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映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
麒麟の翼 劇場版・新参者
★★★☆ 阿部寛主演の警察事件モノ。
「新参者」というテレビドラマがあったのは知ってる。
第一話を観て、面白くないんで途中でやめたヤツだ。
その劇場版がコレ。
おそらく、ドラマで描かれたであろう登場人物もゲストで出てくる。
でも、この映画はドラマを観ていなくても全く問題が無い。大丈夫。
表面だけで見える事件と、薄紙を剥がしていくように真実に近づく刑事。
意外な真相が暴かれ、待っていたのは切ない涙だった。
コレがドラマスペシャルだったら手放しで傑作と言っていただろう。
しかし1800円も払って観るほどじゃない。
「映画」になるには足りないモノが多すぎる。
ガッキー(新垣結衣)がまだロングヘアーだ。
今観ると野暮ったく見えるが、この物語にはハマっていた。
彼女は少しづつ、確実に「女優」になっていってる。
このあと、ドラマ「リーガルハイ」で大出世する。
そして若い松坂桃李。高校生?の役。幼い感じまでする。
しかしこの直後、NHK朝ドラ梅ちゃん先生で俳優として大変身するのだ。
陽造オジサン(鶴見辰吾)とはココですでに共演してたんだなあ。
中井貴一は何を演じてもイイ。素晴らしい。
惜しい映画、というのがコノ映画に対する適切な言葉かもしれない。
悪くはない、だが……なのだ。
遊星からの物体X ファースト・コンタクト
★★ モノクロB級映画を、特A級にリメイクしたのが、ジョン・カーペンター版。
本作はそれの前日譚。
あの全滅していたノルウェー基地で何があったのかを描いたのがコレ。
だから結末はもう観る前からわかってる。
問題は、そこに至る軌跡をいかにハラハラドキドキに描くか、ということ。
だが、脚本はオソマツだし、演出は手ぬるいし、特撮もあっさりしすぎ。
カーペンター版を10倍水で薄めたような映画。
4回位大アクビが出た。
「もうそれは観たから違うの出せよ」と言いたくなる。
原題はコレを含めた三作品とも「THE THING」なのね。紛らわしい。
観たのは「一応確認はしましたよ」って感じ。
ラストシーンがちゃんとカーペンター版に続くになってる。
ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル
★★★★★ シリーズ4作目。初めて面白いと思った。
監督はアニメ「Mr.インクレディブル」「レミーのおいしいレストラン」のブラッド・バード。まさかこんな面白い「実写映画」の監督ができるとは。
ユーモアとサスペンス(ハラハラドキドキ)のバランスがお見事。
アクションもふんだんにあって、見せ場の連続。
これぞ「スパイ映画」、これぞ「スパイ大作戦」だ。
いちいち気が効いてるんで感心しちゃった。
製作も兼ねた主演のトム・クルーズのスタントもお見事。
年齢を全く感じさせない。こういうの、現状では彼しかできないだろうな。
2時間超なのに長さを全く感じない。
監督には明確なイメージができて演出してるんだな。
さすがはアニメ監督。それを見ぬいたトム・クルーズもさすが。
コレはオススメ!
もう一回観てもイイな。マジで。
プロメテウス
★★★ 傑作SFホラー映画「エイリアン」の正式な前日譚。
ダン・オバノン亡き後、同作の脚本に参加してたウォルター・ヒルが製作。
許可を出した、と言った方がわかりやすいか。
監督は「エイリアン」同様リドリー・スコット。
あの象みたいなデカい宇宙人や、あの壊れた馬蹄形の宇宙船の謎。
そして、エイリアンの誕生の秘密までが描かれている。
ここで主人公が女性なのも「エイリアン」を踏襲しているからだろう。
その「エイリアン」が無ければ、この映画は成立しないんだが、「エイリアン」が無ければ、この映画はもっと面白く観れたんじゃないかと思う。
どうしても比べてしまうのだ。
「エイリアン」より過去の話なのに、技術が先に行ってる不思議とか、納得できない点もいくつかある。アンドロイドの件とか。変でしょ。
映像は文句無しに素晴らしい。サスペンスも効いている。
だが、今ひとつ、なのだ。
夢中になって観てるのに、観終わった時の残念感。これは何?
フィギュアは発売すべきだと思った。特に最後のアレ。
トータル・リコール
★★★★ ポール・バーホーベン監督版(シュワルツェネッガー主演)のリメイク。
原作者名の他に、元になった映画の作者として故ダン・オバノンの名前も出てる。
前作が安っぽいB級SFだったのに対して、こっちはマジになってる。
「ブレードランナー」+「フィフスエレメント」+「マイノリティリポート」の感じ。
特に中盤から後半にかけてが素晴らしい。
アクションにつぐアクション。畳み掛けてくる。大好き、こういうの。
情景の特撮も素晴らしい。
主演のコリン・ファレルのイモっぽさにもリアリティがある。
個人的にはケイト・ベッキンセールのファンなので、それだけでも充分。
ケイト、カッコイイよ、ケイト。
一箇所、前作のオマージュシーンがある。前作を知ってる人はそこも注目。
ポール・バーホーベン監督版は無かったことにしていいんじゃないかな。
猿の惑星:創世記(ジェネシス)
★★ 往年の傑作SF「猿の惑星」のリブート版。
ハリウッドの「猿の惑星」オタク映画人が寄って集って作ったそうな。
コレでティム・バートン版の駄作は無かったことになってしまった。
この映画は第一章で、今後シリーズになるんだそう。
まだまだ物語の始まり部分を描いたにすぎない。
で、この映画が面白いかというと、そんなことはなかった。
前半のダルさは、途中でやめようかと思ったほど。
さすがに後半の盛り上がりは見せ場たっぷりだったけど。
猿が、特に主人公の猿が、どうしても本物に見えない。
よくできてるとは思うが、CG臭がプンプンする。
それは最後までそうだった。
過去の「猿の惑星」を順番を入れ替えて、順序通りに話が進んでいる。
まあ、往年の第一作の衝撃を超えることは不可能なのでこのやり方しか無いと思うが。
この先、猿中心の世界になって行くのはミエミエなので、期待はできない。
そこが腕の見せ所じゃあるまいか。
コレは当たったようだけど、二作目次第でどうなるかね。完結まで続くかね。
あのジョン・リスゴーがボケ爺さんの役なのにはショックを覚えた。
崖っぷちの男
★★ なんだろう、この既視感。どっかで観たことがあるような。
中盤まではね。
クライマックスからエンディングへはとてもイイんだけど。
テンポもあって、驚かせるし。
でも、それまでがヒドく退屈。
サスペンスの要素たっぷりなのに、少しもハラハラドキドキしない。
ダレてんの。タイミングがズレてんのかな?
どこまで行ってもTVムービーの感じ。安っぽいというか。
役者の顔が二流な感じだからかな。
テレビ東京の昼間に放送するのが丁度いいと思う。
闇金ウシジマくん
★★★★ 原作のマンガは読んだこと無いし、ドラマだったのも知らなかった。
この映画で初見。
監督はこのドラマシリーズを撮ってた山口雅俊という人。
ドラマ「ランチの女王」で山田孝之をスターダムに押し上げた人だって。恩人だね。
主軸はその山田孝之演じる「闇金ウシジマくん」で、その存在感がスゴイんだが、物語は底辺からのし上がろうともがきながら堕ちていく若者(林遣都)が主役。熱演。
そもそも山田孝之のファンなんだが、益々好きになった。カッコイイ。
もうそこにいるだけ。何もしないという演技。表情も崩さない。
林遣都がイベント仕掛けてのし上がろうとしてる渋谷のチャラ男を演じている。
これがまたハマり役。この若いのはなんでもこなすなあ。
空回りしながら堕ちていく感じがとてもよく出てた。
ヒロインがAKB48の大島優子。彼女の自然な演技も素晴らしい。
AKBどころか、アイドルである顔も見せない。7才からの子役上がりは伊達じゃない。
大島優子はこの映画で、北米最大の日本映画祭「第6回JAPAN CUTS ジャパン・カッツ!」の「Cut Above Award for Outstanding Debut」を受賞した。納得。
物語も全く隙を見せない。飽きさせない。グイグイ引っ張る。
謎の狂犬・肉蝮が怖い。誰が演じたかは最後のクレジットロールを見て驚いてね。
終盤にゲスト出演もあり、驚いた。カメオ出演じゃないみたいだけど。
これだけ面白いんなら、ぜひ続編も作ってほしい。
というか、ドラマ版を観なきゃいけないな。
しかし、金って怖いね〜。借金なんてするもんじゃないね〜。ゾゾッ。
オススメ!観ごたえあるよ。
巨神兵東京に現わる
★★★★ 10分の短編「巨神兵東京に現わる」を観る。
うわ〜、コレは大スクリーンで観たかったなあ。
特撮のための特撮。
庵野秀明による散文詩のようなシナリオは後付だろう。
とにかく巨神兵が東京に現れ、地上を焼きつくす描写がしたかっただけのもんだ。
そしてそれは成功している。
監督は樋口真嗣。
もちろん原作は宮崎駿の「ナウシカ」。だから製作はスタジオジブリ。
手作りの特撮ってまだ死んでないね。やれるね。
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望
★★★★★ 1997年から続いた大長編の最終回。
まずは、キャスト&スタッフの皆さん、お疲れ様でした。
15年間、存分に楽しませてもらいました。
最終回にふさわしい作品になってたと思います。
蛇足めいた、切れ味の悪い終わり方は大目に見ます。ご祝儀です。
なので★5つとしました。
正直★4つなんですが。
この映画は、常に対比がテーマになってました。
全てを対比させることで、シリーズ全体を感じることができたと思います。
光と影、笑いと絶望、第一話とこの最終話、アレとコレ、ソレとアレ。
至るところに対比が隠されています。この構成が見事でした。
そして、日本映画でこんな照明が、編集が、撮影ができるんだと感心しました。
音楽を含め、この映画が現在の日本映画のトップクラスにいると感嘆しました。
不思議だったのは、今までずっと「エヴァ」に固執してたのに、今回なぜ「パトレイバー」だったんでしょうか。
ネタバレになるので書けませんが、アレも、ですよね?
ま、いいです。充分に楽しみましたから。
大満足です。ありがとうございました。
アウトレイジ ビヨンド
北野武、監督・脚本・編集・主演のヤクザ映画の続編。
北野映画で続編って初めてじゃないか?
前作が面白くなかったんで、巻き返すかなと期待したコッチが悪かった。
どよ〜ん、だる〜んとした駄作。
一箇所も見どころが無い。不毛。この映画丸ごと蛇足。
時間を返して欲しいわ。前作よりヒドい。
ただ、桐谷健太、新井浩文、そしてヒットマンの高橋克典は突出して良かった。
それと納富貴久男のガンエフェクトは素晴らしい。ほんとに発砲してるみたい。
それ以外は全てゴミ。観るだけ無駄。

任侠ヘルパー
★★★★★ 翼彦一が帰ってきた!!
あのテレビシリーズ、そして続くスペシャルのドラマ「任侠ヘルパー」の劇場版。
その後の翼彦一の物語。
ここまで壮絶な話はテレビドラマじゃあ無理。
映画でこそ成し得た物語だった。
テレビドラマを観てた人は必見。
そうじゃなくても見応え充分だと思う。
ただテレビドラマを知らないと、黒木メイサが何なのかがわからないかな。
その他は大丈夫。映画として独立してる。
知ってる人は、出だしで「よッ!つばさッ!ひこいちッ!」と声をかけたくなるだろう。
翼彦一役の草なぎ剛の名演。拍手を贈りたい。
でも一番驚いたのは夏帆だった。こんなビッチができるのか。
清楚系美少女だったのに。イイ女優になってる。
見応えある映画だった。
配役も豪華。さすが劇場版。そして無駄が無い。
2時間20分の間、一秒もダレなかった。
続編作ってくれないかなあ。
草なぎ剛は、この翼彦一をライフワークにして欲しい。
必見だよッ。
96時間 リベンジ
★★★ リュック・ベッソン製作・脚本、リーアム・ニーソン主演の、元凄腕CIAだったブライアン・ミルズ物第二弾。正式な続編。
大傑作だった前作と比べると小粒な印象。
観ている間はサスペンス満載で、ドキドキハラハラなんだけど、観終わると何も残らない。食い足りないのだ。
物語は、前作の敵グループが復讐してくるのを、撃退するって話。
舞台がイスタンブールで、どうしてもあの大傑作「ジェイソン・ボーン」シリーズと比べてしまう。すると、カット数もアクションのキレも物足りない。
前作で見せた、仰天するような元CIAの凄腕のワザの数々がココではあまり発揮されてないようにも見えた。
元CIA仲間の影の活躍もほとんど見られない。
冒頭のフリで、オチが見えてしまうのも問題。
この映画は蛇足だったかな?
でもすでに次回作第三弾の製作が決定したそうな。
今度はブライアン・ミルズの本当の大活躍を期待したいところ。
009 RE:CYBORG
★★★ 原作はもちろん石森章太郎の「サイボーグ009」。
脚本監督は「攻殻機動隊SAC」の神山健治。Production I.G作品。
原作のイメージだけを借りて、新たに作りあげた「009」ストーリー。
古くからの「009」ファンから言わせてもらうと、コレは「009」じゃない。
もうね、キャラデザインに慣れるまでに時間がかかるのなんの。
2Dに見える絵だが、実は全て3DCGで描かれてるのだという。
絵が違うだけで、こうも違うモノなのか。
フランソワはこんな不細工じゃないぞ!
グレート・ブリテンは何カッコつけてんだよ!
てな具合にいちいちイライラさせられる。
個人的には原作単行本の1巻の絵が好きなものだから、癇に障るんだな。
オリジナルシナリオだが、原作の「天使編」と、単行本6巻のオチを借りてる。
あとはいかにも神山健治の映画だなあ、という感じ。
理屈っぽいセリフの応酬と、アクションの積み重ね。
原作を知らない人が観たらどう見えるのだろう?それが知りたい。
それと、あの天使のような少女の幻影はなんだったの?意味不明なまま。
ラストは続編を考慮してのこと?無理矢理じゃねえか?
まあ、おまけで★3つだね。
コレの続編はいらないから。もう二度と作らないでね。
ジャッジ・ドレッド
★★ スタローンのじゃなく、リブート版。
こっちの方が原作マンガに近いらしい。
主人公のドレッドは最初から最後まで顔を見せない。スタローンとは真逆。
ちょっと見えてる鼻と口元は、無精髭でいかにもタフガイな感じ。
体臭がキツそうな男。
新人女ジャッジの卒業試験みたいな話。予定調和だけど。
その新人女ジャッジは美人だ。超能力者だし。
ちょっとエッチなショットもあるし。
あらゆるデザインが凝っててカッコイイんだけどな〜。
スローモーという麻薬のおかげで、映像も面白いんだけどな〜。
弾着の見事な事ったら!リアル!
でも面白くない。派手な銃撃戦もあるのに。
なぜか。それはね、この映画にはサスペンスが皆無だから。
全然ドキドキハラハラしないの。それじゃあダメ。
観客を引き付けるモノは、サスペンスただひとつなのだ。
ジャンルは関係無い。サスペンスが無い映画はもうそこでダメの烙印を押される。
それにね、もう核戦争後の未来って設定はダサいよ。飽々。
SFアクションが好きなら押さえておくべき映画だけど、普通のお客さんには積極的にお薦めする気にはならない。
ダイ・ハード ラスト・デイ
「ツイてない刑事」ジョン・マクレーン物第5弾。
もう最初の1作目2作目のことなんか嘘のよう。
あの2作だけを「ダイ・ハード」と呼ぼう。
あとは名前を借りたニセモノ。
なんだコレ。十把一絡げのB級アクションじゃねえか。
派手なだけで、スリルもサスペンスもなんにも無いの。
中高生が書いたようなバカシナリオとそのマヌケなセリフ。
人をバカにするのもいい加減にしろよ。
テレ東の昼間に放送するのが丁度いいんじゃない?
つーか、もう作らないでいいから。
あ〜時間を返してほしいわ。
鍵泥棒のメソッド
★★★★ 「運命じゃない人」「アフタースクール」の内田けんじ脚本監督作。
この映画は、第86回キネマ旬報ベスト・テン日本映画脚本賞、芸術選奨文部科学大臣賞、第36回日本アカデミー賞最優秀脚本賞等々数々の賞を受賞している。
内田けんじは、サンフランシスコ州立大学芸術学部映画科卒業で、2002年、友人たちと撮った自主映画作品『WEEKEND BLUES』がPFFアワードに入選。
そしてメジャーデビュー作にして大傑作「運命じゃない人」で世界的評価を得た人。
この人の映画の特徴は、なんといっても絶妙なシナリオの巧さだ。
巧みな仕掛けに酔わされ笑わされる感じ。
なのでヘタにあらすじも書けない。ネタバレしそうで。
とにかく面白いから観てよ、としか言えないのだ。全ての作品が。
今回の出演陣が豪華。
香川照之、堺雅人、広末涼子、荒川良々、森口瑤子、端役で柊瑠美まで出てて嬉しい。
この演技合戦も見どころのひとつ。
ただ個人的には128分というのは長すぎたと思う。
100分程度に収めることができたらもっとスピード感も出ただろうし満点だった。
内田けんじの語り口の特徴は、とにかくトラップだらけだということ。
それが物語が進むに従って、どんどん弾けていく。その面白さ。
その仕掛けを充分に活かす為なら、細かいとこにも金も気も配る。その丁寧さ。
そしてタイミングの絶妙さ。ネタの細かさ。
内田けんじは今最も注目すべき脚本家であり映画監督であると思う。
とにかく観て!!
007 スカイフォール
★★★★★ ジェームズ・ボンドがダニエル・クレイグになって初めて観た。
前二作は未見。そもそも「007」映画を観るのがいつ以来のことやら。
このシェークスピア劇出身の英国俳優は、ちょっとスティーブ・マックィーンの匂いがする。そこがイイ感じ。
監督のサム・メンデスは元々演劇畑の演出家で、数多くの舞台で賞を受けている。
映画監督デビューは「アメリカン・ビューティー(1999年)」で、スパイ・アクション映画とは全く違った世界にいた人。ちなみに1965年生まれとまだ若い。
驚いたのがカメラで、コーエン兄弟の作品を手がけているロジャー・ディーキンス。
サム・メンデス監督とは「ジャーヘッド(2005年)」などでコンビを組んでる。
つまり、スパイ・アクション映画とは無縁な人たちで作られた新しい「007」なのだ。
しかもアカデミー賞にノミネートされたり受賞してる人が「007」を撮るなんてのは初めてのこと。
地に足がついてる、荒唐無稽じゃない、リアルなスパイ・アクション。
しかし見どころたくさんで、ほぼ2時間半の長丁場を一切飽きさせない。
悪役シルヴァのハビエム・バルデムが素晴らしい。
あの廃墟は日本の軍艦島だそう。
2002年の「ダイ・アナザー・デイ」以来の登場となるQは、若きベン・ウィンショーで、彼がとてもイイ。もはや変人科学者で老人という設定ではなくなった。
ボンドの生家の管理人を演じたのは名優アルバート・フィニーだが、彼に決まる前にショーン・コネリーにカメオ出演してもらおうという案が出たそうな。
なんせこの23作目は、ジェームズ・ボンドが映画に登場してから50年という記念作品なのだ。
今回の影の主役はMだな。彼女への花道になっている。
有名なテーマ曲がどこで流れるのかと思ったら「ココか!」というシーンで出る。
この映画は過去の「007」映画へのオマージュに満ちている。そこも楽しい。
ダニエル・クレイグはあと2作ボンドをやることが決まっているし、次回作の監督もサム・メンデスに決定したそう。この先も見逃せないシリーズになった。
アウトロー
★★ トム・クルーズ製作・主演の最新シリーズ第一弾、らしい。
「アウトロー」という題名を聞くと反射的に思い出すのは、クリント・イーストウッドの西部劇だ。でもこの映画とは関係無い。
この映画の原作小説となった6作目のタイトルが「アウトロー」なのだ。
原題は「ジャック・リーチャー」。
ジャック・リーチャー・シリーズというハードボイルド。
小説ならこれでいいのかもしれないが、映画としては退屈なだけ。
主人公のキャラが立つのに1時間もかかってる。2時間ちょっとの映画なのに。
まあ第一話として観ればそれでもいいのかもしれないが。
それにしても退屈な映画だ。
お喋りが多すぎる。このセリフの量だと字幕で観たいなんて思わない。
スリルもサスペンスも皆無。アクションも地味。どこが見せ場なんだか。
ロバート・デュバルが出てきたのは嬉しかった。
二作目が作れるほど売れたのか? そうは思えないんだが。
もう少し作り手が見方を変えれば面白いシリーズになるかもしれない。
このままじゃダメ。
東京家族
山田洋次監督による、小津安二郎の「東京物語」のリメイク。
コレはヒドい。
前半のヘタなモノマネもヒドいが、後半の蛇足に次ぐ蛇足の応酬には辟易。
山田洋次って、全然「映画」ってもんを理解してないのな。
「映画的センス」もゼロなら、小津安二郎への解釈も出来てない。
こんなもん捧げられても小津安二郎が喜ぶわけねーだろ。
2時間25分というバカ長い出来にも反省は見られない。
途中放棄しようかとも思ったが、コレは言うこと言わないとダメだと全部観た。
コレなら、まだ周防正行監督の「変態家族・兄貴の嫁さん」の方がはるかにマシ。
少なくとも周防正行監督は小津安二郎を理解してた。
「小津の赤」の使い方も最低。テキトーすぎる。
画面に対するストイックさもまるで見られない。冗長。
省略技法もまるで使えてない。ベテランのクセしやがって。
山田洋次はもう引退しろ。あんたに映画をいじって欲しくない。
紀子(原節子)=蒼井優の扱いも雑。子供たち兄弟のユーモアも皆無。
スーパーバイザーに横尾忠則だあ?なにやってんの。
イイとこまるで無し。
このフィルムは燃やしてしまえッ!!
あ〜イライラするッ。
拳銃(コルト)は俺のパスポート
★★★ 宍戸錠主演の日活アクション。1967年作品。白黒。
ずいぶん昔に一度観たことがあって、そのときはなんてカッコイイんだ!と思ったもんだが、今観るとかなり無駄の多い、トホホな映画だった。
冒頭から、アラカンを狙撃するまでと、クライマックスシーンはカッコイイ。
しかし宍戸錠はイカすね〜。惚れ惚れするね。
若くてキレイな小林千登勢だが、この映画に必要か?
彼女に惚れてる「トトロの声の人」もいらないんじゃないか?
宍戸錠の弟分役のジェリー藤尾すら不要に思えるんだが。
彼が歌う歌はもっといらない。
意外や、杉良太郎が出てた。死んだアラカンの二代目として。
タイトルの「拳銃」は「コルト」と読ませてるんだけど、宍戸錠のセリフでは「ベレッタ」と言ってる。コルトじゃないじゃん!と思った。
出てくる様々な拳銃は全ていわゆる「日活コルト」という特殊なモノ。どれも妙ちきりんなスタイルの銃で、無可動。発火だけはするみたいだけど。この当時の日活では拳銃の事は全て「コルト」と呼んでいたのかな?
散弾銃だけは本物臭い。組み立て式ライフルは良く出来てた。
音楽がマカロニウエスタンチックなんだけど、1967年にはもう流行ってたか?
もう最近ではドンパチモノは影を潜めたが、石原軍団の作ってた映画やドラマは、この時代から一歩も進歩してなかったというのがわかる。
石井隆、原田眞人、きうちかずひろ、北野武という人たちが銃撃アクションを作るまでは全く進歩が無かったということだ。
あ〜、ちゃんとした銃撃アクションの邦画が観たいな〜。
LOOPER ルーパー
「ルーパー」っていうのは、ある意味殺し屋、または処刑人のこと。
舞台は2044年、そこから30年先にタイムマシンができて、罪人を送り込んでくる。
それを処刑して銀を貰うのが仕事。
ある日、未来の自分がやってくるが、殺し損ねる。
さあ、どうなる、って話。
これがねえ、いくつか「?」がつくのよ。アレもコレも。
全然サッパリしない。
終わり方だってそうだ。まさに「レレ?」である。
中盤の中だるみもヒドい。お喋りはどーでもいいんだよ。退屈なだけ。
この物語は色んな意味で緊急事態だろ? なのに何ノンビリしてんだよ。
ブルース・ウィリスが出てくると途端に安っぽくなるなあ。
アチコチで評価が高くて、人気もあるんで観てみたら、コレだよ。
時間を返して欲しいわ。ったく。
アイアン・スカイ
★★ 予告編でハードSFだろうと勝手に信じ込んでたのが間違いの元。
とんだくっだらないSFブラック・コメディだった。
全然笑えないの。「ここが笑い所ですよ〜」って演出にウンザリ。
アメリカ人ってこんなので爆笑してんの?
特撮は凝ってるから★ひとつつけたけど、手垢まみれの感は拭えないね。
あと主人公の女の子が可愛いんで、おまけで★つけた。
ん〜、それ以外に特に感想は無いな。
あ、漫画家の唐沢なをきさんの奥さんが、この映画観て産気づいたそうで。
おめでたい映画ってことかな。色んな意味で。
90分程度の長さで良かったよ。助かった。
綱引いちゃった!
★★ 井上真央主演の綱引き人情コメディ。
この手なら、周防正行監督か矢口史靖監督の出番でしょう。
でも監督は大学の先輩でもある水田伸生。
「舞妓Haaaan !!」でイイ気になっちゃったかな?コメディも行けると。
退屈せずに観れたけど、笑うところは無いし、感動も無い。
物語に起伏があるわけでも無いし、いわゆるスポ根にもなってない。
全てがどっちつかずな出来。あ〜勿体無い。面白くなりそうなネタなのに。
配役だけでも面白くなりそうなんだけどなあ。
井上真央チャンの走りはカッコイイね。普段から走ってるね。
彼女ならアクション映画も撮れると思う。てか観たいッ。
この映画に関しては残念賞ってとこかな。
そのうち日テレで放送すんだろうし。
あなたへ
★★★★ 高倉健、6年ぶり、205本目の出演作。 小説が原作かと思ったら、映画オリジナルシナリオ。小説はノベライズだった。
オリジナルシナリオというのがイイ。
監督は降旗康男。映画「鉄道員」のコンビ。
「あ〜イイ日本映画を観たなあ」というのが素直な感想。
淡々とした物語もイイし、健さんを取り巻く共演陣が皆とてもイイ。
富山から長崎へのロードムービーで、短編のような挿話で綴られてる感じ。
そしてそれらが意外なオチがあったりと飽きさせない。
1時間50分の映画で一度も時計を気にしなかった。
本作は日本アカデミー賞を始め、いくつもの映画賞を国内で受賞しているが、第36回モントリオール世界映画祭ワールドコンペティション部門でエキュメニカル賞特別賞を受賞している。外国人に伝わってるというのが驚き。
それと、もしこれを若い頃に観ていたら、この映画の良さに気付かなかっただろう。
ある程度年齢を重ねないと心に響かないと思う。
★が5つに届かなかった理由は、撮影である。
もう少し工夫して欲しかった。これじゃ画面が平板すぎる。
CGの使い方は極めて自然。考えると確かに実写じゃ無理なシーンだし。
そして、この映画が俳優・大滝秀治の遺作。
もう一度観てもイイな、と久々に思った。
月に囚われた男
★★★★★ デビット・ボウイの息子・ダンカン・ジョーンズ監督デビュー作。2009年作品。
そう、あの大傑作「ミッション:8ミニッツ」の監督である。
まだこの2作しかない(三作目となる新作がもうすぐ出る予定)。
ダンカン・ジョーンズは原作と監督を務めている。脚本は共同。
最初、「サイレント・ランニング」みたいなもんか?と思ったが違った。
「2001年」みたいなもんか?とも思ったが全然違った。
近未来、月の裏側で大量な資源が発見され、採掘所にはひとりの男が赴任している。
期間は3年。たったひとりで作業を続けている。通信不能状態で。
あと2週間で地球に帰れる、と信じていた。
ある日から、男の周りで妙な事が起こり始める。そして事故に遭う。
そしたら…。
という、え?あ?え?あ?の連発で物語は進行する。待ってくれない。
さらに事態は深刻になっていく。時間も迫っている。
もう、ハラハラ・ドキドキ。
一瞬たりとも画面から目が離せない。大傑作!
あ〜なんでもっと早くに観てなかったんだろう。
でも今観て良かった。見逃してたら、それこそ後悔しか残らない。
コレは超オススメ!! 絶対に観て!! 無理してでも観て!!
アルゴ
★★★★★ この、たったひとりのCIA職員による、イランからの人質6名救出作戦の映画の監督は誰?と何も知らずに訊かれたら、「シドニー・ルメットだろ?違う?じゃあコスタ・ガブラスだ」と答えてしまうところ。
しかし実際は、製作・監督・主演は、ベン・アフレックなのだ。
なんという才人!
この人は、盟友マット・デイモンと共に優秀な脚本を書くというのは知っていた。
しかしここまで演出力があるなんて想像もしてなかった。
物語は実際に起こった事。最後に実物と映画の見比べができるようになってる。
キャスティングがソックリなんで驚いた。
解決した事件の映画化なんだから結果はわかってるのに、このサスペンス!!
ハラハラ・ドキドキが止まらなくなる。
まさにシドニー・ルメットやコスタ・ガブラスが得意とする政治サスペンスなのだ。
タイトルの「アルゴ」の意味はこの映画を観ればわかる。自分の目で確認してちょうだい。
ほんとに優れた映画だった。ベン・アフレックに拍手!!
アカデミー賞を始め、各国の各賞総ナメだったらしい。当然だろうね。
とにかく観て!!観ないと始まらないよ!!
テッド
★★ 吹替か字幕かで迷って、ナレーションとセリフの量で、吹替にした。
字幕じゃ画面に集中できない。
予告編で、お下劣爆笑映画を想像してたんだけど、全然違った。
多少下品なところもあるけど、十把一絡げのロマンティック・コメディだった。
ぬいぐるみのテッドの特撮は非常に優れてるけど、物語は平凡そのもの。
ギャグも意外に弱い。
これをファレリー兄弟が撮ってたらなあ、と思った。
町山智浩の翻訳に少しイラついた。
「くまもん」「ガチャピン」「星一徹」ってなんだよ。
面白くねえよ。ドッチラケだよ。
続編を作りそうなヤな予感がする。
今度やるときは、容赦無いお下劣爆笑映画にしてくれよ。頼むよ。
これだからコメディ映画って好きじゃないんだ。ガッカリ。
★のふたつは、ぬいぐるみのテッドに。
有吉の吹替は巧かったよ。全然気にならなかった。
夢売るふたり
★★★★★ そもそもは、阿部サダヲが好きで観ようと思った。
その他の情報は全く無しで。あらすじも予告編も見てない。
原案・脚本・監督は、「蛇イチゴ」「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和。
長編映画第4作目。
この映画は一応R15+指定になってる。どこでそうなんだかわからないが。
ある事件がキッカケで、結婚詐欺をしていく夫婦の物語。
阿部サダヲと松たか子がその夫婦。
この夫婦の堕ちていく様と、事件に巻き込まれる女性たちを丁寧に描いている。
全編を通して、どこか物悲しさに包まれた映画だった。
特に見せ場という見せ場は無い。淡々としてる。
でも2時間16分を全く飽きずに見せ切ってしまった。
監督の力量もだが、カメラがスゴイ。ハッとさせるシーンがいくつもあった。
西川美和って監督は女性に厳しい。特に松たか子には。
ここまでさせるか、というほど。驚いた。
そしてやっぱり阿部サダヲは素晴らしい。
この映画は、冒頭で乗れるか否かにかかってる。
タイトルが出るまでに乗れなかったら最後まで観るのはキツイと思う。
乗れたらしめたモノ。この世界にドップリ浸かって人生の苦味を味わって欲しい。
ちょっとトラウマになりそうだ。
あと、解せないシーンが冒頭にあるんだが、あれはなんだったんだろう?
最強のふたり
★★★★★ 2011年のフランス映画。実話が元になった大ヒット作品。
物語は、頸髄損傷で首から下が完全麻痺した白人の大富豪と、その介護人となった貧困層の移民の黒人青年との型破りな友情が、眩しいほど輝かしく描かれている。
この映画丸ごと人生賛歌だ。素晴らしい。
クソッタレの人生だって捨てたもんじゃない。
生きていて、友がいる。それは奇跡だ。この映画はそれを教えてくれる。
勇気と微笑みと真の愛情と、ちょっと口の悪いジョークと。
映画としてのテンポもイイ。1秒のたるみも無い。
淀川長治先生に観ていただきたかった。きっと気に入ると思う。
映画を観終わった後、こんなに清々しく気持ちいいなんて。
見事な大傑作。完璧なバディムービー。★5つじゃ足りない位。
コレは必見!見逃す手は無いよ!絶対に観てね!
ネイビーシールズ
★★★★★ 同名タイトルの映画があるが、コレは2012年の作品。
オサマ・ビンラディンの殺害作戦も遂行した米海軍特殊部隊「Navy SEALs(ネイビーシールズ)」の戦いを描いた映画。
物語は実話を元にしたフィクションだが、SEALsが全面協力、本物の現役隊員も出演している。まさに本物なのだ。
いや、リアルリアル。スゴイ迫力。これぞ「純粋映画」。
一応主人公らしき人もいるが、基本的には部隊そのものが主人公。
作戦実行部隊の活躍を、まさにその場に居合わせたような感覚で観ることができる。
カメラが素晴らしい。戦闘映像美とでも言おうか。編集も見事。
シナリオも、シールズのあらゆる作戦実行を想定して書かれている。
戦闘マニア、戦術マニア、銃器マニアにはたまらない一本。
マニアじゃなくてもコレなら見応え充分。
1時間50分があっという間。
コイツを見逃す手は無いでしょう。
傑作!必見!!
あぁ、日本の「ワイルド7」もこのくらいのレベルで映画化して欲しいなあ。







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