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映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
16ブロック
★★★ アル中気味で、足が悪く、かつては優秀な刑事だったジャック。
夜勤明けだというのに、証人をわずか16ブロック先の裁判所へ送る仕事を任される。
しかしその証人が喋ると警察の暗部が明らかになってしまう。 ジャックと証人は、警察に追われながら裁判所へ命がけで向かう。
ふたりの味方となるのは群衆と交通渋滞だけ。
はたして二人は裁判所へたどり着けるのか?
というリアルタイムで描かれるアクション映画。
監督は「リーサル・ウェポン」のリチャード・ドナー。
主演は「ダイ・ハード」のブルース・ウィリス。
でも、さら〜っと見れちゃう凡作でした。十把一絡げの標準的な出来。
サスペンスが弱いんだな。もっとハラハラさせてくれなきゃ。
せっかくリアルタイムで物語が進行してるんだから。
この物語のベースはクリント・イーストウッド監督主演の「ガントレット」だね。
オマージュとしか思えないシーンまで用意されてるし。
そしてエンディングが2種類用意されてる。一般公開版ともうひとつ。
オイラは一般公開版で正解だと思う。
もうひとつの終わり方じゃ、あまりに救いがない。
おヒマな時にでもどうぞ。少なくともクズ映画じゃあないんで。
日本沈没
★★ 小松左京原作の二度目の映画化。前作は1973年の映画でした。
当時は原作も映画もものすごい大ヒットしたもんです。
あんなツマンナイ映画だったのに。
それはそれとして。
うひゃあTBS製作かい。ほっといてもテレビでやるなあコレ。
金払って借りたから全部観たけど、テレビだったら途中でチャンネル変えてるとこだ。
日本映画におけるデザスタームービーの限界点がコレなんだろうなあ。
こういうのハリウッドに作らせるとウマいんだけどね〜。
なんとか見世物(「映画」)にしようと真剣に取り組んでるのはわかるし、特撮も現時点ではスゴイんだってのもわかる。
主演の草ナギ剛も柴崎コウもよくガンバッてるし。
そもそもさ、この原作小説って映画になりづらいんじゃないかな。
それでも前作よりは10倍以上は面白くできてると思う。
よくガンバリましたで賞を贈ります。で、★ふたつ。
LIMIT OF LOVE 海猿
★★★★★ 海上保安庁の保安官の活躍を描いたアクション大作。
文句無しに1級の娯楽映画に仕上がってる。
カメラもカッティング(編集)もスゴイ。
シナリオも危機また危機のスリリングでサスペンスも充分に生きている。
それらをイッキに膨らませた演出も見事。
ハリウッドでリメイクされるって言われてるのも納得。
日本でもこんな映画が作れるんだねえ。
オイラは映画第一作(保安官研修生の物語)も、同じスタッフ&キャストで作られたテレビシリーズ(プロの現場に配属され、実戦体験をする物語)も観てるから、登場人物にすぐに感情移入ができたが、それらを観てない人にはどうなんだろう。
観てなくても、それなりに確実に楽しめる1作ではあるんだが。
フジテレビ製作の映画だから、じきにテレビでやるだろうけど、これはぜひともCMが入らない状態で観ていただきたい。緊張感がとぎれるのは最大の敵だから。
鬼畜大宴会
★★★ 1995年の大学の卒業制作で作ったというこの映画は、1997年ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを獲って話題になり、ロードショー公開されるとロングランヒットになった、熊切和嘉監督デビュー作。
噂ばっかり聞いてて、これが初見。ようやく観れた。
自主制作の悪い部分(気持ち先行のモヤモヤ感)が、1970年前後の独特な空気を醸し出すのに上手に影響を与えていて、それには驚いた。当時の自主制作映画、もしくはオクラになってたATG映画が見つかった!って感じがよく出てる。偶然なのか、狙って作ったのか、そこはわかんないけどね。
これ楽しんで作ってたんだろうなあと思ってたら、メイキングを観るとほんとに楽しそうなんで、やっぱりな、と。この楽しさは仲間内で作ってるという強みだよね。
しかし22才の大学生が撮ったとは思えないほどの演出力。PFFのこのときのグランプリはなんだったんだろう?そっちのほうが逆に気になる。
物語は1970年前後の左翼グループの自滅をドキュメンタリータッチで描いたモノ。
出演者の顔がほんとに当時の人間みたいなんでそこにも感心した。
左翼だとか右翼だとかの思想はこの映画では正否を問わないんだよね。そこがいい。ただそういう状況にある、というだけのことなの。それは正解だったと思う。
ただねえ、物語の流れがかったるいんだよね。そのダルさが雰囲気作りにイイ影響を与えているのはわかるんだけど、まだ終わんないのお?って気持ちに何度かなった。
あ、スプラッター度は意外とあまり高くないので、そっちが苦手な人でもこれなら大丈夫でしょう。
オイラにはちょっと肩すかしだった。すごくワクワクしてたんで(笑)
ところで製作費ってどうやって捻出したんだろう?と思ってたらメイキングでそこにも触れてた。内装業のバイトと新薬の実験台バイトで稼ぎ出したんだそうな。弾着とか特殊メイクとか金かかるからね〜。
映像特典で入ってる、この映画の音楽を担当したバンド赤犬の「恋はシグナル」のあまりのバカバカしさには思わず笑ってしまった。この80年代歌謡曲のパロディみたいな曲カッコイイよ(笑)
1998年イタリア・タオルミナ国際映画祭グランプリ受賞作品。
機会があったら一度ご覧あれ。
この監督の他の映画「空の穴」「アンテナ」「青春☆金属バット」も観てみたい。
それに最新作の「フリージア」は予告編だけ観たけどカッコよさげ。観たい!
探偵事務所5
ANOTYHER STORY FILE-7
探偵515「マクガフィン」
★★ 映画というよりこりゃテレビドラマだな。
それも平日の夕方、誰が観るんだ?って時間に放送されてるような。
友達が参加してるからオマケで★ひとつ増やした。
沖縄が舞台の探偵モノなんだけど、どこにも面白フックがないの。
俳優たちがダラダラお話ししてるだけみたいな。
そういうのってどうよ。
サスペンスのひとつもあってもいいんじゃないの?
林海象が関わった映画ってひとつも面白くないのね。
それにまたこの映画avexだよ。ウチはavexだらけだよ。
よっぽどおヒマなら観てもいいかもね。
特別オススメはしないけど。
「映画」と呼ぶには抵抗あるなあ。
神の左手悪魔の右手
極悪 原作は楳図かずおの大傑作マンガ。
夢とうつつが交錯する幻想のスプラッター恐怖マンガなのだ。
あの想像を絶する原作を映画化できる人なんてそうそういるハズもないわけで。
なのでこれも期待はしないで観たんだけど、それ以前の問題でした。
冒頭「映画監督 那須博之に捧ぐ」となってた時点で、あれえ?と。
あの大バカ映画「デビルマン」が遺作となった大バカ監督に?
と思ったらコレ那須監督作品になるハズだったんだって。
で、死んじゃったから後輩の金子修介が監督したんだと。
バカがバカを呼んじゃった。
書きっぱなしで一度も推敲してないであろう最低最悪のシナリオ(松枝佳紀←バーカ)。
段取り芝居しかつけられない最低のバカ演出(金子修介←バーカバーカ)。
失笑モノのスプラッター特撮(藤原鶴声←バーカバーカバーカ)。
生首の造形のヒドイことったら!ちゃんと俳優の頭部を型取りしろよ!
カメラも最悪(ビデオ撮りなの?)。今時このズサンな合成!?
映画として最低のクズ。そもそも原作なんて1ページも読んでないんじゃないの?
(読んでるんだって=笑、なおさらヒデエや)
よくこんなシロモノで商売しようとするなあ。詐欺みたいなもんじゃないか。
恥ずかしくないのかね。
*メイキングやインタビューがこんなにツマンナイDVDも珍しい。
ファイナル・デッドコースター
★★ 「ファイナル・ディスティネーション」シリーズの3作目。
前作(2作目)の邦題を「デッドコースター」にしちゃったもんだから(でも大傑作!)、今回のこれの邦題がこんなことに。ちなみに1作目は駄作。
冒頭のシーンで「ジェット・ローラー・コースター('77)」って映画を思い出した。
(知らない人は調べてみてね)
物語の骨格は同じ。事故で死ぬハズだったのが、予知能力で事故を予知し助かった数人が、まるで神(死神)の手で秩序を保つかのように、次々と事故死していくハナシ。
その死に方アイデアが大きな見せ場で、誰が生き残るのかがサスペンスを呼ぶ。
あ、三石琴乃がオッパイ要員のガヤの一人の声あててる!
あ、主人公がMacG5をOSXで使ってる!
でもねー、この3作目はねー、1作目よりちょっとマシな出来、その程度。残念。
ラストカットはカッコよくてオッケーなんだけどね〜。
このハナシなら4作目もできそうだなあ。アイデアが枯渇するまで永遠に作れそう(笑)
グエムル 漢江の怪物
★★ 韓国製怪獣映画。
予告編じゃ「ウルトラQ」みたいなのを想像してたんだけどさ。
いや、確かに怪物は出てくるし、その特撮はスゴイ!必見!!
特に最初に怪物が登場するシーンは映画史に残るかも。夕陽とのマッチングが素晴らしい!
なんでも「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズなんかの特撮を担当したニュージーランドの「WETAワークショップ」に丸投げ発注したものだとか。そりゃ〜スゴイハズだわ。星はその特撮に。
韓国映画は邦画と違ってそもそも基本的に映像センスがイイから見れちゃうけど、中身はそー面白いもんじゃない。出来のいいシナリオだとは思えない。
細かいギャグがいくつも仕込まれてるけど全然笑えないし。
怪獣映画としたら全然食い足りない。怪獣vs人間、の恐怖はほとんど描けてない。
あ、ハナから興味はそこじゃないのかも。反米主義を謳いたいのかな?
それにしてもカメラの横移動が好きな監督さんだね。
X-MEN
ファイナル・ディシジョン
★★ シリーズ3作目にして最終章(?)。
完全な続きモノなので、観てない人は1作目から観ないとチッともわからない作り。
オイラも2作目を全然覚えてないので、これは頭から「う〜ん」となった。
キャラクターの名前とかグッチャグチャだし。
じゃあ観るなってハナシだけど(笑)
今回のテーマは「苦悩(悲しみ)」と「トラウマ」。
ミュータントのそれを主軸に、二派の生き残りをかけた最終決戦(?)が描かれる。
中盤で若干モタつくのが気になった。
なんだか金のかかったテレビドラマみたいになってきた感じ。シナリオのせいかも。
セリフ中心の劇作がそう思わせるのだろう。
でもさすがに最後のバトルは見応えがあった。
おや?この映画まだ続きそうだぞ。最後のスタッフロールが終わってもまだワンシーンあるのでご注意を。
ところでウルヴァリンのスピンオフ映画の企画があるそうな。
そっちに期待したい。
日本もこの映画に対抗して、石森章太郎の「ミュータントサブ」や「怪人同盟」でも映画化すればいいのに。
硫黄島からの手紙
★★★★ S・スピルバーグとC・イーストウッドが製作した完璧な「日本映画」。
イーストウッドは「娯楽映画が観たいのなら他の映画館へ行くことをお勧めする」と言っていた。
その言葉の通り、全く娯楽性を廃した戦争映画。これを日本人が撮らなかった(撮れなかった)のはいささか口惜しい思いがする。しかしこれを退屈と思う人がいてもそれは仕方ないこと、とも思う。
三日で陥落するといわれた硫黄島。そこで二ヶ月近く闘った日本兵たちの姿が等身大で、しかも丹念に描きこまれている。あまりに無謀で意義のない死に様。そこに戦争の空しさ、バカバカしさがある。
この自然な姿の日本兵の描き方は岡本喜八の映画以来ではなかろうか。
こういう視点で映画を作ったスピルバーグとイーストウッドには敬意を表したい。
渡辺謙はもちろんだが、ニノ(嵐の二宮)が素晴らしい。演技力もだが、その存在感の大きさには驚かされる。これなら世界中から出演依頼が舞い込んでいるというのも当然のことだろう。
フラガール
★★ 誰に聞いても評判がいいので借りてみた。
「常磐ハワイアンセンター」ができるまでの物語。
出演者の顔ぶれだと、普段のオイラなら借りてない。
でもみんながホメるんで観てみることに。
ん〜ソツなくまとまってるなあ、というのが正直なところ。
別段取りあげてホメたり、感想書く映画じゃない。
笑いの無い「スウィングガールズ」みたいなもんだね。
そもそも映画である必要がどこにも感じられない。
テレビドラマで充分じゃないのかな。
シナリオがそもそも映画的じゃないんじゃないの?
とはいえ、別段出来の悪い映画でもないんだな。
「フツー」、それがこの映画の感想にはふさわしいかも。
なので星2つ。ほぼ標準ってとこでしょうか。
ただ普段大根女優の富司純子が名演なんで驚いた。
涙そうそう
借りた理由はもちろん天使・長澤まさみが主役だと思ったから。
(観たら脇役だった、主役は妻夫木聡)
それにこれTBS製作、テレビでそのうちやるじゃん。
子連れ結婚同志の子供たち、血のつながってない兄妹。
義父は去り、母(小泉今日子)は病死。
残された兄妹は本物の兄妹以上に仲良く育った。
それから数年後、沖縄で働く兄のところに、南の小島から妹が久しぶりに帰ってきて物語が動き出す。
とはいえ、そう面白い物語じゃあない。
なんかNHK特番ドラマでも観てるかのよう。
天使・長澤まさみも脇役だから今ひとつパッとしない。
(これならアイドル映画「ラフ」を借りればよかったか…?)
少なくともこの映画では長澤まさみは天使じゃなかった。
なので星イッコ。
悪夢探偵
塚本晋也監督の最新シリーズ第一弾。
連続自殺事件を追う刑事と、自殺願望がある夢に入り込める能力者が、嫌々事件を追う、という物語。
なんだか塚本監督って普通の監督になっちゃったなあという感じ。
シナリオも映像作りも目新しさがまるで無く、「フツー」の映画になっちゃってる。
それにしても刑事役のHITOMIの棒読みセリフが困りもの。美人で見た目はカッコイイけどね。それだけ。ドラマの主人公を任せられるだけの力は無い。
あまりオススメできない凡作。
こんなの作ってないで「鉄男3」を撮ってくれよう。
とはいえ来年「悪夢探偵2」が公開されるようで。アラアラ。
武士の一分
山田洋次監督による、藤沢周平モノ時代劇第三弾。
主演はSMAPの木村拓哉。
お毒味役の侍が、貝の毒に当たり失明してしまう。
物語中盤まではその過程を丁寧に作っているが、それが非常に退屈。
木村拓哉はどこまでいっても木村拓哉でしかないし。
衣装や美術は凄い。それが物語にリアリティを与えているほど。
物語の後半は、あることで剣を交えざるをえなくなった主人公を丹念に描いている。
終盤になってようやく画面に緊張が生まれる。そこまでが長いこと長いこと。
迫力あるクライマックスの果たし合いの後、これがまた冗長。
キレイなオチだが、それが先読みできるので星ひとつで充分でしょう。
どろろ
手塚治虫の同名マンガの実写映画化作品。
オイラは原作をほとんど読んでいないので、原作との照らし合わせで判断はできない。
なので独立した映画として観ることができた。
しかし面白くない。これは圧倒的に脚本が悪い。言葉に頼りすぎてる。だから映像からのインパクトがまるでない。それは映画としては失敗ということだ。しかもセリフ作りがまるでなってない。中ダルミもヒドイもの。
ただ妻夫木聡の百鬼丸はカッコイイし、本来は少年のハズのどろろを柴崎コウが演じても違和感は無い。そこに星をひとつつけた(つけたうえでの悪評価)。
役者がイイだけにもったいないなあと思う。
もっと単純に化け物退治のアクション映画に徹すれば面白くなったかもしれない。
特撮はまあまあいいとしても、そのデザインは最低。もっと優秀なキャラクター・デザイナーはいるだろうに。
オススメできる映画ではない。
ダイハード4.0
★★★ 十数年ぶりに復活した刑事ジョン・マクレーンのシリーズ第四弾。
まあ無難にできてるなあ、というのが正直な感想。
このシリーズは基本的に、事件に巻き込まれたひとりの平凡な刑事が、ギリギリ死なずに敵をやっつけるって物語でしょ?だから「ダイハード」なんだもの。
でも、この映画は基本的にバディムービー(二人組映画)になってる。基本からハズれてんだよね。
それはシリーズ3作目もそうだったし、その失敗も分かってるハズなのにねえ。
事件を解決するのに最も活躍したのは、無理矢理相棒になってしまうハッカーの青年じゃないの。
マクレーンひとりじゃどうにもなからなった。ってことは基本からハズれてんだよね。
おいおい、とツッコミを入れながらもマクレーンのひとり舞台じゃないと本来はおかしいハズ。
だからちょっと違うんじゃない?と思った。誰だっていいじゃん、この話なら。
アクション映画としたら大規模で見せ場もタップリだけど、マクレーン・シリーズとして見ると少しガッカリするかもね。オイラはガッカリした。刑事ジョン・マクレーンのファンだから。
個人的にはケビン・スミスがセリフ沢山のチョイ役(でも重要な役)で出てるのに驚いた。ケビン・スミスがこんなメジャー作品に!?という驚き。
あと吹き替えをふたりから選べるというのも珍しい。オイラは野沢那智版で見た。そっちの方が慣れてるし。
マクレーン・ファンじゃない普通の人が見れば、ああ大規模なアクション映画だなあ、で済むのかもね。
なのでご祝儀含めて★は三つ。
レミーのおいしいレストラン
★★★★★ ピクサーの最新3DCGアニメーション。
もうここまでくると3DCGかどうかなんて全く意味を持たない。
エンディングではホロリと涙まで出た。
久々に「映画」に感動した気がする。
よく練られたシナリオが抜群に素晴らしい。
そしてそれを映像化するセンスにも脱帽。
それよりなによりキャラクター造形が素晴らしい!!
あれ?ピクサーがこれだけ人間を主役に作ったのって初めてか?
いままで作った作品群で培われた技術が惜しみなく使われてるのにも感心。
簡単で単純なハナシなのに、いやだからこそスゴイと思うのだ。
間違いなく必見の一作。
この映画こそ間違いなく極上の料理そのものなんでした。
蟲師
★★ この映画の原作となったマンガも、アニメも知らない。
なのでこの映画だけの感想になる。
「漫画家」大友克洋の(共同)脚本・監督による、彼の三本目の実写映画(自主制作の「じゆうを我等に」を含む)。
この作品は、この映画が持つ独特な世界観に入れるかどうかで、印象も感想も変わると思う。
個人的にはドップリ入れた。しかし(いい意味でも、悪い意味でも)人を選ぶ、わがままな(独りよがりな)映画であった。ので★2つ。
「蟲」という存在が面白い。その「蟲」をコントロールする「蟲師」という職業の面白さ。これは原作者の手柄ですな。監督もそこに惹かれたのだろう。
現在と過去を同時に描く前半部分のわかりづらさ、蒼井優が圧倒的な存在感を見せる中盤、そして理解不能な終盤と、大きく三つに分けられている構成。 前半はとにかく江角マキ子の大根芝居に辟易。なんでオファーしたんだろう。
現在と過去をなんの説明もなく同時に描いていて、ただでさえ理解しにくい構成なのに、あの芝居じゃ余計に物語に入れなくなるではないか。あの棒読みセリフでどうしてオッケーが出たんだか。
そして好対照になる中盤の蒼井優の素晴らしいこと。可憐で妖艶。彼女がいたお陰で、映画が締まった感がある。一度でファンになってしまった。
文字が乱れ動き回るCG特撮も目を見張るセンス。素晴らしい。
最も問題なのがエンディング。意味がサッパリわからない。なぜあのオチなのか。そこにどういう理由があるのか。作ってる側もわかってないんじゃないのか?と疑いたくなる。
キチンとオチていれば★は3つにしたかったところ。あれじゃあ映画から逃げてるとしか思えない。
主演のオダギリジョーのセリフまわしも気になった。この映画の舞台はおそらく明治か大正時代であろう。常に現場は山中なので時代がよくわからないが、セリフの中で電気に触れてる部分があるので、その頃のハナシなんだろうなと見当をつけた。となると、オダギリのセリフまわしは現代的すぎる。中盤からオダギリと行動を共にする大森南朋のセリフまわしがギリギリのところだろう。
背景となる山中の景色の映像は素晴らしい。物語をシッカリと受け止めている。このロケハンにはこだわっただろうなと推測できる。
個人的には観てよかったと思うが、人にはあまりオススメできないな、というのが正直な所。
BABEL
★★★ 傑作「アモーレス・ペロス」「21グラム」のメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(覚えられない名前だ)の最新作。1963年生まれの若き才人である。
時間軸と空間を布を織るように綴る映画手法は、前二作と同じ。
今回は、モロッコ、米カリフォルニア、メキシコ、そして日本が舞台となって物語が転がっていく。
手のこんだ撮影技法(とにかくカット数が多いことったら!)と編集は相変わらず凄い。★はほとんどその演出技法についてつけたモノ。
物語は綴れ織りのように入り組んでいて、それを説明するとネタバレになるので書かないが、物語は神話の「バベルの塔の人々」のように、「言葉や心が通じない関係性=断絶」を描いている。その断絶が引き起こす世界の崩壊を救うのは愛情なのかもしれない、とこの映画は物語を閉じた。
しかし、「アモーレス・ペロス」「21グラム」のような観客を惹きつけてやまない「何か」が欠けている気がする。とにかくこの映画世界に入り込めないのだ。勝手に映像が流れていってしまってるようで。 それは観てるこっち側に問題があるのかもしれない。モロッコやメキシコの風景や人種に馴染めないせいかもしれない。意味はわかるが、感情は伝わらなかった(受け止められなかった)。
2006年カンヌ映画祭で監督賞を受賞し、菊地凛子が米映画批評会議賞新人女優賞を受賞している。他にも数多くの賞を受賞している。
しかし、誰にでもオススメできる映画ではない、と思う。
UDON
★★★ 見てて少しも飽きさせない「踊る大捜査線」のスタッフが作り上げた「うどん映画」。
さぬきうどんの隠れた全てが見通せる気にさせる作り。
あ〜うどん喰いたいなあ、とホントに思わせる。
この手は伊丹十三がやりそうな事だよなあ、と思って見てた。
出演者もユースケ・サンタマリアをはじめ適材適所で面白い。
映画館で金払って見るにはキツイかもしれないけど、ビデオで見る分には全然損した気分にはならない。
映像演出も異様に凝ってる。
中にエエッというシーンもあるけど、それは書かない。自分の目で見て驚いてくだされ。
日本でもできるんじゃん、こんなの!というシーンがある。
一気呵成な前半に比べて、後半の人情話は少しダレる。残念だ。
でも未見ならば、ちょっとオススメ。
ラフ
「タッチ」に続く、あだち充のマンガが原作&天使・長澤まさみ主演の、まったくヒットしなかった青春アイドル映画。
共演の速水もこみちの独白で物語は進むが、実は長澤まさみがメインの作りで、制服姿から水着姿(高飛び込みの選手)まで、ファンサービス満点の作りになっている。
そう、つまりこの映画は長澤まさみファンだけのための映画なんでした。
しかしそれはそれなりに出来がいいかというと、そんなことはなく、もっと見せ場を作るべきだと思う。見せ場というのは長澤まさみの見せ場のことで、アイドル映画ならそれなりに作ってほしかった。
変なコメディシーンも恥ずかしくなるような作りで寒気がした。
水泳シーンの撮影は凝ってるが、他にもっと凝るべきところがあるだろう。
実は、長澤まさみって作品に恵まれてない気がする。★は彼女にご祝儀で。
夜のピクニック
ある高校の行事、80kmを一昼夜かけて歩く「鍛錬歩行祭」。
それに参加している高校生たちの姿を描いた映画。一種のロードムービー。
主演は映画「ヒノキオ」の多部未華子チャン。彼女目的だけで借りた。
なんかNHKの「中学生日記」でも見てるかのような映画。退屈〜。
でもアニメを含め、妄想や回想シーンの演出で、観客を飽きさせないように努力のあとは見える。
「なんで歩いてんだろう?」というセリフがあったけど、それはこっちも同じで「なんでこんな映画見てんだろう」と思った。
それにしても多部未華子チャンの自然な演技には目を見張るモノがある。★は彼女に。
多部未華子チャンは俳優として絶対に伸びるよ。保証する。
銀嶺の果て
1947年に東宝で製作された、三船敏郎のデビュー作で、脚本が黒澤明、監督が(先日亡くなった)谷口千吉(八千草薫の夫)という今考えると豪華な布陣。公開当時ヒットしたそうです(だから三船はスターになれた)。
スタッフ&キャストは以下の通り。
http://www.jmdb.ne.jp/1947/bw000570.htm
この映画、タイトルに「新版」とあるが、「旧版」というのが存在するのか?
物語は冬の北アルプスに逃げ込んだギャング三人を警察が追うというもので、ギャングに三船、志村喬ともうひとり、そっちが主人公。デビュー作となる三船は、すでにスターの貫禄がある。三船、志村コンビは最初からずっとだったんだなあ。
ギャングはすぐにふたりになるし、追っ手の姿は見せないし、見どころがどこにもない。
谷口千吉の演出は映像に力が無く、テンポも悪い。今の目で見ると退屈以外の何者でもなかった。
黒澤のシナリオもノンキな出来。サスペンスなんて皆無。
黒澤はすでに監督デビューしている。作品は以下の通り。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0121190.htm
これ、黒澤が演出してたらどうなっていただろう?やはり退屈なモノになっていただろうか。
伊福部昭の音楽がまたヒドイ。ノンキに見えるのは音楽のせいもある。
電送人間
1960年4月に公開された、今や伝説となっている東宝SFスリラー映画。
スタッフ&キャストは以下の通り。
http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj001670.htm
鶴田浩二主演というのも珍しい。東映の印象が強いからね。
今の目で見ると、映像にもセリフにも無駄も多いし、ダレた印象があるなあ。
戦時中に殺された(ハズの)男が、電送人間となり、復讐をとげようとする事件を、鶴田浩二の新聞記者と平田昭彦の刑事が追う。という物語。
サスペンスも弱いし、スリラー性も低い。
ただ電送装置がカッコイイ。そこに★ひとつ。
監督の福田純のフィルモグラフィは以下の通り。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0339170.htm
何でも屋の職人監督さんですな。
これ今作り直したら面白い映画になりそうな気がするなあ。それも★をつけたひとつでもある。
美女と液体人間
★★ これはまずこの秀逸なタイトルで★ひとつ獲得でしょう(笑)
タイトルからは想像できないが、本多猪四郎監督+円谷英二特技監督の1958年の東宝SF作品。
スタッフ&キャストは以下の通り。凄い顔ぶれ。
http://www.jmdb.ne.jp/1958/ch002570.htm
特に脚本の木村武は、そうとう我々に近しい映画のホンを書いてた人。1960年10月公開の「ガス人間第一号」もこの人のホンだった(しかも本多猪四郎監督+円谷英二特技監督とトリオで)。
http://www.jmdb.ne.jp/person/p0360580.htm
http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj005700.htm
物語は、人間を液状化させてしまう謎の液体人間が連続殺人を犯し、それを警察が追う、という内容。
核の放射能で物体が液状化してしまうという理論が、今の目で見ると大笑い。
美女とは主役の白川由美のことか?その恋人らしき人物が液体人間になって犯罪を阻止したり、彼女を助けたりしている。さらに殺人(液体化させてしまう)を続ける。警察と科学者が事件を追うが、なかなか正体がつかめない。
それにしても作りがノンキでアクビが出る。時代でしょうかねえ。
しかし「電送人間」よりは作りがキチンとしている。本多監督の腕の見せ所でしょうか。円谷英二的には最後の炎の特殊効果が見せ場でしょうね、液体や液体人間よりも。
ところで、この頃の映画って、必ずといっていいほど、キャバレーでのお色気ダンスシーンがある。なんで?
スケバン刑事
コードネーム=麻宮サキ
★★ 四代目スケバン刑事にはオイラが嫌いな松浦亜弥が扮している。
なんと初代スケバン刑事の娘という設定。これには驚いた。
監督は深作健太。だんだん監督業にも慣れてきたかな?
脚本が丸山昇一、音楽が安川午郎。これにも驚いた。
本格的ハードボイルド路線ってことじゃん。
絵作りもカッコイイ。
二代目、三代目の映画もこのくらいの絵作りをしててくれたらなあ。
ちなみにオイラは二代目のファンですけどね。
中間あたりの説明シーンで致命的に中ダルミする。
それが健太の限界なのかもな〜。
ちなみに劇場公開では客が来ず、総売上は2億円に留まったという。
18年も間を開けちゃあねえ。
叫(さけび)
役所広司主演のサイコホラー。
エイベックスが映画に乗り出してたなんて知らなかった。
事前情報ゼロで、役所広司の名前だけで借りた。
葉月里緒菜がこんな役で出てくるとは思わなかった。
オダギリジョーもこんな役で出てくるとは思わなかった。
その他チョイ役含めて出演者が無駄に豪華。
んで、全然怖くないよ、この映画。ツマンナイ。
ホラーなんだからさ、もう少しなんかあってもいいでしょうに。
第一、ハナシがわかりずらい。単純な作りなのに。
シナリオも映像も平板。なので途中で飽きる。
豪華出演陣がもったいないよう。
なんでみんなこんなシナリオで出演を快諾したんだろう?不思議。
ウギャ!最期のテロップで判明した。
脚本監督は黒沢清だった。どうも手触りが似てると思ったハズだ。
大ハズレの駄作。
LOFT
極悪 黒沢清監督作品。続いたのは偶然。
監督名だけで借りて、事前情報ゼロ。誰が出てるのかも知らない状態。
中谷美紀、 豊川悦司、 西島秀俊、 安達祐実が出てる。
中谷美紀が主演。そんでもってホラーであるらしい。
ドヒャ〜、こりゃ退屈な映画だわ。耐えられないほど。
小説家の女が、引っ越しをした先で起こる、奇妙な出来事の物語なんだけどね。
空気が淀んでるというか、ダラ〜っとしてんの。ヒドイもんだよ。
それがどのくらいかというと、途中でストップして昼寝をはさんだほど。
こんなもん見るのは人生の無駄。時間がもったいない。
大帝の剣
夢枕獏原作のSF時代劇。監督は堤幸彦。
主演は阿部寛と長谷川京子。
冒頭だけに出てくる前田愛が「可愛い」から「キレイ」になってたのが嬉しかった。
えーなんと申しましょうか、巨大な侍と、豊臣の姫と、宇宙人との三つ巴の活劇映画とでもいいましょうかね。デタラメといやあデタラメなんだけどね。
柿ピーでもポリポリ喰いながら、ダラダラ見るにはイイのかもね。
真剣に見る映画じゃあございませんことよ。
バカバカしいったらありゃしない。
江守徹のナレーションで物語が進むあたり、もう映画のシナリオとは思えない。映画なら全て絵で語れ、特にアクション映画ならよう。
堤監督らしいギャグも盛り込まれてるんだけど、オイラ、好きじゃないんだよね〜。
まあ、お子ちゃま向けの映画だね。大人が見るもんじゃない。
おヒマなときにでもどうぞ。ヒマつぶしにはちょうどいいかもよ。
プロジェクトBB
ジャッキー・チェンの最新作。
久々なユン・ピョウやら、アドリブ満載の広川太一郎が吹き替えのマイケル・ホイやらが出てるんだけど、全然面白くないの。シナリオがいけないんだと思う。赤ん坊を中心に物語が流れるなんてジャッキーの映画じゃありえないでしょうに。
見せ所も少ないし、ジャッキー映画の中でも最低クラスの出来。
こんなの借りたら損するよ。ダルダルのクズ映画。135分は長すぎるって。
でもメロディ役のカオ・ユェンユェンは可愛い。なので★ひとつ増やした。
ハッピーフィート
★★ 音痴だけどタップダンスの天才として産まれたペンギンが主人公の、3DCGアニメミュージカル。
編曲された往年のヒットメドレーで物語が綴られる。
映像は驚異的。ここまでやられるとピクサーの存在も危ういぞ。そのくらいスゴイ。
しかし物語は陳腐。安っぽく教育的。学校用教育映画かと思えるほど。
子供向けだからかもしれない。ここが大人も楽しめるピクサーと大きく違うところ。
それでも中盤までの、この音楽メドレーはさすがアメリカだなあと思う。
退屈な物語も、映像と音楽で乗り切ってしまう。飽きることはさせない。
だがそれも中盤まで。後半が退屈なのだ。教条主義な点が個人的に鬱陶しく感じた。
それとさすがに「人間」は実写が使われてた(渋谷も出てくる)。そこが限界か。
一見の価値は充分にあると思うが、予告編で得られた興奮はココには無い。
墨攻
酒見賢一の同名歴史小説を、久保田千太郎が劇画用に脚色し、森秀樹が作画した劇画の映画版。香港・日本の合作映画。「墨攻」というのは酒見による造語。
撮影監督に阪本善尚、音楽に川井憲次と日本人が重要なポイントで参加している。
攻め落ちそうな城に、戦術プロフェッショナル集団・墨家から墨子・革離(かくり)という男がやってきて、たった一人で10万の兵力を知力(戦術)で撃破する、というのがこの物語の骨子。
予告編ではそこを中心に迫力のある映像が流れていたので期待して借りたのだが、いささかガッカリした。
この映画、特に映像に力が全く無い。セリフに頼りすぎのシナリオもよくない。主人公・革離の容姿が原作劇画と違っているのは構わない。しかしワクワクドキドキのサスペンス満載の攻防戦は、この映画からは感じ取れない。大味なのだ。明らかな失敗作であると思う。睡眠薬みたいな映画だ。
★のひとつは主役のアンディ・ラウに。彼はガンバッていた。
個人的見解だが、この映画を見るなら、原作の劇画(全11巻)を読んでほしい。絶対に面白いから。あの面白さを知って、この映画を見ると、いかに退屈な出来かがよくわかると思う。こんなトロい物語では無いのだから。
デジャブ
内容についての事前情報ゼロだが、デンゼル・ワシントン主演、映像オタクのトニー・スコット監督作品ということで借りてみた。この顔ぶれならそこそこのもんはできるだろうという期待で。
主人公はATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物局)の捜査官。
フェリーに積まれた車の爆発物で、フェリーが大爆発。500人以上の犠牲者が出て、主人公が動き出す。
FBI捜査官に連れてこられたのは、4日半前の映像が事細かにどこであろうと見ることができる装置とそのスタッフがいるところ。主人公たちはその機械を使って、過去から事件を解決しようと試みる。つまり過去そのものにアクセスして事件前に犯人を特定し、逮捕しようという、ちょっとSFがかった物語。
その装置にリアリティを生ませようと演出がなされているが、「うっそでぇ」って感じしか残らない。
一度そういう感覚になると、もう元には戻れない。全てがウソッパチにしか感じられなくなる。つまり物語から観客は排除されたようになるのだ。
力作ではあるが、残念なことにもう物語には帰ることができない。映像が流れてくだけ。
タイトルが「デジャブ」というから、少しは人間味のあるオカルトチックなものを想像してたが、全く違って、機械による疑似デジャブでしかなかった。それを面白いと感じるか否かで、随分とこの映画の印象は変わってくるだろう。少なくともオイラは物語の中盤で飽きてしまった。だって都合良すぎるだろうよ。こんな装置が実際にあるなんて設定は。
ザ・シューター
極大射程
★★★☆ 2000年に「このミステリーがすごい!」の海外作品部門第1位となった、スティーブン・ハンターの傑作アクション小説の映画化。
(友人に貰った)原作を読んだときは、若きクリント・イーストウッドにやってほしいなあと思った。
(あ、ちなみに文庫本の表紙イラストを描いてる大矢正和氏とはHPの相互リンクしてます)
しかしこの映画の主役は甘いマスクのマーク・ウォルバーグが演じている。意外にも好演。
なんか見る前から(例えば予告編)B級アクションの臭いがプンプンだったが杞憂に終わった。
監督はCMやPVから映画監督に転身し「リプレイスメント・キラー」「トレーニングデイ」「ティアーズ・オブ・ザ・サン」「キング・アーサー」を撮ったアントワーン・フークア。
原作とは時代設定が違うから、そこは書き替えられている。
巻き込まれ型サスペンスアクション映画としては久々に佳作以上の水準。
何も見るものが無いとき、これは最適。決してハズレにはならない。
だからあえて内容には触れない。できるなら見て欲しいから。
事前情報は無いほうが楽しめるでしょ?

*オマケで収録されてた「4400」シーズン3第一話は面白くない。見る価値無いと思う。
幸せのちから
★★★★★ ウィル・スミスが自分の息子と共演した、実録感動物語。
そう、これは実話が元になっているんだそう。
ついてない、本当についてない男が主人公。身につまされるほど、身震いするほど、ついてない男だ。
彼は懸命に生きてる。息子のため、幸せを求めるために。しかし全てが裏目に出てしまう、そんな男だ。
その彼が大会社の人とアポイントが取れた。が、しかしその会社に入るには半年間の無給インターン生活を送り、しかも20人の中からひとりだけしか選ばれない。彼はそこに賭けた。
さてこの男の人生はどう転ぶのか。それは映画を実際に見てほしい。傑作だから。
ウィル・スミスがほんとに素晴らしい。そして彼の本当の息子の自然な演技が素晴らしい。
脚本も素晴らしいし、演出も全く隙がない。
アカデミー賞最有力候補と呼ばれながら、受賞できなかったのが不思議。
これは必見の映画だよ。
ブラック・ダリア
「L.A.コンフィデンシャル」の原作者ジェイムズ・エルロイの同名小説を、あのブライアン・デ・パルマ監督が映画化。原作は未読なのでどうか知らないが、この映画のシナリオは最低だ。こんなホンじゃ、いかにデ・パルマでも、彼の魅力は発揮できない。デ・パルマもデ・パルマで、なんでこんなホンでOKを出したのか。理解できない。この映画は退屈そのもの。そもそもタイトルにもなってる「ブラック・ダリア事件」になかなか触れないのは何故だ?映画が始まって25分もかかってる。たかだか2時間の映画なのに。いやはや長く感じることったら。モタモタしてて。デ・パルマは前作「ファム・ファタール」ですっかり復活したんだと思いこんでたのに、この有様。ガッカリだ。
ただヴィルモス・ジグモンドによるライティングと撮影は凄い。★はそこに。
それとケイ役のスカーレット・ヨハンソンが好みの美人だったんで★を増やした。
それでようやくこの★の数だと思ってほしい。
黄色い涙
★★★ 敬愛する漫画家・永島慎二の傑作「若者たち」をベースに、犬童一心監督が映画化した作品。脚本は市川森一。映画の冒頭でちゃんとダンさん(永島慎二の愛称)に敬意を表しているのに感心した。
主人公の5人を、嵐の5人が演じている。なので「アイドル映画」コーナーに置かれていた。アイドル映画じゃないだろう。
1963年の阿佐ヶ谷。売れない漫画家・画家・歌手・小説家、の4人と、彼らを取り巻く人々との青春群像劇。嵐なのに4人?マツジュンだけはチョイ役で、彼らを応援する米屋の若者として登場する。
原作のイイとこ取りと、オリジナルストーリーで、新たな「若者たち」が描かれている。ただ原作のあの持ち味が映画として成立しているかというと、少し物足りなかった。絵(マンガ)は、その線一本にも作家性が現れているからだろう。実写ではそこが抜け落ちてる気がした。
それでも貧しくも楽しき青春群像劇としては充分楽しめる。嵐の5人が実にイイ。好演している。
原作の大ファンなだけに★の数は厳しくなったけど、イイ映画だよ。
ヒロインを演じた香椎由宇って初めて美人なんだなあと思った。
あとそうそう、「ALWEYS三丁目の夕日」なんかよりずっとイイよ。
フリーズ・ミー
★★★★★ 井上晴美って女優が好きじゃなくてね。このビデオのパッケージは前から知ってたけど、彼女がデーンと写ってるから無視してたわけ。ところがよ〜く見ると、石井隆監督作品って書いてあるじゃん!!こ、これは見なきゃ!と、慌てて借りてきたという次第。製作・脚本・監督が石井隆だよ。頼まれ仕事じゃないよ。
ゾッとするような傑作でした。
東北の田舎で三人の男にレイプされた女。5年後、彼女は東京でOLをしながら、恋人もできて、幸せに暮らしていた。ある日、彼女のマンションに、5年前のレイプ犯のひとりが押し掛けてくる。そして彼女のとった行動とは・・・。
精神的に追いつめられていく女の恐ろしい復讐と、その処理。ついには・・・。
この映画を見逃してたのは損してた。井上晴美も全裸で大熱演。拍手。
やはり石井隆はそこらの映画監督とは違うわ。
静かな、しかしアッと思わせるラストシーン。そこまで一瞬たりとも目が離せない。
これは必見ですよ。子供には見せられないけど。オススメ!
最近、井上晴美を見ないけど、引退しちゃった?まだなんかに出てる?
市川崑物語
★★ 映画監督・岩井俊二による、タイトル通りの「市川崑物語」。
しかしこれは文字を読む映画である。非常に疲れる。
市川崑の誕生から現在(2006年)までを、ほとんど文字だけで読ませていく映画なのだ。
合間合間に挟まれる市川映画の断片以外は、絵が動くことは無い。音楽が流れているだけ。
これを「映画」と呼んでいいのだろうか?
ただただ目が疲れた。
そしておおまかな市川崑と和田夏十のことがわかった。
それ以上でも以下でもない。それだけのことだった。
よほどの市川崑ファンか、岩井俊二ファンでもなければ最後まで見るのはキツイだろう。
オイラは市川崑のファンなので見ることができたが、知らない、驚くようなハナシは無かった。
ファンなら知ってるハナシの連続だった。
もっとマニアックに掘り下げてもよかったのではないか、と思った。
「市川崑ってどんな映画監督なの?」という初心者に見せるにはイイかもしれない。
かなり疲れるけど。
喜劇王
「少林サッカー」のチャウ・シンチー監督・主演のコメディ。
ギャグ映画の佳作「食神」と大傑作「少林サッカー」の間に製作された映画。
ジャッキー・チェンがチョイ役で友情出演してるのに驚いた。
全く売れない才能も無い俳優(?)が公民館の受付の仕事をしながら、女子高生パブの問題ホステスや、若いヤクザなんかに演技指導をしている。この男、理屈だけは立派だが、芝居はまるでダメなのだ。
しかしこの映画、まるで面白くない。ギャグも少ない上に、たまに出てくるギャグもスベってる。
見るだけ時間の無駄だった。
サイレンサー
2005年の米国映画。原題は「シャドーボクサー」という。原題の方がイイ。
主演は英国の名女優ヘレン・ミレン。
オイラ、この人の英国でのテレビドラマシリーズ「第一容疑者」が好きでね。
最近では映画「クイーン」でアカデミー賞を取った(未見だが)。
彼女が演じるのは、末期癌の殺し屋。そしてこれが最後の仕事になるハズだった。だが、そのターゲットを殺すどころか保護してしまう。その結果、運命が大きく変わっていく・・・。
面白くなりそうな素材、そして安心して任せられる出演者、なのにシナリオも演出もダルダルのダメダメ。
監督は、そもそも映画プロデューサーで、これが初監督作品。演出家としては力不足だった。
わずか93分の映画なのに、ものすごく長く感じた。
甘い人生
★★★ 韓国の人気スター、イ・ビョンホン主演の、韓国フィルム・ノワール。
ホテルの有能なマネージャーで腕っ節も強い主人公が、社長から彼の若い愛人の男関係を3日間だけ監視するように頼まれる。店の方もヤクザに狙われていて、気が抜けない。
愛人の男を追い払い、ヤクザの申し入れも断ったとたん、彼の立場が逆転し、死の淵を彷徨うハメに陥る。
そして後半、主人公は反撃に出る。
スタイリッシュな映像と、キビキビしたカッティングは見てて気持ちいい。が、若干手応えが甘い。シナリオのせいかもしれない。
銃撃戦は凄まじくカッコイイが、ジョン・ウーが仕掛けた香港フィルム・ノワールほどの衝撃はこの映画にはなかった。
大日本人
★★★☆ ダウンタウンの松本人志の長編映画初監督作品。
代々受け継がれている巨大ヒーロー「大日本人」の六代目にあたる「大佐藤」さんへのインタビュー、というドキュメンタリー形式で作られた、松本人志の巨大ヒーロー論。
時折変身巨大化し、突如現れ暴れる「獣(じゅう=怪獣)」と闘うが、世間の評判はよくない。
この切り口の映画は、かつて存在したことがないんじゃないか?
真っ当な(偽)ドキュメンタリー映画を見てる感じはよく出来てるし、「獣」のデザイン&アイデア&出演者には驚いたし、笑えた。
ボケて老人ホームにいるお爺さん(四代目)には爆笑した。
この映画は賛否両論だろうなあ。とにかく変わった映画。
前半をちょっとガマンして見てると、後半が俄然面白くなる。
そしてこのエンディング。いいのかこれで。いいんだろうけど。
★を3つにしようか、4つにしようか迷った。これはオイラの感想の★の数。
とにかく見てみないと、この映画は想像できないと思う。だから見てみ。
監督、ばんざい!
★★★ 北野武監督作品。脚本と編集も彼。
ギャング映画はもう撮らない、と宣言してしまった北野監督。それではと、別なジャンルの映画を次々と作っては失敗し、物語はあらぬ方向へと進んでいく。
前半の伊武雅刀によるナレーションが、映画のボケに対するツッコミになってて可笑しい。
後半になると映画そのものが破綻していってしまい(ナレーションすら無くなってしまう)、決着をつけるのは途中で出てきたアレしかなくなってしまう。
その後半部分は北野流のコントそのものであった。
「みんな、やってるか」以来のバカ映画。標準点でしょうね。
破綻していく後半よりも、前半を膨らませてほしかったな。膨らました結果がコレなんだけど。
前作で京野ことみチャンをヌードにした監督だから、今回は鈴木杏をヌードにするのでは、と思ったけど、さすがにそれはなかった。ひと安心(笑)←これが大林宣彦監督なら間違いなく裸にしてるとこ。

*DVDには短編がオマケとして1本収録されてるけど、いらないんじゃないかなあ。全然面白くないし。
花と蛇
★★★ 団鬼六の同名SM小説の映画化。監督が石井隆だというだけで借りた。
実は主役の杉本彩は生理的に嫌なのだが、仕方ない。
石井隆映画は全て観る、と決めたのである。
雇われ仕事だと思っていたら、企画・脚本・監督が石井隆。
原作モノというのは珍しいが、これは間違いなく石井隆の映画世界であった。
そして驚いたことに、あれだけ毛嫌いしていた杉本彩が全く気にならない。
魅力的かどうかは見る人次第だろうが、うまいこと嫌な部分を避けて撮ってる。
まさに石井マジック。
ジョージ・A・ロメロがゾンビ映画の基本ルールを作ったように、団鬼六という人はSM小説という世界の基本ルールを作った人、と言っても過言ではない。
だからこの映画の物語のあらすじは、今見ると若干古臭い。
大会社の社長である亭主が、ヤクザ組織に収賄で脅され、金の代わりに世界的タンゴダンサーである美しい妻を差し出す。哀れ、差し出された妻は、各界のセレブが密かに楽しむ地下SMショーの主役にされてしまい、自らの性癖に目覚める。という筋書き。
その使い古された物語を、今の人にどう見せるかが石井隆の手腕にかかっている。
そしてそれは成功していると思う。飽きさせることはなく、キチンと「映画」になってた。
95才を越えるといわれる地下組織のドンを演じた石橋蓮司の怪演が光っている。
石井隆映画のサインともいわれる、飯島大介もチャンと出てた。
特典映像にはメイキングも入ってる。淫靡な物語世界とは違って、和気藹々と製作されてるのがわかって面白い。そして俳優全員が石井隆の映画に出たがってるのね。みんな監督の作品のファンなの。話によると石井監督は絵コンテをビッチリ描いて、それを再現するように映画を撮るんだそうな。元劇画家だからね。劇画で映画を描いてたような人だったからね。
花と蛇2
パリ/静子
★★ 前作「花と蛇」の続編だが、物語に繋がりは無い。完全に独立した物語。
原作に団鬼六の名前はあるが、ほとんど石井隆のオリジナルだと思う。
この映画でも、企画・脚本・監督を務めている。
主人公は前作と同じ名前だが、設定が違う。他の俳優も同じ人が出てても役が違う。
主人公は、画廊主で美術評論家(宍戸錠!)の妻・静子で、パリに住む売れない、そして過去がある絵描きの元へ行く。その絵描きが天才かどうかが問題なのだ。その絵描きは絵が描けなくなっていた。実はその絵描きに「あぶな絵(SM色が強い春画の事で、江戸時代からある言葉)」を描かせるために、妻を送り込んだのだった。そこで静子はSMの世界を知ることになる。そして出来上がった絵をブラックマーケットに出したいと絵描きとその妹が言い出す。その話に乗った主人公・静子は・・・・・。
パリのロケ代で製作費が飛んだのか、世界観が小さくなり、その分単なる上品なポルノ映画になってしまっている。前作がギリギリのところで「映画」として踏みとどまっていた部分がスッポリ抜け落ちてしまったようだ。まさに「蛇足」。無用の続編ですな。しかしサインとしての飯島大介はちょっと出てる。
元ギリギリガールズの荒井美恵子がチョイ役で出てSMプレイをしていたのには驚いた。昔ファンだったもんで。なんでもギリギリガールズの後、女優を経て、AV女優になって、再び女優の道を歩いてるんだそうな。知らなかった。
トランスフォーマー
★★★★★ タカラのオモチャがアニメになり、それがとうとうハリウッド映画になっちゃった。
それもスピルバーグ製作&ハッタリ映画専門のマイケル・ベイ監督ときたもんだ。
いやもう変形の速いことったら!!
日本人だったら、あそこはキメだからタップリタメて見せるとこだけど、ガチャガシャガチャとアッと言う間に変身しちゃう。
カ〜ッコイ〜!!
主人公の青年が叫ぶ「あれは日本製だよ!」。そのと〜り(笑)
こんなに凄いロボットアクション実写映画は生まれて初めて観た!
143分の長尺モノなのに少しも飽きさせない。
日本映画の特撮もこのくらいになってくれたらなあ。映像センスも含めて。
かなりのオススメ!!
ゴースト・ハウス
★★ サム・ライミ製作、ダニー&オキサイド・パン兄弟監督作品。
パン兄弟といえば、あの怖かった「The EYE」の監督だ。タイをベースに活躍する香港人兄弟。今回たぶんサム・ライミが彼らの映画を観て、発注したんだと思う。原作も脚本も米国人らしいので、頼まれ仕事でしょう、たぶん。演出力を買われたんだな。
原題は「ザ・メッセンジャーズ」。邦題で無理矢理ホラーなタイトルにして客を呼ぼうという魂胆か?って公開したの?この映画。知らなかったけど。
残虐な一家皆殺し事件があった、今は廃屋同然になってる家に、都会からある一家が越してくる。ここで農業を始めたいんだという。そしてその家で暮らすうちに様々な異変が起きる・・・。
まあ、たしかに「ゴースト・ハウス」ではあるな。でも使い古された手垢のついたネタばかりが続く。クライマックスに大仕掛けが待ってるけどね。原題の意味もそこでわかる。
90分という短さなのに、やたらと長く感じる。恐怖演出のタメが、ダレに感じる。クライマックスの驚きまでが長すぎるように感じる。 ホラー映画初心者向け、なのかも。
それでも素晴らしいショットがいくつかあるので★を増やした。
スキヤキウエスタン
ジャンゴ
あ〜映画館に行かなくてホントーによかった。
三流のマカロニウエスタンよりヒドイ出来。
基本構造は黒澤明の「用心棒」と同じ。
壇ノ浦の合戦から数百年後。
ある寂れた村で、源氏(白組)と平家(紅組)が睨みあいながら「お宝」を狙っている。
そこに一人の流れ者(ガンマン)が訪れる。
しっかしダラダラしてるもいいとこ。退屈の極み。
サイテーなシナリオ(三池崇史とNAKA雅MURA)
監督は三池崇史。
当たりハズレが大きい三池映画だが、これは大ハズレ。
モノ好きが見てもアクビが止まらないだろう。
出演陣だけは無駄に豪華。冒頭から驚かされる。
桃井かおりの銃さばきはカッコイイよ。
全編英語で進行するが、あえて日本語版で見た(一応英語版もチェックしたけど)。
でもこういうアイデアは好きなので「極悪」より★ひとつ増やした。
タイトルが「ジャンゴ」で、主題曲がアレなワケはそういうことか。
オチの秘密なのであえて伏せるが。
ベクシル
2077 日本鎖国
★★★ 2067年に鎖国した日本。その10年後、米国の諜報員ベクシルが日本に潜入する。ベクシルが見たモノとはいったい・・・。というオリジナルフル3DCGアニメーションで描くSFアクション。
監督は映画「ピンポン」の曽利文彦。
(「アップルシード」も曽利文彦監督かと思っていたら、あれはプロデュースだったのね)
曽利文彦は元々3DCGアニメーターとして、映画「タイタニック」にも参加してた人。
テレビドラマのCGをやったりしつつ、「ピンポン」で監督デビュー。本作で監督2作目。
脚本も半田はるかと共同で書いている。
ライブモーションで人の動きを取り込んでるんだろうが、群衆シーンになると、特にそのスゴさがわかる。
デフォルメじゃなくて、リアル路線で行こうという決意は「アップルシード」で見せたモノよりも進んでいる。カッコイイ!
でも(これは個人的な好みだが)顔がどうしても気に入らない。半分マンガで半分リアルみたいな中途半端さが嫌だ。そこから生み出された顔のデザインが嫌だ。顔がダメだと、興味は半減する。もったいない。
アクションシーンはもちろんカッコイイが、普段の暮らしやその動きがイイ。細かい所まで気を配ってるのがわかる。
登場人物の顔が嫌じゃなかったら、ちょっとオススメ。
意外な配役の声優陣もホ〜っと感心する。
でもね「攻殻機動隊(映画、テレビシリーズ共に)」や「パトレイバー」には全然足元にも及ばないね。技術だけじゃダメなんだね、作品ってのは。センスの問題かな。
HERO
★★★★★ 同名タイトルのテレビシリーズの映画版。ドラマスペシャルからの続き。
というワケで、独立した作品ではないものの、これだけ見応えがあると拍手モノ。
主人公・久利生公平(木村拓哉)のなんとカッコイイこと!!
そして検事たちのキャラもみんな立っていてカッコイイ。
事件は傷害致死事件なのだが、それが大物代議士の事件とリンクしていて、複雑になっている。
その複雑な事件を、これだけストレートにハッキリ見せきる演出も見事。
そして衝撃のラストショット!
テレビドラマのファン、久利生公平ファンは必見でしょう。
テレビスペシャルを見逃してる人は、まずそっちを先に見ておいたほうが絶対にいい。
たぶん単独でコレを見たら、わからない部分もあるハズ。
しかしファンからしたら、文句無しに★5つ!
テレビから劇場版へ、となるとたいがいガッカリするものだが、これは違う。
涙が出そうになるくらいよく出来てる。
伝染歌
★★★ 秋元康の原作・プロデュースってだけで、気が引けるが、監督と脚本(共同)が原田眞人だと知ったら見ないワケにはいかない!さて、アクションが得意の原田監督にベタなホラーがどれだけ撮れるのか、そこがこの映画の見どころのひとつである。原田映画の常連、矢島健一や、監督の息子・遊人くんもチャンと出てる。
秋元がらみでAKB48が使えるから、女子高生たちを描くのも、そう苦労はなかったろう。第一、監督は「おニャン子ザ・ムービー危機一髪」だって撮った経歴もあるのだ(「バウンス ko GALS」もね)。
カメラや編集がいかにも原田タッチ。見てて気持ちいい。やはり映画はカッティングだ。
サバイバルゲームのシーンがあるが、まさに本領発揮。マジな戦争映画の銃撃戦を見てるかのよう。ウマイよなあ、こういうの撮ると。
さて本題だが、「伝染歌」という歌があり、それを歌うと自殺してしまうという話。
実際に学校で自殺してしまう娘が出てしまい、三流雑誌記者(松田龍平と伊勢谷友介と遊人くん)が追うという筋書き。
カッコイイ映画には仕上がってるけど(だから★三つつけた)、最大の欠点が。それは全く怖くない、ということ。これ全然ホラーになってない。ホラーセンスゼロ。ホラー映画を観たいなら他の映画を薦めるね。
ボーン・アルティメイタム
★★★★★ マット・デイモン主演のジェイソン・ボーン・シリーズ第三弾。
前二作を見てないとサッパリわからないであろう。これを見るなら、前二作は必見。
ものすごいテンポで物語は進行する。息もつかせぬとはまさにコレ。
いきなりクライマックス。緊張感とサスペンスがスゴイ。
ボーン対CIAの全面戦争が始まった!!
それにしても、ものすごいカット数。撮影大変だったろうなあ。
また、それをまとめる演出力の凄さ。
前二作を見ているのなら、また、ボーンのファンなら超必見の大傑作!!
吹き替えで観ることをオススメする。
インベージョン
原作は、ジャック・フィニの小説「盗まれた街」だって。
つまりは「ボディスナッチャー」の四度目の映画化ってことじゃん。な〜んだ。知ってたら他の借りてたかもしれない。でも、ま、観てみないことにはなんともいえないが。
主演はニコール・キッドマンとダニエル・クレイグ。
スペースシャトルが大気圏突入の時、事故で大爆発を起こす。破片はアチコチに散らばった。
その部品には地球外生物が付着していて、人間に憑依する。するとその人間は元の人間ではなくなり、別人格となってしまう。これを防ぐには「寝ないこと」なのだ。というお話。
ニコール・キッドマンは女っぷりが落ちたなあ。前はもっとキレイだったが。
彼女のブロンドは染めたものなんだね。眉と色が違う。眉を染めてるとは思えないから。
いままでの映画化作品の中で一番出来が悪い。怖くないんだもん。怖い話なのに。
それなりにはまとまっているけど、それ以上じゃあない。
金払ってまで観る映画じゃないね。
バイオハザード3
★★ 世界観は前二作よりも大きくなってるのに(なんせ世界中にゾンビウィルスが広がり、世界中の土地は砂漠化している)、映画そのものはショボく(貧乏臭く)なってる。
主人公アリス(ミラ・ジョボビッチ)のバイク一人旅と、バスやトラックで移動を続ける集団、そしてアリスのクローンとゾンビウィルスを使って、ゾンビを飼い慣らそうとする企業、この三つが物語の柱。
移動し続けるか(ジッとしてるとゾンビたちがやってくる)、地下に潜るしか、ゾンビの群れから身を守る術はない。わずか93分の映画なのに、その説明だけで30分も使ってる。
なんと主人公のアリスには超能力が身に付いているぞ。おいおい。
科学者が開発したゾンビ薬を大量に打つと、副作用でとんでもない化け物になる。それが失笑モノ。ビヨ〜ンって、アンタ、ビヨ〜ンて、そりゃ無いでしょうよ。
なんかさあ、安いんだよね、全てが。金額の事じゃないよ。
唯一ホメるとしたら、ミラ・ジョボビッチのアクションだね。彼女はカッコイイ!!
ボンヤリとヒマつぶしにはイイ映画かもしれない。前二作を見てなくても大丈夫。
まさか「4」はもう作らないだろうねえ。作るとしたら、大量のミラ・ジョボビッチが主人公で、舞台は日本になるハズだぞ。さすがにそんなバカはやらないでしょう。やらないで、頼むから。
ストレンヂア
★★★ 珍しい時代劇チャンバラ・アニメ映画。
主人公の声をTOKIOの長瀬が演じている。いかにも長瀬だ。一発でわかる。イイか悪いか別にして。
問題なのは物語が掴みづらいことだな。シナリオがよくないのか、演出のせいなのか。時代設定すらわからない。いつ、どこで起きてる、何事なのかがハッキリしないまま物語が進んでいく。これは観客からすれば不案内もいいところ。
燃える寺から逃げてきた少年と犬、竹中直人が声を演じた坊さんに、どこそこへ行けと言われる。盗みをしながら旅を続ける少年と犬に、刀を封印した若い浪人(彼が主人公か)が出会う。一方、なんとかの国では異国の人間が何かを作らせている。その中に滅法腕の立つ剣士がいる。
なんでも、何か、なんとか、なんである。わかりづらいったらありゃしない。本筋以外の描写が多すぎるからかもしれない。こういうのはシンプルに作らないといけない。ひと目で状況が把握できるように作らないといけない。ようやく全体像が把握できるまでに1時間くらいかかる。それじゃあダメ。黒澤映画でも見て勉強すべきだ。
立ち回り(殺陣)は迫力があってカッコイイ。アニメならでは、というところもある。R-12指定がなされているのは、この立ち回りでの血が吹き出るシーンのせいか?サービス満点に吹き出すからなあ。
後半からクライマックスにかけてはスゴくイイ。それだけに前半が惜しい。
アニメでの労力は買うが、できれば、こういうのを実写で見たい。
パプリカ
★★★★★ 筒井康隆の小説(未読)を、今敏が監督し、アニメ映画化した作品。
主題は「夢」。
他人と夢を共有できる装置の試作品が、何者かに盗まれる。
みんなの夢と、さらには現実までもが入り交じってくる。 犯人は誰?そして暴走する夢世界を止めることはできるのか?
「パプリカ」は、主人公のひとりで女性研究員の、夢の中での姿の名前。
ものすごい映像想像力。そしてその実行力に圧倒される。
見終わってしばし呆然とするのは久しぶりのことだ。
まさに映画でしか味わえない、アニメだからこその完成度。
このアニメ映画は必見。麻薬の後遺症みたいなのが頭の片隅に残るけど。
今夜から夢の見方も変わるかも。 しかし今敏監督作品って1本もハズレが無いね。
それどころか凄味を増してきてる。その才能に鳥肌が立つ。
鉄コン筋クリート
★★★★ 松本大洋のマンガ(未読)をアニメ映画化した作品。
当初、森本晃司監督がフル3DCGで作ろうとしてて、そのテストフィルムは見たことがある。
しかし二転三転あって、結局監督はマイケル・アリアスという「アニマトリックス」にも参加している外国人映像効果マンに落ち着いた。彼は10年もこの作品を映像化したいと思い続けていたそうな。
主人公の声に、嵐の二宮和也(クロ役)と蒼井優(シロ役)が配役されている。
この映画で素晴らしいのは、「過剰なまでの街の描き込み」と「くすんだ極彩色の色味」と「蒼井優の声」だな。これがとんでもなく素晴らしい。それを見る(聞く)だけでも見る価値は充分ある。
しかし物語つーかシナリオは退屈。でもその退屈さを凌ぐ映像がここにはある。たぶん原作が退屈な物語なんだと思う。もっとスピード感がある映画になってると想像してたが、それは違った。
とはいえ見応えのある作品であることは確か。クライマックスとエンディングには驚いた。
クレジットロールで声の配役に驚いた。あんな人もこんな人も出てたのか。
未見なら、一度は見るといいよ。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序
★★★★ 誰かも書いてたけど、このDVDは暗すぎる。
何が起きてるのか知らなければ全然わからない箇所もある。
しかし、なるほどよくまとまってるなあ。
ほぼテレビシリーズの「ヤシマ作戦」までをギュッと集約してる感じ。
そのために新たに描き起こすシーンやショットも多数あった。
第一冒頭から海が赤いのでアレレ?と。これはテレビシリーズとはパラレルワールドなのか?と思った。
ま、オイラは「葛城ミサト=三石琴乃」がメインなので、これでも充分楽しめたが。
ちゃんと最後に予告も入って「サービス、サービス♪」とやっていたのには感心した。
「よ!琴ちゃわん!!」と声をかけたいほど。
さて、問題はこれから先。いったい何をどう描くんだろう。
まだアスカも登場してないしね。
椿三十郎
(リメイク版)
★★ 黒澤明の同名作品のリメイク。監督は森田芳光。
オリジナル脚本をそのまま使っている。
よくできたシナリオというのは、誰が撮ってもそれらしく出来上がるんだから大したモノ。
しかも演出も黒澤版をよくマネている。
だから元を知らなければ、それなりに楽しめるだろう。
しかし、元の映画を見て知っていれば、これがいかにペランペランな映画かよくわかる。
織田裕二扮する三十郎は、三船のモノマネで、それが演技として無理が出てる。
この映画でよくわかるのは、黒澤明という監督の素晴らしさと、三船敏郎という俳優の凄味だ。
特にラストシーンがヒドい。
元の映画と差をつけたかったんだろうが、コレは無いでしょ。
まだ元の映画を未見の方は、ぜひ元の映画を見て欲しい。
オイラが何を言ってるのかよくわかるハズ。
呪怨パンデミック
え〜これは米国版「呪怨2」でありまして、日本劇場版「呪怨2」とは関係ありません。ましてやビデオ版「呪怨2」とも全く関係ございません。
だいたい脚本を外人が書いてるもの。
監督は清水崇だけど。「あの家」も出てくるけど。
それにしても面白くなーい!!
ダラダラしすぎ!!
舞台が日本とシカゴとインターナショナルになったぶん、物語が散漫になった気がする。
もっと「あの家」にこだわらなくちゃ。
伽椰子と俊雄も出張しすぎ!
映画の中のセリフにもあったけど、「あの家」は関係無いんですと。
それじゃ今までの物語はなんだったんだい!ってハナシよ。
あ〜タダでよかった。
もう「呪怨」ワールドは終わりだね。
これ以上作ったところで、面白くなりそうにないもん。
ダメだこりゃ。
アイ・アム・レジェンド
★★★ ガンの特効薬が開発されたというニュースから3年。
ニューヨーク・マンハッタンは廃墟と化していた。
実はそのガンの特効薬は、人を狂犬病のような食人鬼に変えてしまうという、恐ろしい薬だった。
その病は瞬く間に広がりを見せ、世界中のほとんどの人が死滅してしまった。
そんな町で、犬を相棒に車を走らせ、野生動物の狩りをする男(ウィル・スミス)。
彼は科学者で、そのウィルスの特効薬の開発に勤しんでいる。
物語の大半は彼の日常が描かれる。
どうやって撮ったんだかわからないほど、NYは荒廃していた。その映像にまず驚かされる。
でも疑問に思ったのは、電気も水道もちゃんと来てるということ。なんで?
彼は陽のあるうちに外に出て、ラジオで生存者に呼びかけ、狩りをする。
暗くなると、食人鬼と化したナイトシーカーズたちが襲ってくるからだ。
後半の物語展開とオチは内緒にしておこう。
いったいどうなるのか、自分の目で見てちょうだい。
不思議と退屈はしないが、特別面白くもないという不思議な作品だった。
オマケで「それぞれのアイ・アム・レジェンド」という数本のコミックも収録されてる。
退屈で見るモノがない、なんてときはコレをどうぞ。
恋空
新垣結衣主演映画。
もう完全に新垣結衣の写真集みたいな出来。
とにかく可愛いッ!
このDVD欲しいッ!
そういう人のためだけの映画。
それ以上のモノはこの映画には何も無い。
ありきたりで全く面白くない。
経験不足な素人が想像で書いたモノみたい。
安っぽいセンチメンタリズム。
こういうのが一番退屈。
でもね、天使・長澤まさみチャンよ、強敵だぞ彼女は。
AFRO SAMURAI
★★★ 日本のアニメ製作会社GONZOが作り出した、一風変わったチャンバラアクションアニメ。
主人公は黒人のサムライ。二番のハチマキをしている。
一番のハチマキをしていた父を殺した、現在の一番のハチマキを殺すために生きている。
二番のサムライには、そのハチマキを得ようとする
剛の者たちが、次々と襲いかかってくる。
極端な構図、極端なアクション、セリフは全編英語。
(主人公の声は、サミエル・L・ジャクソンが担当している)
そして日本の江戸時代風な世界で、近未来な道具立て。
全くヘンテコリンなサムライ・アクション映画。
しかし、その極端さが逆に災いし、途中から飽きてくる。
作った苦労はわかるが、回想シーンとかの処理が甘い。そこでダレるのだ。
なので、この迫力を持ってしても、せいぜい★三つが限界。
寝ずの番
中島らもが書いた同名落語を、マキノ雅彦(津川雅彦)が初監督した作品。
物語は大きく三部構成になっている。
前半は関西落語の大御所が死んで、その通夜での出来事。
中半はその一番弟子が死んで、その通夜での出来事。
後半は落語の大御所の奥さんが死んで、その通夜での出来事。
ほとんどが馬鹿馬鹿しい思い出話で構成されてる。
無難な出来で落ち度は無いが、面白味にも欠ける作品だった。
豪華な出演陣で皆イイ芝居してんだけどねえ。
シナリオも良くないが、「映画的な面白さ」が皆無だった。
津川雅彦は、伊丹十三の映画に全部出てるのに、何を学んだんだろう?
ルネッサンス
★★ アヌシー国際アニメーション映画祭2006長編部門グランプリを受賞したフレンチ・モノクロ・アニメーション。完全なモノクロじゃなく、パートカラー。部分的に色が用いられている。
アニメといっても、登場人物は全て役者によるライブアクションを二階調化(白黒化)し、多少手を加えただけのモノだから、アニメ感は少ない。むしろモタついてる感じがする。
その人物に、CGの背景を合成しているのだが、同じモノクロなので違和感は無い。
舞台は2054年のパリ。ある誘拐事件を追う刑事の物語。いわゆるフィルム・ノワール。
物珍しい映像だから、最初は面白いが、物語が退屈だから半分くらいで飽きてくる。シナリオが凡庸なのだ。
これが映画祭でグランプリというのは納得がいかない。映画としたら標準の下程度のモノ。余程の物好きじゃない限り見る必要は無いと思う。
ここでも押井守監督の「攻殻機動隊」の影響が色濃く出ていた。ヤレヤレ。
マインドゲーム
★★★★★ ドッヒャー!!こんなアニメがあったなんて!!
物語なんてどうだっていい!アニメーションの楽しさを根こそぎ味わえッ!!
それでもあらすじくらいは知りたい人は↓でも読んで。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD5588/
2004年にSTUDIO 4℃が、「クレヨンしんちゃん」等の湯浅政明監督(脚本も)を迎えて製作した、超絶技巧ハイパワーアニメーション!!
原作はロビン西の同名マンガ。オイラはそれすら知らなかった。誰それ?って感じ。
なんで今までこのアニメ映画を見てなかったんだろう。
まさに「純粋映画」「純粋アニメーション」がココにあるッ!!
スゴイとしか言いようがない。
振り飛ばされるなよーッ!!!
モントリオールファンタジア映画祭2005で、第9回ファンタジア国際映画祭ベスト映画賞、監督賞、脚本賞、映像技術特別賞、ベストアニメーション賞など多くの賞を獲得している。
当然と言えば当然だよ。この出来だもの。
もうため息しか出ません。
必見!!もう無理矢理にでも見せたい!!超オススメだよ!!!
あ〜このDVD欲しい!!!
パフューム
〜ある人殺しの物語
★★★★★ 147分の長尺な映画だが、アッと言う間に見終わってしまった。
この映画の原作はパトリック・ジュースキントの同名小説。1985年に発表されたこの小説は45ヶ国でベストセラーになり、1500万部以上を売り上げたという。
映画化権をめぐり大物たち(スピルバーグやスコセッシら)が原作者に迫ったが、全て断り続けていたのを、ドイツのプロデューサー、「薔薇の名前」のベルント・アイヒンガーが口説き落とした。
アイヒンガーが監督に指名したのは、傑作「ラン・ローラ・ラン」のトム・ティクヴァ監督だった。ティクヴァは、2年がかりで共同脚色を作り上げ、映画音楽の作曲も担当した。そして撮影監督に指名されたのは、やはり「ラン・ローラ・ラン」のフランク・グリーベだった。
パンキッシュだった「ラン・ローラ・ラン」から考えると意外な指名だが、この大作を見事に完成させてしまった。驚異的な演出力と撮影。「香り」がテーマのこの映画の画面からは「匂い」が漂ってくる。そんな映画を作ってしまったのだ。
ティクヴァ監督が作曲した音楽を演奏したのは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で、映画史上初となる。ちなみに指揮はサー・サイモン・ラトル。
物語は、自分の体臭は無いのに、数キロ先の匂いを嗅ぎ取ってしまう「超能力の鼻」を持った男ジャン=バティスト・グルヌイユ、彼の「天使の香り」を作り出すための犯罪の過程を念入りに追っていく。その完成した香りはクライマックスでものすごい影響を見せる。
そして不可解で悲しいラストシーン。
人に認められたい、人に愛されたい、その気持ちで、初恋でもあったろう女の香りの再現するために犯罪を犯し続ける男。そんな男の悲しい物語だ。
その主人公を演じたベン・ウィショーの存在感がものすごい!共演したダスティン・ホフマンに「10万人に一人の逸材」と言わしめた彼は、舞台「ハムレット」で注目された新鋭。これからが楽しみだ。
必見!!吹き替え版が見事なので、そっちをオススメ。
真・女立喰師列伝
★★ 押井守が原作・総監修と、監督をしたオムニバス映画。
未見だが「立喰師列伝」の続編。
6人の女立喰師について、それぞれ描かれている。
全く手法の違う6本だが、3本上映した後にパロディCMまで入ってる。
1作目の偽ドキュメンタリーと、2作目の西部劇が面白かった。
3作目はフツー。4作目の退屈さにはまいった。
5作目の女立喰師が小倉フェレット優子りんなのにはビックリした。
最終話6作目は、CG満載のSFでスゲーカッコイイ!これにも驚いた。
オープニングと1作目とCMと6作目が押井守監督作品だった。
押井守のファンは必見でしょう。
そうでないと「?」が連発するかもしれない。
クワイエットルームへようこそ
★★★★★ 劇作家で劇団「大人計画」の主宰者・松尾スズキが書いた同名小説を、自身で脚色・監督した作品。監督としては「恋の門」に続き、2作目となる。
主演は内田有紀だが、登場人物それぞれがキャラが立っててすごい。
特に蒼井優の激ヤセぶりはマジビビる(でもそれがキレイなんだ)。
猛烈にセリフ作りが巧み。画作りも明確で無駄が無い(絵コンテライターがスタッフにいるほど)。松尾スズキって「映画」というものを理解してる人なんですな。前作「恋の門」よりはるかに上質。
物語は、フリーライターの内田有紀が、ある日気づくと精神病院の閉鎖病棟にいるところから始まる。
その精神病院での生活と、失われてるアノ当日の回想が描かれていく。そのバランスもタイミングも絶妙なのだ。
細かいことは実際に見てもらわないと伝わらないと思う。ネタバレはしたくないし。
ところで内田有紀って、こんなに巧い役者だったっけ?驚いた。
必見!とにかく見て!!
そのときは彼によろしく
天使・長澤まさみチャン主演の映画。
物語は↓を読んでもらうとして
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD10851/story.html
しっかしベストセラーだかなんだか知らないけど、こんなツマンナイ物語を、面白くない映画にしてどうすんだ。
ほんと、長澤まさみって仕事に恵まれない人だ。
どうせ面白くないんだったら、彼女のPVみたいにすりゃいいのに。
特別キレイに撮れてるワケでもなし。
無駄な時間を過ごした気分。返せ時間と金を。
彼女に免じて★ひとつつけたが、実際は悪評価。
間違っても借りちゃいけない。
ああ爆弾
★★ 岡本喜八監督の最高傑作という人もいる、伊藤雄之助主演の和製ミュージカル。
原作はコーネル・ウールリッチの「万年筆」。1964年の東宝映画。
脚色も監督も岡本喜八。
狂言や浪花節、落語の出囃子を中心とした邦楽を使った音楽と、演技と、カッティングが見事にマッチした演出。後にも先にもこんなミュージカル映画は見たことが無い。
しかしオイラには若干退屈な映画だった。モタモタして見える。
なんかどこか古いのだ。公開時にはかなりショッキングな演出だったろうが。
あとてっきりカラー作品だとばかり思いこんでいたが、モノクロ作品だった。
銀行の支店長・有島一郎の秘書役で桜井浩子が出てた。まだ「ウルトラQ」の前。
そういや後の「ウルトラマン」でイデ隊員を演じた二瓶正也も出てたな。
助監督に、後に「日本のテレンス・フィッシャー」と呼ばれることになる山本迪夫がついている(岡本作品の常連助監督だったらしい)。
自虐の詩
極悪 原作は業田良家のマンガ史に残る大傑作4コママンガなんだが、この映画は少しも原作の良さが生かされていない。むしろ冒涜している。お願いだから、この映画をもってして原作を読んだ気にならないで欲しい。全くの別物だから。天と地ほどの違いだ。
原作となった「自虐の詩」は、4コママンガだ。最初から最後まで4コママンガのスタイルを崩さずに完結している。だが、前半の爆笑の連続から後半からクライマックスへ走っていくあの不思議な感動は、読者を号泣させてしまうのである。後にも先にもこんな4コママンガは見たことがない。おそらくこれから先もこんな作品は生まれないだろう。
それを原作にして、普通の出来の悪い映画を作るとはどういうことだ。監督の堤幸彦はアタリハズレが大きい映画監督だが、これは大ハズレ。
ぜひ原作を読んで欲しい。土下座でもしてお願いしたい。こんな映画は見なくてよろしい。
ローグアサシン
極悪 ジェット・リーとジェイソン・ステイサム共演の退屈なアクション映画。
FBI(ステイサム)が、ローグという名の殺し屋を追ってるが尻尾を出さない。どうやらジェット・リーがそのようなんだが。日本のヤクザ(ボスを石橋凌が演じている)と中国マフィアの因縁の間を泳ぐローグ。FBIはそれに振り回される・・・。
なんかさ〜どうでもいいんだよね、作りが。アクションシーンにも迫力無いし。
第一物語が把握しづらい。アクション映画なんだから、もう少し図式を単純にしてほしいよ。つまり作ってる連中だけが理解してて、それを観客に伝える手腕が足りないんだな。
それにこれまた日本人の、そのヤクザの描き方が変。吹き替え版で見たけど、字幕版で見ると変な日本語も飛び交ってるに違いない。
レストランに飾ってある書に「下手の横好き」って書いてあったのには笑った。
見るだけ、時間と金の無駄。
もったいないよな〜、ジェット・リーとジェイソン・ステイサム共演だってのになあ。
ダメ映画の特徴として、お喋りが多いってのがあるな。これもそう。
パーフェクトストレンジャー
ハル・ベリーとブルース・ウィリス主演のサスペンス映画。
うたい文句は「最後の7分11秒、あなたは必ずだまされる」。
ハル・ベリーはやり手の記者。幼なじみが殺されて、その犯人を追う。
誰が犯人なのか、が物語の筋。ストーリーの粗筋は↓をどうぞ。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD11164/story.html
この映画もお喋りばっかり。見てて飽きてくる。
音楽の使い方も安っぽい。
無駄なシーンやカットも多すぎる。
へ?これが問題のラストシーンなの!?
なんだいコレ。時間と金返せ!!
グラインドハウス
映画2本
★★★ グラインドハウスとは、60〜70年代の米国で流行った、低予算のインディーズ映画のこと。今回、クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが、そのグラインドハウスを再現しようと試みた映画が以下の2本。本国ではちゃんと二本立てで上映されたらしい。本来そうやって見るべき映画なのだ(日本でも一部の劇場でそれを再現したらしい)。
グラインドハウスの映画は、一度に20本くらいしかプリントせずに各地で上映されたので、かなり状態もヒドかったようで、今回の映画もちゃんとキズの雨やらモロモロの状態を再現している。今はCGのエフェクトにあるからね、そういう状態にする機能が(家庭のパソコンでもできる)。
どこか懐かしさを覚えるのは、オイラなんかが二番館や三番館で、二本立、三本立、五本立なんかで古い映画を見てきた記憶とダブるからだろう。時にはポルノ映画と併映なんてこともあった。
というようなことを念頭に置いて見ないと、以下の2本は見られないと思う。条件付きの特殊な趣味世界の映画なのだ。いかに彼らが三流映画マニアか、が見てとれる。
日本では大手が同様の事をやっていた時期がある。今でもVシネマ等々にその血脈は引き継がれている。
イタリアのマカロニウエスタンや、黒人映画、カンフー映画などもこの部類に属する。

・「プラネット・テラー」★★★
ロバート・ロドリゲスが、製作・脚本・監督・撮影監督・音楽を担当した、グラインドハウス・ムービー。
予告編じゃ、てっきり片足がマシンガンになってる女が大暴れする映画だとばっかり思っていたので、肩すかしをくらった感じ。その肩すかし感もまさにグラインドハウス・ムービーならでは。
これは一種のゾンビ映画なんでした。兵器のあるガスで人間をゾンビ化してしまうのだが、それらゾンビと戦う男女の物語になっている。意外とキチンと体裁を整えてるところがロドリゲスの人の良さか。いかがわしさは感じられなかった。ほんとはそこが大事なんだけど。中だるみはあるけど、案外見れちゃう映画なんでした。
片足にマシンガンをつけた女がどうやって撃ってるのか、どうやって弾丸を補給してるのか、そんなことは考えてはいけない。これはそういうもんなのである。
あと、冒頭に実際には存在しない映画の予告編が入ってる。これもわざと作ったもの。いかにもありそうな雰囲気を作ってる。

・「デス・プルーフ」★★★
クエンティン・タランティーノが、製作・脚本・監督・撮影監督をしたガールズ&カーアクション映画。
前半のほとんどが、アバズレみたいなガールズのお喋り。いかにもタランティーノお得意の会話の数々。
この映画でもキズが入ってたり、フィルムが飛んだりする。
そこに現れるスタントマン・マイク(カート・ラッセル)。そのマイクが正体を現すまでの半ばあたりまではかなり退屈。正体を現してから一気に加速。
物語は突如14ヶ月後(物語の第二部)に。別のガールズの話になる。
それにしてもタランティーノの選曲のセンスには脱帽。
再びお喋りの洪水。早く物語が進展しないかイライラしてくる。
そういや第二部になってから、フィルムのキズとか飛びとかがなくなって、普通の映画になってるなあ。ロドリゲスのような執拗なジャンクさ加減は無い。
しかし立場が逆になってのクライマックスへの爆走は見応え充分!!
オチの付け方がこれかい!って思わず笑っちゃう。
ジャンパー
★★ 主人公の青年はジャンパーと呼ばれるテレボーテーター。彼はこの力を使って大儲けし、世界中を遊んでまわる。そのうちにジャンパーを殺してまわる国家集団がいることも、他にもたくさんのジャンパーがいることを知る。物語はその戦いを描いている。
渋谷も出てきた。可笑しいのが地下鉄銀座駅から出てきたら、そこは渋谷のセンター街だったこと。ジャンプしたんじゃなくて、ロケのミス。
89分というちょうどいい時間の映画だけど、中だるみする。
なんかテレビドラマを見てるみたいだった。期待してただけにガックリ感も大きい。こういう「ビバリーヒルズ青春白書」みたいな匂いのするモノって苦手。
主人公の母親役でダイアン・レインが出てた。あまりに老けて誰かわかんなかったほど。老けメイクとかそういうんじゃなくて。若い頃はファンだっただけにショックだった。
ちょっと時間が空いた時にでも見るとイイ映画かもしれない。わざわざ意気込んで見るほどの出来じゃあないね。映画館で高い金払って見てたら大暴れしてたかもしれない。
Genuius Party
★★ 日本が世界に誇るアニメーション軍団、スタジオ4℃。
彼らが仕掛けた7人の7作品で構成されたアニメ短編集。
玉石混合。
イメージが炸裂してるのあり、ただ難解なだけなのあり、青春ストーリーあり、となんでもアリが決まりだそうな。
半分は退屈だった。技術は別にして。
もっと想像力に刺激を与えるようなアート作品が並ぶのかと思ってたんで、ストーリーマンガを続けて見せられてもなあ、というのが正直な感想。
第二弾が製作されてるようで、今度は劇場にかけるそうな。そっちのほうがオイラ向けかもしれないと、予告編見て思った。
スゲーからこれ見てみ!とは言えないな、これは。
見逃してても、たぶん大丈夫だよ。
ゴッサムナイト
★★ 純然たるアメリカ映画だが、製作したのは日本のトップ・アニメ集団スタジオ4℃、マッドハウス、そしてプロダクションI.G.。
バットマンを扱った全6話からなる短編連作映画集。
アメリカでは映画「ダークナイト」公開と同時にDVDが発売されたそうな。
それぞれに絵柄も表現方法も違っている。
玉石混合。石のほうが多いかな。

1.俺たちのスゴい話…制作:STUDIO4℃
2.クロスファイア…制作:プロダクション I.G
3.フィールドテスト…制作:プロダクション I.G
4.闇の中で…制作:マッドハウス
5.克服できない痛み…制作:STUDIO4℃
6.デッドショット…制作:マッドハウス

バットマン・ファンは必見。そうでない人にはあまり関係無いかも。
個人的には第一話が好き。
魍魎の匣
京極夏彦原作の映画化二作目。
一作目を実相寺昭雄監督がボロクソのクズ映画にしたから、この二作目、原田眞人監督に期待したんだが、無駄だった。全く面白くない、退屈極まりない映画に仕上がってしまった。ひょっとして原作が映画に向いてないのか?
画作りとカッティングは、さすがの原田眞人節でカッコイイが(そこに★ひとつ)、脚本の出来が悪い、ヒドすぎる(ちなみに脚本も監督が書いたもの)。退屈だ〜。死ぬほど退屈だ〜。面白くな〜い。
この物語のどこに面白味があるのか、誰か教えてくれ。
リアル鬼ごっこ
★★ 同名小説の映画化。原作は「文章になってない」とか「日本語がおかしい」とか叩かれまくっていたのを覚えてる。さて、映画ではどうか。
冒頭から「おお!」と期待させる。
しかし題名から想像する世界は、この映画のごく一部に過ぎず、メインはパラレルワールドなんでした。そのパラレルワールドを行き来することでこの映画の物語は進んでいく。そこにガッカリした。だってなんでもアリじゃん、そんなの。
冒頭から前半の作りは、低予算映画にしては工夫もあってよくできてる。
でもねえ、後半がなんとも情けない作りになっててガッカリだった。柄本明はミスキャストだと、オイラは思う。
しかしほとんど予算なんか無い状態で(それは画面から伝わってくる)よく完成にこぎつけたな、とは感心する。疾走感はスゴイあるよ。
もっとエグイ話を想像してたんだけどねえ。
なので並の下、ってとこでしょうかね。★ふたつ。
クローバーフィールド
★★ こりゃあれだ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の怪獣版だね。
登場人物が持ってるカメラの映像が全て、という演出だから、映像が見づらいのなんの。映像酔いする人もいるかも。
その家庭用ビデオカメラが回収されたって設定なんだけど、それに特撮が被さってるのはスゴイ。マジで怪獣が現れて、その惨状を見て歩いてる感じがする。
でもサスペンスは弱い。一方向からしかモノが見れてないから。
80分程度の短い映画だけど、かなり長く感じた。
★のふたつは全て特撮につけたモノ。この自然な特撮は特筆モノだよ。日本の映画人は参考にすべし。
前半18分が普段の生活(パーティ)が映ってるんだけど、そこがかなり退屈。早送りしたくなるほど。
怪獣はかなり生々しい姿をしてる。ガメラと戦ったレギオンみたいに子供をどんどん産み落として、それがかなり強力。噛まれると何かに感染するらしい。
特撮に関しては見て損は無いけど、そういうのに興味が無かったら、かなり退屈な映画かもね。
バンテージ・ポイント
★★★★★ 予告編を見たときから、見たかったんだ〜この映画。
スペインでのサミットの演説中に、アメリカ大統領が狙撃暗殺され、テロによる爆発事件が同時に起きる。
いったい何が起きてるのか、物語は8つの目撃者の目となり、ひとつひとつ時間を巻き戻して事件の真相に迫っていく。こっちの角度から見えなかったものが、こっちの角度だと見えてくる。
90分という上映時間もいい。ミッチリ詰まってる感じ。そしてスピーディな展開に釘付けとなる。退屈してるヒマなんて一切無い。オリジナルストーリーというのもイイ。これだからアメリカ映画は気が抜けない。
監督のピート・トラビスって人は、テレビドラマ監督出身の人らしい。才能ある人だね。
これはオススメの1本だよ!
やじきた道中 てれすこ
落語の「てれすこ」と「やじきた道中記(東海道中膝栗毛)」を混ぜて作った人情喜劇。
主演は中村勘三郎、柄本明の弥次・喜多コンビに、花魁役の小泉今日子(もうすでにキョンキョンではない)。
監督は全く冒険をせず無難なモノしか作らない平山秀幸。
主役のみならず脇役、チョイ役含めて役者は皆イイのに(★はそこに)、全然面白くない。「やじきた」の話と「てれすこ」の話を無理矢理くっつけてるから、オチもなにもあったもんじゃない。
物語の展開も平凡で退屈。笑いを誘うシーンであろうが少しも笑えない。
これシナリオの段階でもう面白くないんじゃない?そんな気がする。
落語の「てれすこ」を持ってきて、無理矢理挿話させる意味がどこにあんの?しかもメインタイトルにしちゃってるし。全く理解できない。
見るだけ時間の無駄。200円でも高いと思った。
クローズZERO
★★★★★ なんでも「クローズ」というマンガがあるそうで、この映画は、そのマンガ以前の物語なんだそうな。なので全くのオリジナルストーリー(まず、そこがイイ)。
まるで戦国時代のような不良たちの頂上(テッペン)争奪戦。
前半は爆笑シーンも用意されてて、全く飽きない作りになってる。シナリオがよくできてるんだな〜。
出てくる俳優が、みんなイイ顔してやんの。たまんないね。
格闘シーンも迫力満点!!
そして三池崇史監督の久々会心の一作!!
これなら不良映画はキライって人でも楽しめると思う。ほんとよく出来てるから。
これはマジでオススメの1本!!食わず嫌いは損をしますよ〜〜。
この映画の続編を現在製作中とか。それも楽しみ〜〜。
お願いするから、一度見てみて!!!
ブラックサイト
★★★ ダイアン・レイン主演の、サスペンス・スリラー。
ネット上に殺人のライブ映像を流し、観客が増えるとその殺人が徐々に進行していくという極悪サイト。
主人公のダイアン・レインはFBIのネット捜査官。この事件を担当することになる。
犯人は一体誰なのか、事件を止めることはできるのか、それがこの映画の物語。
凡庸な出来な映画。特別目を引くモノも無いし、新しいアイデアとも思えない。
ただ、オイラはダイアン・レインのファンなのね。彼女が「リトルロマンス」でデビューしてからずっとファン。中年の顔立ちになってしまったけど、今でも好き。彼女が出てると大抵は見る。この映画もその程度の期待で見て、ああダイアン・レインも老けてきたなあ、と感想を持っただけに近い。
ヒマつぶしにはイイかもね。その程度。
WANTED
★★★ なんだい、宣伝じゃアンジェリーナ・ジョリー主演ってなってるけど、大嘘。単なる脇役じゃないの。ガッカリだ。アンジーファンを敵にまわしたな。
主人公は冴えないサラリーマン。
物語は「必殺仕事人」みたいなもの。
で、実は・・・と、ドンデンがあっておしまい。
特殊効果は面白かったけど、物語はマンガが原作のせいか、特別面白いもんじゃない。
吹き替えがヒドイ。主人公の声がDAIGOだよ。素人じゃないか。棒読みの吹き替えなんて初めてだ。世の中には声優のプロがいるんだから、それを使えばいいのに。
ヒマつぶしにでもどうぞ。
デトロイト・メタル・シティ
★★ メタルバンドの裏側を描いたホノボノコメディ。
主人公は、憧れのポップスターになりたくて上京。
でもいつの間にか、メタルバンドのボーカルとして人気沸騰。
そのギャップの間で悩む主人公、ってなハナシ。
カメレオン俳優・松山ケンイチが主人公を見事に演じ分けていた。
でもギャグはダダ滑りだったなあ。
ああ、ここが笑うとこね、とは思うけど、イッコも笑えなかった。
それでも退屈するほどじゃないんだな。ビミョ〜なの。
この映画は松山ケンイチのファンが見てればいいんじゃない?
そうじゃない人には面白くないと思う。
少林少女
★★★ チャウ・シンチーが「少林サッカー」の続編として考えていたという「少林ラクロス」がこの映画の大元。
それをフジテレビが買い付け、「踊る大捜査線」の本広克行が監督をした作品。
なので「少林サッカー」からふたりゲストが出演してる。
9年間の少林寺での修行をしたという設定の主人公を、柴崎コウが熱演してる。
特撮も満載で、とにかくエンターテインメントにこだわった作り。
カエル急便の看板があるあたり、「踊る大捜査線」と世界観は同じなのかな?
でもね〜、シナリオがチグハグしてる感じなのよ。全体的な統一感に欠けるというか。
あと「少林サッカー」みたいな高揚感とか充実感が見終わった時点で無い。これもシナリオのせいかと思う。
しかしナイナイ岡村が予想以上に見せるのには驚いた。芸達者だね〜。
フジテレビが作ってるんだから、そのうちテレビでやるでしょ。そういうときに見れば充分だと思った。
クライマーズ・ハイ
★★★★★ 横山秀夫の同名小説を、原田眞人監督が映画化した作品。
頭からおしまいまで、徹底した原田映画になっていた。
この映像のリズム!お見事!どうやって撮ってるんだろう。
ガンガンに動き回るカメラ、カメラ位置がドンドン変わる編集。
そしてロバート・アルトマン級の多声法演出。
へえ、編集には息子の遊人くんが関わってんだ。お見事。
御巣鷹山日航機墜落事件を追う、架空の地方新聞社の物語。
それが年数を経て、息子の友人と山登りする光景とが同時進行してるという構成。
まさに新聞作りは「クライマーズ・ハイ」を呼び起こすかのように。
日本アカデミー賞を堺雅人の助演男優賞しか取れなかったのが不思議。
思わず力が入る映像体験だった。
これはオススメ!!見応えあるよ〜。
僕の彼女はサイボーグ
韓国映画「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」の脚本・監督をしたクァク・ジョエンが、三部作の最終章として作ったのが、この作品。
しかしなんでまた三部作の最終章を日本映画にしたんだろ?キャストもスタッフも撮影場所も全部日本。脚本と監督だけ韓国人のクァク・ジョエン。そんなアウェイな環境で撮る必要があったのだろうか?
三部作というなら、主役はチョン・ジヒョンにしてほしかった。綾瀬はるかも可愛いけど、三部作という共通項はチョン・ジヒョンでしょう。
物語をここで書くことはネタバレになるのでできないが、そう面白いもんじゃなかった。クァク・ジョエン特有のコメディセンスはまるで生かされてなかった。恋するもどかしさや切なさも表現しきれていなかった。「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」が大好きな映画だっただけに残念。
綾瀬はるかファンだけが見ればいい映画だと思う。
グーグーだって猫である
★★★★ なんだろ、すごく優しい静かな映画。
心が洗われるような映画。
大島弓子の同名短編マンガを、犬童一心が脚本・監督した作品。
犬童監督は「黄色い涙」に続いてのマンガ家を描いた作品でもある。
細野晴臣の音楽がフワフワしてて、映画の雰囲気を作っている。
主人公は天才と呼ばれる女流マンガ家・麻子。
飼ってたサバという猫が死んで、新たに「グーグー」がやってくる。
なにも起きてないようで、色んな物語が登場してくる。
もっと劇的に描くこともできたろうに、あえて引いた目線でゆったりと時間が過ぎていく。そしてそれは成功していた。全く退屈しなかった。
小泉今日子が、ほぼスッピンで、力を抜いた芝居をしてるのがよかった。
日本アカデミー賞主演女優賞受賞もまんざらではない。
脇を固める俳優たちも、みなよかった。
内容に触れると、見たときに面白味が無くなるから書かないけど
これは気分のイイ日に見るといい映画だよ。オススメ。
隠し砦の三悪人
THE LAST PRINCES
そもそもオイラは原作となった黒澤映画の「隠し砦〜」が好きじゃないのだ。絶対に途中で眠くなって寝てしまうので、映画の後半をロクに知らない。何度もトライしてるんだが、キチンと最後まで観れた記憶が無い。
その映画のリメイク版がコレ。
天使・長澤まさみチャンが出てなかったら観てたかどうか怪しいね。
脚本( 中島かずき)は新たに書き起こされてる。元の映画からは設定だけ使ってる感じ。全く違う映画に仕上がってることは確か。監督は樋口真嗣。時代劇初挑戦。
天使・長澤まさみチャンは、凛々しくそして美しく、セリフ以外は完璧。元の映画のキーキーわめくだけの姫様より数十倍イイ。セリフがね〜ウマくないんだよね〜頑張ってんだけどね〜。
彼女だけを見ていれば最後までもつかな?と思っていたが、やはり後半に入って眠くなり、一時停止して寝てしまった。全然面白くないんだもん。
で、一眠りしての後半戦。なんだか派手に爆発とかしてるけど、アクビばっかりだった。やっぱ面白くないや。肌に合わないんだな、こういうのが。
これはあくまでオイラの個人的な感想だから、確認は自分の目でしてみてね。あなたには大当たりかもよ。
蛇にピアス
吉高由里子チャンがヌードになってファックシーンを撮ったというんで借りたもの。
もちろん金原ひとみの原作小説は読んで知ってるし、監督の蜷川幸雄も映画「青の炎」という傑作があるから安心していたんだが、ガックリさせられた。
吉高由里子チャンの裸はキレイだったし、特にオッパイのキレイさったらないんだけど、映画ってそれだけじゃ済まないじゃない。
なんかみんなボソボソ喋って、特に画面に変化も緊張感もリズムも無く、そんな退屈だけの映画なんてクソだよ。金払って見てるんだ、冗談じゃあない。
極悪評価にしなかったのは、吉高由里子チャンに★ひとつつけたから。
ICHI
原作・子母沢寛「座頭市物語」と出るが、よくもまあこんな退屈なシナリオで、原作なんて言えたもんだ。恥知らずもイイとこ。
この映画は「座頭市」というより、松山容子の「めくらのお市」に近い。
主人公の市を演じた綾瀬はるかはとても良かった。立ち回りも迫力があったし。★は彼女だけにつけたもの。
この映画には斬り合いや立ち回りのダイナミズムもカタルシスも何もない。ただ唯一綾瀬はるかの居合だけが光っていたが、その出番はあまりに少ない。つまり見どころが少ないのだ。
物語の中心は、町のヤクザと、それと敵対する夜盗のぶつかり合いで、まるで黒澤映画の「用心棒」みたい。
そのいざこざに市が巻き込まれるかというと、そうでもなく、アレレ?とガックリさせられる。
製作がTBSだから、そのうちテレビでやるでしょう。そのときに見れば充分。
容疑者Xの献身
テレビシリーズ「ガリレオ」の劇場版。
そもそも「探偵ガリレオ」と「容疑者Xの献身」は全く別の作品で、一緒にするには無理がある。だからあのカラッと理路整然としたカタルシスを与えてくれた「ガリレオ」の感触が無くなってしまったのだ。
この映画はモタモタしてて、感情的で、感傷的で、少しも「ガリレオ」じゃない。カッタルイだけの映画になってしまっている。原作の選び方を間違えたとしか思えない。
別の原作を持ってきたせいで、主人公が動き出すまでに1時間も費やすハメに陥っている。だから退屈なのだ。テレビのファンを裏切った形となった。完全な失敗作だと思う。
音楽の使い方もテレビシリーズを継承すべきだった。
★はトリックの意外性につけた。他にホメるところが無い。残念だ。
SHUFFLE
★★★★ 1981年の16mm短編映画(35分)。
脚本・監督・編集は石井聰亙。
原作は大友克洋が雑誌「GORO」に描いた「RUN」。
ほぼ原作通りに撮ってるが、途中ランナーズハイで見る幻覚は映画ならではのオリジナル。全編モノクロだが、そこだけカラーになる。
原作を読んでると、追いかけてるのが初老のベテラン刑事じゃないのが残念。
とにかく走る映画である。
主人公を演じているのは、オイラの大学の同級生・中島陽典。自主制作映画の女王と呼ばれた室井滋も出てくる。まだ初々しい武田久美子が主人公の憧れのマドンナで一瞬出ていた。
音楽はヒカシューが担当してる。キリキリとエキセントリックな楽曲は画面にピッタリ。
★が5つに届かなかったのは、原作を越えることができなかったから。映画としての完成度は高いが、原作を越えて初めて★5つになると思う。
つみきのいえ
★★★★★ 米アカデミー賞短編アニメ部門を受賞した作品。12分の短編。
製作はROBOT。
水没した町。水に浸ると、上に部屋を増設して住んでいる。まるで積み木で建てた家のように。
そこにひとりで住むお爺さん。ある日部屋が浸水していて、新たに上に部屋を作る。部屋の真ん中にはいつも扉があって、そこに釣り糸をたらして魚を捕って食べている。
いつもくわえているパイプをつい落としてしまう。運良く通りがかった雑貨屋(船)に潜水服があったので、それを入手し、階下へと潜っていく。すると部屋ごとに過去の想い出が蘇る。
まるでクレヨンと水彩で描いたような手触りの絵がイイ。想い出が過去へ遡ることで男の人生が見えるという仕掛もイイ。これは必見ですよ。受賞も納得。
オリジナルバージョンと、ナレーション入りバージョンを見た。ナレーションは無くて充分の完成度だが、ナレーションを担当してるのが、なななんと天使・長澤まさみチャンなのです。これは意外だったが、ひと声で彼女だとわかった。ナレーション入りも優しくてイイ感じ。
おくりびと
★★★★★ 米アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。
見るまでは「どうせしんみりしたお堅い退屈な映画なんだろう」と思っていた。
ところがいざフタを開けてみると、前半はコミカルに笑わせて、後半ジ〜ンと心に染みるという、意外なエンターテインメントな傑作なんでした。映画は実際観てみるまではわかりませんな。
まずシナリオが非常に優れている。原作モノではなく映画オリジナルというところも素晴らしい。
そして配役された俳優陣が一人残らずみんなイイ。オイラが大ッ嫌いな広末涼子ですら憧れを抱いた。
演出も見事で、キチンと「映画」として物語が処理されてる。滝田洋二郎って監督にこんなセンスあったっけ?と思ったくらい。これは周防正行監督の領分じゃねえの?と思えるほど。
これなら外国人にでも通じるでしょう。日本人のオイラが見ても納棺師というのが珍しい光景なので興味深く見れたほどだから。
この出来なら手放しでオススメできる。面白いからぜひ見て。
もう一回見てもイイな、オイラは。
*物語等々ネタバレになるので、あえて触れなかった。事前情報無しで見た方がイイよ。
フレフレ少女
なんだいコレ。ダラダラしたB級青春映画。
メガネっ娘の文学少女が、応援団長になり、弱小野球部を甲子園まで導く物語。
そのヒロインが新垣結衣チャンなんだけど、彼女の良さが少しも撮れてない。
それ以前にマスターショット(カメラを目一杯引いた状態)を順番につなげれば映画になると誤解してる、典型的なダメ日本映画。
映画に魂を吹き込むのは、映像とカット割りだ。それが全くできてない。こういう映画(映画とも呼びたくない)は観ててイライラする。
最低でも新垣結衣チャンのアイドル映画にでもしといてほしかった。
観た時間を返してほしい。寝てた方がマシ。
★は新垣結衣チャンに。無理矢理の★だかんね。
ハッピーフライト
矢口史靖監督最新作。
国際線の内側をコミカルに、リアルに描いた映画。
だけど全く面白くない。矢口史靖監督の持ってる良さが全然生かされてない。
旅客機の飛行機や空港の裏ではこういうことが行われてるのか〜、というのはわかる。
徹底取材は結構だけど、映画としての(または矢口映画としての)面白さを失っては意味が無い。
カムイ外伝
試写会版
松山ケンイチのカムイはもうそのもの!原作者の白土三平が認めたってのも頷ける。
あ〜、彼のカムイで豪快な忍者アクション映画が見たいなあ。ハラハラドキドキの。
え?この映画?この映画は、貧しい漁民でも楽しいことがあったり、大変なことがあったり、命がけだったりと、色々あるんですよ、というのが80%を占める内容。
中ダルミがヒドイの。ダルンダルン。
忍者のアクションもあるけど、ヘタなCGとヘタなワイヤーワークで、トホホな仕上がり。
肉弾戦の部分は迫力あるけどね。ほんの一瞬。
それと後半になってわかるんだけど、話が矛盾してんの。意味が通じないのよ。あれれ?どうなってんの?って感じ。
最後にくだらないバラードが流れるんだけど、倖田來未でした。トホホ。
もしも第二作を作るんだったら、原田眞人監督か石井隆監督にやってもらいたいなあ。脚本も。
ちなみに崔洋一監督ってのは日本映画監督協会会長だかんね。これでも。
劇場で1800円も取るのは詐欺みたいなもんだな。
★は松山ケンイチくんに。それ以外には無いんだもん。
HAZE
★★★ 塚本晋也作品。「ハゼ」ではなく「ヘイズ」です。
たぶん初めてのデジタルビデオ作品だと思う。ファイナルカットプロで編集がなされたらしい。
塚本版「世にも奇妙な物語」といったところか。
気が付くと、暗く狭い所にいる男。はいずりまわって出口を探す。彼にはこの意味がまるでわからない。それを見てる観客のこっちもサッパリ意味がわからない。
ただ息詰まった感じは伝わった。強烈な閉塞感というか。 そしてエンディング。ここで完全に観客は置いていかれる。意味がわかったのはこの男だけで、我々にはサッパリ意味がわからないまま物語は終わった。
「HAZE=もや」と題されたこの映画は、観客にモヤをかけてきているようだ。
どういうことなんだ、いったい、とは主人公のセリフだが、こっちが言いたい。
あとこれは映画のウソなんだけど、暗闇のハズの迷宮にライティングがほどこされているのは不可解。どこから光が来てるんだよ、と言いたくなる。でも光を当てないと映画にならないという矛盾。
変な映画!
ゆれる
田舎のゆれる吊り橋から、女が落ちた。幼なじみの兄弟の兄が突き飛ばしたのか、それとも事故で落ちたのか。弟は叔父の弁護士に相談し、裁判が始まる。信実はどこにあるのか。
吊り橋の「ゆれ」、人の心の「ゆれ」、裁判の「ゆれ」、全ての「ゆれ」が関係性を持って描かれている。
しかし画面が無駄に引いた絵ばかりで、人々はボソボソ喋って、退屈だ。映画的なエモーションはここには無い。ただただ退屈な画面が延々と続く。面白味は無い。
オダギリジョーのカメラマンの弟、香川照之の被告人の兄、橋から落ちた幼なじみの真木よう子。役者は皆イイ芝居をしているが、力の無い映像で消されてしまっている。映画的じゃないからだ。映像にメリハリが何も無い。これは映画としたら致命的でしょう。
監督は女流監督の西川美和。「蛇イチゴ」という映画でデビューし、最近では「ディアドクター」が国際映画祭に出品されている。だが、この映画を見る限り、それらを見る気にはならない。
しかしこの映画は賞をいくつも受賞し、カンヌ映画祭へも出品されたという。全く理解できない。
ただ、悪評価にしなかったのは、ラストシーンがあまりに素敵だったから。そこに★をつけた。
追悼のざわめき
極悪 素人が作った16mmモノクロの自主制作映画。舞台は大阪。
1988年に公開されるも、内容があまりに不謹慎なんで、2007年にDVD化されるまで幻とされていたそうな。ほんとは単に面白くないからじゃないの?
脚本・監督の松井良彦は、石井聰亙の「狂い咲きサンダーロード('80)」の編集をした人。
なのに画面と声が合ってないから、セリフのところが見づらいのなんの。
カメラも意味もなく動きまわるし、編集もデタラメだし、これで150分は拷問に近い。
観てて意味がわかんないんだもん。カットのつながりが変だから。物語も崩壊してるし。
で、言うほどグロくないよ。退屈なだけ。早送りで観たかったほど。
評するに値しないゴミ映画。
少年メリケンサック
★★★★★ いや〜笑った笑った。日本初の「パンクロックコメディ」。
で、宮崎あおいを初めて可愛いと思った。
脚本だけじゃなく監督までした宮藤官九郎の手腕スゲエ。
キャスティングがとにかく見事。
隅から隅まで気が利いてる。
ギャグもキレイにハマってた。
内容に触れるとネタバレになっちゃうほど盛り沢山なのであえて書かないけど、この映画は万民にオススメです!間違いありません!
やってくれるわあ。感服しました。
バンドってもんに少しでも関わったことのある人なら笑い死にすると思う(笑)
まあとにかく観て!!
恋するマドリ
★★ 新垣結衣チャンの映画初主演作。主題歌も歌ってる。
物語はどうということもない、ノンクライマックス映画。
松田龍平と菊池凛子との、ほぼ三人芝居。
偶然が巻き起こした微妙な三角関係。
新垣結衣チャンの存在感は初出演とは思えないほど立派。
芸達者に囲まれて助けられてる面もあるだろうけど。
見逃してしまいそうな細かい配役にオヨヨとなる。
特に何も起こらない物語なのに、最後まで退屈せずに見れた。
なんかボ〜っと見るにはイイ映画かもしれない。
しかし最後、彼女はどこへ行くんだろうなあ。
ディア・ドクター
無医村に唯一いた医者が失踪して、刑事がふたりやってくる。
その医者はニセ医者だったというのだ。
その医者の活動していた2年半と、刑事の聞き取り調査が交互に描かれる。
ニセ医者を演じたのは落語家の鶴瓶。
とにかく退屈な映画。
画面はほとんどロングの引きばかり。
この退屈な映画を作ったのは映画「ゆれる」の西川美和監督。
眠くなる、それが一番的確な感想かな。
井川遥はキレイだったけど。
どうしてこんな映画が、各賞独占したのか理解できない。
ぐるりのこと。
★★★ 靴修理屋のバイトから、法廷画家になった夫(リリー・フランキー)と、美大(日本画専攻)の同級生で出版社に務める妻(木村多江サマ)の、10年に渡る夫婦生活のアレコレを淡々と描いた映画。
「ぐるり」とはそのふたりの周囲のことだと思う。
どこまでがシナリオのセリフで、どこからがアドリブなのか、判別できなかった。
そのくらい自然な流れ。自然な演技。どういう演出がなされたのかメイキングが見たいと思った。
細かい配役にも目を見張る。加瀬亮の被告人とか名演だった。
嫌いなんだけど、リリー・フランキーの存在感は別格によかった。嫌いだけどね。
木村多江サマはなにをしても美しい。2回大泣きするんだけど、グショグショに鼻水たらして泣いても美しい。10年という時の流れをヘアスタイルで見せる。
思ったけど、オイラに法廷画家の仕事はできないなあ。テレビで見てると「ヘッタくそだなあ」と毎回思うけど、この映画でその裏側を見せられると、ああこりゃオイラには無理だわ、とね。
そしてこの映画は一瞬も飽きさせない。特別な事件とかが描かれてるわけではないのに(法廷は別にして)人間たちの営みがキッチリ描かれていて、それがエンタテインメントになっていた。
あ、あのとんかつ屋のシーンは背筋が凍った。ありそうありそう。外食できなくなるよ。
これだけホメて、なぜ★が三つかというと、リリー・フランキーが嫌いってことと、これテレビドラマで充分じゃん、ってのの二点がマイナス。決して悪い映画じゃないよ。よくできてる。でも1800円払ってまで映画館で見たいかというと、絶対そうは思わない。なのでマイナス。
レンタルのセールで借りて観るのがちょうどいい感じかな。損はしないよ。
クローズZERO II
★★ 前作の続き。相変わらず小栗旬はリンダマンと戦ってる。
登場人物は前作で説明済みなので、いきなり物語に入っている。
なのでコレを見たいと思ったら、前作は必見。
前半の流れがよくないけど、後半の集団素手ゴロ大乱闘は見応えがありカッコイイ。
そういうの撮らせたら三池監督が日本一じゃないかな。
乱闘シーンは前作よりも整理されてる気がする。
あの雨の乱闘ほどの劇的さは無いけども。
これは2本で1本だな。
でやっぱ最後は卒業で終わるかと思いきやリンダマンと戦ってる。
結局リンダマンとはどうなるんだ〜い。
しかしみんなイイ顔してるなあ。
しんぼる
★★★☆ ダウンタウン松本の監督・脚本・主演作。第二弾。
これは感想文や評論泣かせの映画だなあ。
映画の内容に一切触れることができない。
全てがネタバレになってしまうから。
メキシコのプロレスラーを父とする一家の物語と 、謎の真っ白な四角い空間で目覚めた男(松本)が交互に描かれる。
いったい何の意味があるのか、そしてタイトルの意味は。
それは映画を見た人だけが知る権利を与えられる。
賛否両論だろうなあ。オイラは賛成派。
たぶんいつまでもこの映画を忘れることはないだろうな。
だって見たことないもん、こんな映画。
★4つじゃなくて、3.5って感じかな。
悪夢探偵2
なんだこのツマンネー映画は。
塚本晋也も地に落ちたな。
フツー以下の映画監督に成り下がった。
そもそも「夢」が描けてないじゃん。
前作よりヒドイ。
アキレスと亀
★★ 北野武の「芸術家論」映画。
子供の頃におだてられ、没落してから絵に執着するようになり
どんどん「芸術」の世界に埋没していくが、どうにもならない、という話。
映画に出てくるヘタな絵はみんな監督が描いた絵だそうな。
主人公は気づいてるのか知らないけど、一枚だけ売れて喫茶店にかかってた。
あれはゴッホへのオマージュか?
それにしても退屈な映画だ。
想像してた通りなんで驚きはしないし、失望もしないけど。
ここには「芸術」も「娯楽」も「笑い」すら存在しない。
ただダラダラと対象物を追いかけてるだけにしか思えない。
あ、一個所、風呂場のシーンは笑ったな。そのくらい。
しかしよくこの映画を外国の映画祭に出品したよなあ。
どっか狂ってるんじゃないの?
K-20 怪人20面相・伝
なんだこれ。全然面白くないぞ。
原作は北村想の同名小説らしい。
それを「エコエコアザラク」の佐藤嗣麻子が脚色・監督。
主演は大根の金城武。
物語は、第二次世界大戦が無かった帝都が舞台。
1949年にもう東京タワーもテレビ放送も行われている。
ま、一種のSFですな。
サーカスの軽業師・金城武が、ハメられて怪人20面相とされる。
汚名返上するために、泥棒一家と20面相を追いかける。
名探偵明智小五郎は中村トオル。あまり活躍してないが。
ワクワクドキドキのエンタテインメントになるハズの映画だが、少しもワクワクドキドキしない。ダラダラしてる。見てるのがツライ。
佐藤嗣麻子は「エコエコ〜」だけだなあ。
感染列島
新型ウィルスが発症したと思いきや、実は未知のウィルスだった。
それが日本でパンデミック(感染爆発)を起こす。
その病と闘う医師とWHO職員。
日本はどうなってしまうのか!?
こう書くと、サスペンスフルな医療ドラマを連想するだろう。
しかし、なんだこのダラけたタルいシナリオは。
創意も工夫も無い演出は。
ダッサイ音楽に、それの使い方も最低。
テーマは面白いのに、こんなもんしか作れないのか、邦画は。
あまりに情けなくて涙が出るよ。
傑作映画「アウトブレイク」から何年経ってると思ってるんだ?
邦画は何も学んでないし、実現されていない。
ああ残念な映画だこと。







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