受賞、という成果を見てもこの映画は特殊撮影・効果に焦点が合わせられてるのがわかる。SF映画という枠組みでも、第33回サターンSF映画賞を受賞している。
あまり面白くは無いけど、とにかく観てみ!と言いたくなる映画。特にマニアになればなるほど。
REC2
★★★★ 「REC4」が来るそうな。それは「REC1(2007年)」の女性が主役で、「REC2(2009年)」の直後からの話になるってんで、未見だったコレを観た。なるほど、この直後からなら「REC4」はあの女性レポーターだな。だって…こっから先はネタバレだ。
今回、SWATチームのヘルメットにカメラがついているので、TVクルーの一台きりというのと状況が違って、多角的に画面が構成されてる。つまり前作よりも見やすくなっていた。
前作「REC1」の印象だと「感染系ゾンビモノ」だったんだけど、なんだコレってオカルト映画だったのか。やっぱスペイン(だっけ?)、キリスト教が根深いね。
その女性レポーター役のマヌエラ・ベラスコは、この「REC」で、スペインのアカデミー賞といわれるゴヤ賞新人女優賞を獲得。シッチェス・カタロニア国際映画祭では最優秀女優賞を受賞だって。美人だし、巧いし、こんな展開だもんな。
さて、コレで「REC4」受け入れ準備できたぞ。さあ来い。
同時系列ながら全く状況の違う「REC3」は観るべきかな?どうなんだろ?
REC3
★★ え、コレってほんとに「REC」シリーズの公式な三作目なの?もう「REC」じゃないじゃん。当事者たちで撮影されてないんじゃ「REC」とはいえないじゃん。コレを「3」だってことになったら、そりゃあ「REC4」で「2」の続きを作りたくもなるわなあ。
もうコレは普通かそれ以下の十把一絡げなゾンビ映画の亜種にすぎなくて、サスペンスも弱いし、ドキドキハラハラもしないので、並の下として★2つ。それでも多いかなあと思う感じ。
そういう意味では初心者向けゾンビ映画って感じかしらん。とはいえ、ゾンビ映画でコレを勧めるバカはいないと思うけども。
ま、一応確認の意味で観たんで、まあまあ、いいんじゃないかね。
ATM
★★★★★ 2011年のカナダ産、極寒不条理スリラーの傑作。
マイナス20℃の強風の中、広い駐車場の真ん中にあるATMに閉じ込められる若者3人(男ふたり、女ひとり)。閉じ込めているのは謎の男。冒頭、同様な状況の事件の断片が映し出されるが、出演者たちは何も知らない。もちろん観客だって詳しいことは教えてもらえない。ただただ、不気味でN-3Bのフードをかぶり顔の見えない謎の大男が綿密な計画によって、何かをしたいだけなのだ。
段々と狂乱していく若者3人。寒さと恐怖と疑心暗鬼に襲われまくる。そして状況は悪い方悪い方へと転がり堕ちて行く。絶望へと。
コレは怖い。何が怖いって、全てあの顔の見えない敵の手の中で弄ばれていることが。アイツの計画通りに行われて、それが成功していくのが。
何も救いが無い映画ってのも久々。嫌〜な気分だけしか残らない。
不条理なことって、説明できないからモヤモヤするんだよね〜。
あ〜、一生こんなことに巻き込まれませんように。
ホステル
★★★★ タランティーノが2005年に製作した、グロ映画かと思いきや、ヒッチコック風味の巻き込まれ型サスペンス映画。グロい出来事に巻き込まれてからが物語の始まりと言ってもいい。目的はグロじゃなかった。そこに感心した。
前半ダレるなあと思って気を抜いて観てると、そこここにネタ振りされてるので注意。見逃さないようにしないといけない。
単なるグロ映画だとネタバレしても構わないと思うが、この映画ではそうはいかない。知らないで観た方が絶対に面白いし、最後爽快感(開放感)すらある。
ヒッチコックが開拓した「サスペンス」という手法をこれでもかと使って、特に後半盛り上げる、魅せる。お見事でした。いかにも映画マニアなタランティーノがプロデュースしただけのことはあった。
コレはオススメできる、ハラハラドキドキ映画。
そして、我らが三池崇史監督のカメオ出演を見逃すな!!
なぜ★が5つじゃないかって?このジャンルは★4つが最高得点だよ。
ホステル2
★★ タランティーノが2007年に製作した「ホステル(’05)」の正式な続編。ほんとに続きモノなので、コレを観るなら「1」から観ないとダメ。スタッフは丸ごと同じ。
「1」とは全て色々な事が逆転して作られてる。前作の主軸が逆転してたり、こうだと思ってたモノが急に逆転したりと、テーマは「逆転」。
しかしそれが効果的だったかというと、この映画は「蛇足」に過ぎなかったということだな。無駄だし、いらなかった。特に冒頭のシーケンスなんて絶対にいらないでしょう、あんなの。
あとサスペンスで押しまくるわけでもないのが残念。グロは強調されてたが、そんなことには興味無いんで。ハラハラドキドキで進行できないからグロを強調せざるを得なかったわけでしょ?
でも、ま、B級グロ映画、ゴア映画よりは多少まともなんで★ふたつにしといた。
ついでに、「ホステル3」ってのがあるが、それはタランティーノは全く関係してない、タイトルだけ借りたインチキ映画なので観る必要は無いってことだね。
ポゼッション
「ポゼッション」というと1981年のイザベル・アジャーニ主演の傑作ホラーが浮かぶんだが、この映画とは全く関係無い。この2013年の映画は「エクソシスト」を水で1億倍位に薄めた感じのオカルト・ホラーだった。くっだらねーの。この手のによくある「この話は実話です」なんて文句も出て苦笑したね。
もう少し映画としての工夫をしろよ。金取って客に観せる努力をしろよ。怠けてんじゃねーよ。勉強し直せ。
一番怖いのが、奥さん役のブサイク女優の顔だよ。桜井浩子級の恐ろしさ。
それだけだね。
フライト
★★★ ロバート・ゼメキス監督の2012年の、なんと12年ぶりの作品。
日本での予告では、航空サスペンス映画のように紹介されていたが、実はアル中&ヤク中のパイロットの物語だった。その中毒ぶりを懇切丁寧に描写していくのだが、それが実に退屈で、何度途中で観るのをやめようと思ったことか。
オイラは酒を呑まないし、タバコもやめたし、もちろんヤクなんかもやらないんで、その中毒者の葛藤だの、周囲へ与える影響とかまるで興味が無いってのもある。関係無い物語なのだ。知らねーよ、なのである。
ゼメキスは、12年ぶりの監督復帰作になぜコレを選んだか、全くわからない。理解できない。そりゃさすがに航空機の描写はまるで実写のように凄かったけども、そんなのは今の時代当たり前のことでね。特に言及することもないでしょうよ。
でもなぜ★を3つ付けたかというと、ラストのエンディングでの会話が素晴らしかったからで、それは敬愛する寺山修司が何度も繰り返し言い続けた言葉であったから。その一点だな。
2時間20分は無駄に長すぎる。少なくともオイラには。
るろうに剣心 京都大火
★★ 「るろうに剣心」三部作の第二部、中間地点。序破急の破。なので、ココで全体を決めつけることはできないが、それでもなんだろう、この面白味の無さは。
チャンバラ大活劇の大殺陣だというのに、ボンヤリしたこの感じ。
ひとつ観てて気になったのは、動線がデタラメだってこと。だからアクションに入り込めないし、スピード感も迫力も出ない。しかもわかりづらい。
そして、こんだけキャラがたくさんいて、それぞれキチンと立ってるというのに、使いこなせていない。物凄い勿体無い感だけが残った。
キメのショットくらい、きちんと決めろよ。
緩急というか、映像にリズム感が全く無いのがこの映画の致命的なとこ。観てて乗っていけないのだ。そのあやふやなままで2時間20分余りを見続けるにはあくびも出ようというもの。
次回の最終章だけはキッチリ決めて欲しい。
gift
★★ 「日本全国各都道府県の1つの地域にスポットを当てて映画を制作し、地域で公開する」というコンセプトの企画「Mシネマ」第1弾作品。本作は「愛知県発」。なのでSKE48の松井玲奈が出てるわけね。
主演は孤独な金持ち・遠藤憲一と、コレが映画初出演・初主演、借金まみれのキャバ嬢・松井玲奈。この二人のロードムービー。「お前の100時間を100万円で買う」というのが物語の発端。予告編ではずいぶん期待したんだけどねえ。
さっきから、映画とかシネマとかムービーとか書いてるけど、コレ、ビデオ撮りで映画になってないから。ビデオムービーとしても質が悪い。初期のアダルトビデオみたいな画質。監督はこれがデビュー作になるんだそうだけど、次回作の仕事があるといいねえ。
シナリオも、なんか素人のコンクール受賞作みたいなぎこちなさで。
そもそもこの物語そのものに無理があるでしょ。ネタバレになるから書かないけど。
遠藤憲一と松井玲奈はふたりとも素晴らしい演技だっただけに、可哀想だな、と。松井玲奈は「マジすか学園」のゲキカラ以来の名演だったんじゃないかしらん。なので★ふたつは主演のお二人に。
ワールド・ウォーZ
★★★ ゾンビは走っちゃダメという「ジョージ・A・ロメロ原理主義」である。なのでこの映画の生ける屍共はゾンビとは認めない。劇中で呼称してる「Z」であってそれ以外のモノではない。コレは大原則。あと、感染が早過ぎるのもゾンビ的では無いな。
ブラッド・ピット主演っていうからくだらないお気楽スター映画なんだろ、と思っていたら、意外やサスペンスフルな映画で、驚いた。オチは出来すぎ、都合良すぎではあるが。皆が叩くほどヒドイ映画じゃあない。「映画秘宝」じゃワースト1に選んだそうだけど。
ブラッド・ピットのプロダクションで映画化権を買い取ったんで、彼が主役なのか。なるほどね。
群衆シーンが特徴的で、CGなのか人海戦術なのかはわからないが、量で攻めると迫力あるなあと思った。こんだけのゾンビ的なるものの大群ってのは初めて観た。半端な数じゃなかった。その大群を観るだけでもこの映画を観る価値があるんじゃないかなあ。
アンチヴァイラル
★★★★ デビッド・クローネンバーグの息子・ブランドン・クローネンバーグ脚本監督作(2012年カナダ)でデビュー作だそう。奇妙な世界を作り上げることに成功している。
セレブがかかった病気の病原体細胞を売る、という商売がヒットしてる近未来の物語。ちなみにセレブの肉体細胞を培養した人造肉も売られていて、これもバカ売れ。
主人公はその病原体細胞を自分の体に注射に持ち出し、裏で売ってるってケチな小悪党。この男を演じた役者・ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが異様に素晴らしいんだな。体中にあるソバカスは本物?アレが見事なんだが。
その主人公が絶大な人気を誇るセレブ女性の病原体細胞を持ちだしたことによって、自分の命もヤバくなるわ、裏組織からジワジワと狙われるわ、ってな話。
やっぱね、さすがクローネンバーグの息子だわ。よく似てる、タッチが。少々デビッド・リンチの匂いもするし、塚本晋也の映画「鉄男」にも影響受けてんだなってのがわかる。
この映画のオチがまさに親子の血だね。グロテスクで美しいオチ。
ずいぶんお爺ちゃんになったマルコム・マクダウェルが出てたのも嬉しい。
こんなにホメてなぜ★5つじゃないのかというと、世界がため息をつくほどの絶世の美女ってのが、オイラには「そうかなあ?」としか思えなかったから。彼女がほんとに絶世の美女だったら★5つだったんだけどね〜。残念。
でもこの監督の次回作が楽しみだ。
シャッター
★★ 2008年の日本製アメリカホラー映画。製作が一瀬隆重、監督が落合正幸。脚本はアメリカ人。音楽や編集もアメリカ人。美術は日本人という混成。舞台は日本。
主役は外人の若夫婦だが、もう一人の主役といえるのが幽霊の奥菜恵。
2004年にタイで制作されたホラー映画「心霊写真」のリメイクだそうな。
物語は意外な展開を見せるんで、ほほ〜と思っていたが、なかなかオチないので、わずか90分という短い時間の映画なのに「くどいよ!」と思うほどしつこかった。
あくまで日本に来た外人が主人公なのに、パッケージは奥菜恵がひとりデーンと写ってるってのはいかがなものか。
元になったタイ映画を観たいな。ひょっとするともっとキレがイイかも。
落合正幸はやっぱキレが無いんだな。あんたは「世にも奇妙な物語」だけやってなさい。
脳男
★★ 2013年の日本映画。悪い意味でも日本映画。コレじゃあダメだ。
せっかくのキャラクターに舞台設定がなんにも生かされてない。サスペンスも弱すぎる。アクションはショボすぎる。謎に向かってグイグイ来ない。観ててダルンダルンになる出来だった。たぶん同じネタを外国人が撮ったら、全く手応えの違ったサスペンスフルな映画になったろう。続編が出来ても不思議じゃないキャラクターなんだし(原作には「2」がある)。
松雪泰子に江口洋介という配役もダメ。まるで安いテレビドラマ。特にこのふたりの毎度おなじみの大根芝居とセリフ回しにはウンザリ。演技設計ってもんが無いの?引き出しの中は何も無いの?普段勉強しないの?
それに名前も知らない監督さんの映像的リズム感の無さが致命的。この人、映画をほとんど観たこと無いんじゃないか?勉強したことなんてもちろん無い感じがする。
イイネタを台無しにした映画、ってとこかね。
生田斗真だけそのままに、スタッフ・キャストを総とっかえで続編作るといいよ。
ザ・コール 緊急通報司令室
★★★★★ 2013年のアメリカ映画。大傑作サスペンススリラー。
監督は映画「マシニスト」のブラッド・アンダーソン。若き才人。
主演はハル・ベリー。彼女の出演作では最高傑作だろう。
もうサスペンス作劇の見本のような映画。サスペンスの釣瓶撃ち!!ハラハラドキドキしっぱなしの96分。コレがサスペンスってもんだよ!
出だしだけでも紹介しようと思ったけど、全てがネタバレになるんで秘密。知りたければ映画を観て!!
舞台となるのはアメリカの「911」という緊急通報司令室。通報者と警察や救急車などをつなぐ電話センターみたいなモノ。日本の「110」と「119」を併せ持ったようなシステム。そこの女性オペレーターが主人公。
こんな大傑作だとは想像もしてなかったんでビックリ。やっぱ映画は観てみないとわかんないね〜。
超オススメ!!コレは自信を持ってオススメできる!!
絶対観て!!!







このページの一番上に飛ぶ