←Back to MOVIES


映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
ホテルビーナス
原題:THE HOTEL VENUS
★★★ SMAP草ナギ剛のテレビ深夜番組「チョナンカン」の特番みたいなモノなので全編韓国語の映画。監督はその「チョナンカン」や「SMAP×SMAP」の演出をしているタカハタ秀太。草ナギ剛はそのチョナンカンとして出演している。役名も同じ。
最果ての町のうらぶれたホテルに集まった人生を捨てた人々が、再び生きていくことを見つけていくという人生訓話的左翼啓蒙映画。だからモスクワ映画祭で賞取ったのね。
物語の前半がウンザリするほどトロイのに、編集がガチャガチャしてるのでかなり見づらい。物語が自然に動き出すのに半分はガマンしなければならない。しかも韓国語が最後まで耳に馴染まなかった。
映像は写真集を見ているように美しいが、人工的に減色した青みがかったモノクロが、赤がところどころ出たり消えたり演出以外にも揺れていて気持ち悪い。
しかし草ナギ剛を初め、日韓の俳優たちは皆素晴らしい。オマケで出てくる香取慎吾のひとりコメディは余計だった気がするが。

モスクワ国際映画祭新人監督部門最優秀賞
スクール・オブ・ロック
日本語版
原題:THE SCHOOL OF ROCK
★★ 太っちょお笑い俳優ジャック・ブラック主演の小学校ロックンロールコメディ。
友達(その同居人の友達を演じたのがこの映画の脚本家)の名前を騙ってガチガチにお堅い小学校の代用教師になった売れないロックンローラーが、子供たちをいっぱしのロックミュージシャンに育て上げる物語。
楽器を、ロックを演奏する楽しさが満ちあふれているし、子供たちに聞かせるロックが70年代前半の名盤ばかりというのも楽しい。
だけど、どうにもシナリオがお粗末。もっと紆余曲折があるべきだし、生徒と学校とPTAの確執や葛藤があったほうがギャグもサスペンスも生まれ、最後のコンサートシーンが盛り上がったハズ。そのライブがカッコイイだけに本当に残念。特に大人(学校とPTA)の描き方が貧弱すぎる。
楽器ができる子役を選んだらしく、エンドロールで実際に子供たちが演奏してるのには驚いた。カッコイ〜。一方ジャック・ブラック、バンドやってる人だしヘタッピながらギター弾くのはわかったけど「smoke on the water」のリフ間違ってるよ〜。
一番驚いたのは吹き替えの技術!最後の最後で日本語化できなかったのが残念だけど(さすがにあそこは無理)全く不自然じゃないのがスゴイ。音楽モノなのに!
イノセンス
英題:INNOCENCE
★★★★★ 映画「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊('95)」の続編。今回は押井守が監督と脚本も担当している。
難解だ退屈だと方々で見聞きしてたので覚悟して臨んだんだけど、こりゃカッコイイ!なんだいストレートでシンプルな伝統的ハードボイルド映画じゃんコレ。やっぱ人の意見じゃなくて自分の目で観なきゃダメだね。
主役のバトーがトグサと組む前半と、素子と組むことになる後半の大きく二部構成なんだけど、個人的には前半が特に好み。こういうダークな刑事モノって大好物なんだよね。しかも登場人物はこれまた大好きな「攻殻」ワールドだし。
それに引用だらけのセリフ群ってそんなに難解かなぁ?かなり分かりやすい作りになってたと思うんだけど。
石川のキャラデザインが床屋帰りみたいなのはチョット笑ったけどね。素子は義体を変えてもやはり素子になってるのがイイなあ。
それと犬の異様に細かい描写が素晴らしい!さすが押井自身の愛犬ガブリエルだけのことはある。可愛いのなんのって。
もう続きは作らないそうだけど、これいっくらでも作れそう。まだまだ観たいぞ。
世間で不評な3DCGと2D絵の乖離もさほど気にならなかった。ただ中華街の祭のクドイ描写はどうかと思うけど。
前作を観てるならかなりのオススメ!もし観てないなら絶対に前作を観るべし。
閉ざされた森
日本語版
原題:BASIC
★★★★★ ジョン・マクティアナン監督&ジョン・トラボルタ主演の米軍版「羅生門」。だから常にドシャブリの雨。事件は森の中で。
パナマの米軍レンジャー部隊の訓練中に殺人事件が起きる。全ての証言が食い違い、次第に闇の姿が浮かび上がる。いったいそこで何が起きたのか!あーこれ以上書くワケにはいかない。もどかしい。
二転三転するドンデン返しに完全に呑まれました。すっかりダマされた!予告編がアソコまでしか見せてないのはこういうことだったのかッ。
この主人公で続編作らないかなあ。作りそうな雰囲気は持ってるんだけどな。あーその理由も書けない。
一度しか楽しめないけど(オチがバレたらそこで終わり)かなりのオススメ!まったく飽きさせないぞ!
女囚さそり 第41雑居房


女囚さそり 701号怨み節
★★★★


当時25才の梶芽衣子、ムチャクチャカッケー!!
柴崎コウが若い頃の梶芽衣子っぽいなあと思ってたけど、全然違うわ。存在感つーか格が違う。眼力の差が歴然。
思い出したのがデビュー時の五十嵐いずみ(「少女コマンドーIZUMI」)。東映はこの梶芽衣子の後継者にしようと目論んでたんだね。
石井隆の劇画シリーズ「名美(土屋名美)」のモデル(元ネタ)もたぶんコレ。構図とかあまりにソックリなんで驚いた。

というワケでシリーズ二作目。1972年作品。ん〜こりゃどうしても第一作と第三作を探してこなきゃ。主人公の事情が今ひとつわかりづらいや。って二作目と四作目しか置いてないビデオ屋ってそもそもどーなの。
極悪国家権力を抑圧された悲しい人々(つってもたかが犯罪者なんだが)が倒すという図式は、まるでATGの左翼アジテーション映画。なんせ監督の伊藤俊也をはじめ、敵役の渡辺文雄、戸浦六宏、小松方正という大島渚一家の俳優たちがゴリゴリの左翼。それが猛烈に支持されたんだから、そういう時代だったのね。敗戦の後遺症が生みだした奇形児そのもの。
しかしそんなイカレポンチな思想はコッチ置いといても充分面白いのは、浄瑠璃をイメージした前衛演出が狂ったイメージを醸し出してるからなんですね。まさにアバンギャルド。さすがはアノ石井輝男監督の弟子。
権力側の殺されっぷりがまた笑えるほど素晴らしい。特に小松方正の死に方たるや!
さらに女囚のボスを演じた早稲田小劇場出身の名人・白石加代子の鬼気迫る異常芝居が凄まじい。独壇場。
そしてその狂った世界観にバッチリはまる梶芽衣子の眼力。セリフなんて三言しかないぞ(二言って思ってる人多いが)。
見たら絶対にハマること間違いなしのキチガイ映画!
以後多岐川裕美や夏樹陽子をはじめ様々な女優で今でも作られ続ける「さそり」だが、この梶芽衣子版には誰も敵うまい。
音楽は東映だからヒドイもんだけどね。特にギターの響きは耐えられない。あのファズ!

*ミニ知識:さそり=松川ナミの(ひいては梶芽衣子の)トレードマーク「さそりハット」、正式名称は「アコーハット」。

そして監督が長谷部安春に交代しての第四作目。1973年作品。理屈ゴリ押しの左翼監督伊藤俊也に嫌気さしてた梶芽衣子を辞めさせたくない会社の意向による交代劇だったとか。それで選ばれたのが日活「野良猫ロック」で梶と組んだことのある長谷部監督というわけ。それでもこの四作目を最後に「さそり」を辞めることになるんだが。
しかし出来は日活ニューアクション(これも死語だね)の亜流だったんでした。石原プロのテレビアクションみたいな。なんせ変チクリンな女刑務所の看守長の名前が「大門」だし(笑)低レベルなのにまとまりすぎてんですね。
梶芽衣子=松川ナミは狂った脚本と壊れた演出の下じゃないと全く光らない。梶も全くやる気が無いようだし。なあなあな感じが漂ってた。これじゃあねえ。
共演が細川俊之と田村正和。田村は今みたいに気取ってないところがイイ。敵役となる細川と松川ナミとの最後の死闘は目を疑うほどの杜撰さ。演出側の明らかなミスだけど。それとラストシーンで田村と対峙する松川ナミの帽子が違う!あれは「さそりハット」ではない。サイズも合ってないみたいだし。ダサッ

狂った映画と杜撰な映画って全然違うもんなのね。やはり「さそり」は左翼監督・伊藤俊也の狂った演出あっての映画だったんでした。
第一作と第三作はそのうちなんとかして観るつもり。絶対!てか今すぐ観てェー!
渋谷怪談


渋谷怪談2
極悪


ずいぶん前に予告編見てチと期待したのがいけなかった。
杜撰な脚本+幼稚な演出+若手芸能人たちの大根芝居、それが全ての極悪ビデオ撮りゴミクズ映画。「リング」と「呪怨」に感化されて作ったのかね。
キャンプ場から渋谷に水子の霊を持ってきちゃってさー大変。みんな発狂しちゃって死んじゃうよーだ。そんなの。
見所?無い無いそんなもん。

そしてその続き。前作のラストシーンから物語は始まる。
今回の主役は前作で脇役だった美少女・掘北「銭形舞」真希。主役が代わっただけでもずいぶん印象が違う。イッキにキャラが立ってるし。堀北真希の存在感が大きい。まっすぐ育てばいい女優になるぞ、この子は。
物語は舞台設定が前作で作られてるから、割とまともなホラー映画になってた。まともたって失笑シーンの連発なんだが。
でもやっぱこれは堀北真希ファン向けの映画だなあ。偶然だろうけど「妖怪アンテナ」まで立つところあるし(笑)
ロード・オブ・ザ・リング
王の帰還
日本語版
原題:THE LORD OF THE RINGS
THE RETURN OF THE KING
★★ シリーズ完結編。最終回。前作まで観たらやっぱ観ないとね。
超デカイ!超広い!超多い!と相変わらずの美術と特撮に圧倒される。相変わらずつっても3作まとめてイッキに作ってたワケだから当然なんだが。それにしても図抜けて超デカイ!超広い!超多い!の印象。その思いっきりのよさがホントーに気持ちいい。星の2コはもちろんそこに。それだけの評価なら5つつけてもイイくらい。とゆーか、見所はそこしかないんでした。
映画そのものはものすごくツマラナイ。ダルンダルンのグダグダの進行に何度アクビが出たことか。
この世界観が、原作が、大好きな人じゃないとツライんじゃないのかな。
アカデミー賞を総ナメにした意味がわからない。特撮と美術の賞だけでイイんじゃないの?
アンダーワールド
日本語版
原題:UNDER WORLD
魔物狩りのヒロインが大活躍するアクションホラーかと思ったら、吸血鬼族と狼人間族の争い事をダラダラと描いた「仁義なき戦い」なんでガッカリでした。アチラコチラで割と評判良かったんで観たんだけども。
ここでもまた「攻殻機動隊」の影響がモロだし、ヒロインの衣装は「銃夢」か?いい加減米国人のアニメネタにはウンザリ。少しは工夫してほしいなあ。
それでも所々アクションシーン(銃撃戦とか)に見所があったので星ひとつ。ヒロインそこそこカッコイイし。
テレビ東京の深夜枠なんかがお似合いな映画。
リクルート
日本語版
原題:THE RECRUIT
CIAにリクルートされた天才プログラマーの学生が、訓練と称するテストを受ける。本当にテストなのか、それとも罠か。誰が敵で誰が味方か。粗筋だけ追うと息詰まるサスペンスの応酬で呼吸困難になりそうな感じもするけど、眠くなるばっかりでガッカリ。予告編でスゲー期待してたのになあ。
物語の途中でアレレ?とネタバレしちゃうんですね。しかも最後のドンデン返しらしきシーンもセリフで説明されるだけ。
画面のムードだけは好みだったので星イッコ。
殺人の記憶
日本語版
原題(英題):MEMORIES OF MURDER
★★★★★ 1986年に韓国の田舎で実際に起きた未解決連続猟奇殺人事件の映画化。
映画を観る限りでは、この犯人が捕まえられないのは地方警察の不備や古い因習、当時の韓国の政治体制によるものであるらしい。
観る前は陰惨で息詰まる映画なんだろうなあと想像してたんだけど、さにあらず。前半かなりブラックに笑わせ、次第に笑っていられない深みにハマっていく仕掛け。未解決事件でどうオチをつけるのかと思ったら、ウマイなあ、鳥肌ゾゾー。事件やテーマの割に娯楽に徹したシナリオの勝利ですな。
役者も隅から隅までイイ顔してるのを配置していて、画面にリアリティがある。またカメラ(撮影)も素晴らしいんだよね。
ただ死体の描写がゲゲッとなるほどグロい。グロすぎるほどリアル。個人的には最初に発見された死体にヒイィィイッ!光を当てるとサーってサーッって・・・まぁそこは観ていただくとして。
さらにこの日本語版吹き替えが素晴らしい!ぜひ吹き替え版で観ることを強くオススメしますッ!!
ペイチェック 消された記憶
日本語版
原題:PAYCHECK
ヒッチコック風のSFサスペンスにジョン・ウー監督が挑戦した失敗作。見せ場がカーチェイスしかないってのが情けない。ガン・アクションの巨匠だからねえ、仕方ないのかなあ。
天才プログラマーが請け負った仕事は記憶を消す代わりに莫大な報酬を得るハズだった。しかし目覚めると金の代わりに手にしたのはいくつかのガラクタだけ。そして雇い主から命を狙われることに。消された記憶に秘められた謎とはいったい!
どう考えてもハラハラドキドキのサスペンス映画になりそうなもんだけど、カーチェイスに銃撃戦、爆発にクライマックスの殴り合い。難しい事考えてもわかんないから暴れちゃいましたって感じ。ジョン・ウー映画お馴染みの白い鳩もちゃんと飛んでます。だからなんだってんだ。
これ、せめてブライアン・デ・パルマが監督してたらもう少し面白くなったかも。
クィール
★★★★ ノンフィクション本を原作にした、クィールという名の盲導犬の生涯を描いた崔洋一監督作品。
前作の「刑務所の中」もだけど、かつてのギラギラギトギトした崔一流の演出手法は全く見せない。淡々と静かにクィールを見つめ続ける演出が実に優しく美しい。そこらの安っぽいお涙頂戴動物モノとは一線を画している。
もう犬好きにはたまらないでしょーこれは。崔監督は相当な犬好きと見た。視点が犬マニアのそれなんですね。ツボがわかってる。
犬には個人的に思い入れが深すぎる所があって、クィールを観ながら過去我が家にいた犬たちのことを思い出したりしてた。評価が高くなったのはそういうところもあるかもしれない。
でも星が5つに届かなかったのは以下の2点。鼻の頭に毛虫がとまったときのクィールの寄り目CG処理と、クィールが倒れるときの合成ショット。これは大林宣彦映画の特撮並にガッカリだった。
それでもこの映画は全ての犬好きにオススメ!犬嫌いな人でも好きになっちゃうかもよ〜。
バレットモンク
日本語版
原題:BULLETPROOF MONK
極悪 「弾丸坊主」って広告にあったけど、それは邦題を翻訳したもんで、原題は「防弾坊主」。弾が当たっても死なないチベット僧なわけですな。
プロデューサーで参加してるジョン・ウーの頼みでチョウ・ユンファは出たのかなあ。そーじゃなきゃ到底引き受けなかったであろうC級アクション映画。退屈で退屈でアクビが止まらなかった。
ワイヤーアクションの連続なんだけど、あまりに杜撰。CGも使ってますよーホラホラ〜って感じにも失笑。
感想書くのがバカバカしくなるほどのゴミ映画。
跋扈妖怪伝 牙吉 第一部
特殊メイクアップアーティストの原口智生による長編劇場映画の監督第3作目で、妖怪時代劇。
「ミカドロイド」「さくや妖怪伝」とガッカリさせられっぱなしだが、二度あることは三度繰り返すのであった。
冒頭の立ち回りでオオ!これは今までとは違うぞ、と思ったのもつかの間。あとは最後までダラダラグズグズ。星は冒頭の立ち回りに。
この監督は本職が特殊メイクなのに、妖怪のデザインや作りがヒドすぎる。あまりに幼稚で素人が作ったかのよう。「妖怪百物語」「妖怪大戦争」から30年間まるで進歩してないどころか退化してるとは。
この映画は監督が過去好きだったであろう時代劇へのオマージュに満ちてるんだけど、実のところ何も学んでいない。結局臭うのは東映特撮のノリなのが恥ずかしい。
他の監督で第二部がビデオ発売されてるけど見る必要は無し。

漫画家の唐沢なをき氏が賭場のシーンで片目の男の隣りに座ってた。
タイムライン
日本語版
原題:TIMELINE
極悪 マイケル・クライトン原作の、安いTVドラマみたいな出来の悪いタイムスリップ映画。役者も安い。ダランダランのグズグズ。
どこの素人集団が作ったのかと思いきや、なななんと職人リチャード・ドナーが監督!ボケちゃったのかしら?さらにILMによる特撮だって。ギャラを値切られちゃったのかしら?
見るべきところが一カ所も無い、本物のゴミ映画。
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ
東京SOS
★★ 「ゴジラ×メカゴジラ(通称:釈ゴジ=感想文は16の下の方に)」の続編。さらにインファント島からモスラが加わって一緒にゴジラをやっつけようネという話。
1961年の「モスラ」の正式な続編にもなっていて、当時の出演者・小泉博も同じ役柄で出演している。
*ちなみに「モスラ('61)」は怪獣映画初のカラーワイド映画。
ゴジラとメカゴジラのバトルシーンは最近のゴジラ映画の中では最も見応えがある。まるでサムライの一騎打ちのような立ち回りぶりがテンポよく展開していてカッコイイ。少なくとも前作の釈由美子が操縦するメカゴジラなんかよりはるかにイイ。星はほぼそれだけにつけたモノ。
前作とのつなぎで釈も登場する。ゲロゲロ
主役の金子昇と吉岡美穂が異様に凄まじい学芸会以下の棒読み芝居を見せてくれた。しかも吉岡美穂は凄まじくブ細工に写っている。
インファント島から来た小美人の片割れだけやけに美人だと思ったら長澤まさみだった。ミニミニ人間なのに図体がデカイから小さく見えない。
特撮映画って毎回毎回非特撮部分の演出とカメラが幼稚すぎてイライラする。そこがキチンとしてはじめて特撮も生きると思うんだが。
壮行会のシーンで主観カメラがそのまま客観カメラになるショットがあるけど、あんなこと高校生でもやんないぞ。

んで結局最後の最後で次回作へ続く、となってるのもなんだかなあ。
そもそもこのシリーズ、子供は楽しめてるのか?特撮オタクだけの閉じた世界なのか?
レジェンド・オブ・メキシコ
デスペラード
日本語版
原題:ONCE UPON A TIME IN MEXICO
★★★ ロバート・ロドリゲス監督の個人映画(製作・脚本・監督・編集・音楽をロドリゲスが担当している)で、9年ぶりの「デスペラード2」にして、「エル・マリアッチ(ギタリストの銃撃アクション)」シリーズの第三作目。7000ドルの超低予算で作られた「エル・マリアッチ('92)」から12年でここまで大規模になるとはロドリゲス本人も驚いていることでありましょう。
そして今回ますます戯画化が進み、劇画というよりマンガの域に達していますな。原題からもわかる通りマカロニウエスタン(こともあろうにセルジオ・レオーネ!)を狙ったんだろうけど、出来たものは「スパイキッズ」番外編みたいだった。
その軽さと笑いを一手に引き受けたのが今回初登場のもうひとりの主役ジョニー・デップ演じるCIA工作員。本来の主役アントニオ・バンデラスが完全にかすむほどの独壇場、独り舞台。
脳味噌全く使わずにケラケラ楽しめる駄菓子みたいな映画。
MU 武士 SA
日本語版
原題:武士
★★ チャン・ツィイーの顔が苦手で観るのどうしようかと思ったけど、予告編があまりにカッコよかったので借りた韓国=中国合作のアクション時代劇。
カッコイイ映像が点在してるわりに(ナイトシーンは最低だけど)、つながりがデコボコしてるというかガタガタしてるというか、流れがチッともよくない。ブツ切りな感じ。なんだこりゃと思って調べてみると、これそもそもは5時間(300分)の映画として作られたんだそうで、それが韓国版で158分・カナダ版が154分・日本版に至っては133分に短縮されているという。それじゃあキレイな流れになるハズもない。5時間バージョンが観たいとは思わないけどね。
韓国の時代劇ってどっか少女マンガチックな匂いがすんだよね。笑っちゃうほどの残虐シーンがあるけど、それでも女子供向けな感じが常にする。あの大駄作「アウトライブ」ほどじゃないけども。
14世紀、明の使臣が高麗で殺害される事件が発生し、両国の関係修復のために高麗から使節団が派遣されるが、スパイ容疑で流刑に。砂漠で孤立した高麗武士達は明の王女を拉致した元軍と遭遇。王女を助け出し明王朝に取り入ろうと画策するが、元軍の執拗な追跡攻撃が彼らを襲う・・・てな話。
武士(MUSA)ってモロに「戦士」って感じで、日本でいう武士とちょっと違うのね。
そりゃそうと弓の使い手を演じたアン・ソンギって人がムチャクチャカッコイイ!!この役者さんは韓国を代表する国民的俳優だそうで、5歳から映画界で活躍してるんだとか。タダ者ではない素晴らしさ。
さらに槍(使い方は薙刀に近い)の使い手の奴隷を演じたキム・ソンスって若者がマンガみたいにカッコイイ。
映画自体の評価は星2つだけど、このふたりの活躍だけでも観る価値は充分にある。
着信アリ
予告編は素晴らしかったけど、それで全部でした。三池崇史の演出も凡庸。柴崎コウの眼力なら悪霊なんてやっつけられるだろうに。その悪霊の出来も失笑モノ。いまどきアレかい。
なにが気にくわないって、企画・原作の秋元康。このデブがからむとロクなことはない。思わせぶりのエンディングの後、秋元のインタビューがあって「ラストが理解できなかった方はぜひ原作を読んでください。それでもわからなかった人のために今「着信アリ2」を制作中で来年公開しますので、そちらをぜひご覧ください」だと。観客をナメるのもイイ加減にしろ。
星は最も伝統的ホラー演技を見せた吹石一恵に。この映画の主役は彼女だ。
ミスティック・リバー
原題:MYSTIC RIVER
★★★★ クリント・イーストウッドが出演しない監督作品の4本目。デニス・ルヘインの同名ミステリーを映画化したもの。
原作に忠実な映画化とはいえミステリーに重点を置かず、残酷な運命に巻き込まれた3人の幼なじみの男たちを淡々と描く(見つめる)ことに集中している。その点エリア・カザンなどの米映画の伝統に則って作られた「バード」や「パーフェクト・ワールド」に近い感触の映画。なのでミステリー性やいわゆるイーストウッド流娯楽色を求める人にはチと退屈かもしれない。実際中盤に若干のユルさがあってそこが気になった。アカデミー最有力候補といわれながら作品賞が獲れなかったのはそのせいかもしれない。
役者たちの演技合戦は見応えがある。アカデミー賞主演男優賞を受賞したショーン・ペン、助演男優賞を受賞したティム・ロビンス、助演女優賞にノミネートされたマーシャ・ゲイ・ハーデンだけでなく、ケビン・ベーコンもローラ・リニーも、被害者となるエミー・ロッサムも誰も彼もが素晴らしい。
しかし何より驚いて嬉しくなったのはノンクレジットでカメオ出演しているイーライ・ウォラック大先生だあぁぁッ!!「続・夕陽のガンマン」のコンビがこんな形で復活するとは!もうそれだけで充分です。感涙。
ドッグヴィル
日本語版
原題:DOGVILLE
★★★★★ 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でカンヌ映画祭パルムドールを受賞した、人間の暗部を描いたら天下一品のデンマークの映画監督ラース・フォン・トリアーの最新作。
広いスタジオに白線で区切られただけの構成舞台で作られた村ドッグヴィル。どうやら大恐慌時代の米国の田舎らしい。そこにギャングに追われてきた女が逃げ込んでくる。最初は優しくかくまう村だが、次第に村社会特有の醜悪さが女に牙を剥く。
米国へ行かずに米国を描くというのがトリアーの狙いだったそうな。妄想の米国暗黒史。米国三部作の第一部だという。
まるでスタジオ演劇の中継。「エクウス」を思わせ、ピーター・ブルックの「何もない空間」や「メソッド演技(スタニスラフスキー・システム)」を教科書にしているかのよう。日芸の演劇学科出身かと思ったほど(上記の本が教科書なんである)。映画しか知らない映画ファンは面食らったらしいが、演劇(舞台)では特別珍しい手法ではない。暗喩と隠喩に溢れた作劇法も典型的な演劇的方法論。
それより目を見張るのは物語中盤あたりからの怒濤の映画的展開。嘘臭い演劇臭が霧が晴れるように消えていく。これは舞台では起こり得ない感触で、テレビのスタジオ演劇の中継では為し得ない、まさに映画的興奮が襲ってくるのです。
主演は自ら出演を希望したというオーストラリアの人間国宝ニコール・キッドマン。知ってる限りで過去一番可愛く映ってる。髪型のせいか?この映画だけならファンになりそう。
それより驚いたのがローレン・バコール。あのハンフリー・ボガードの相手役のバコールがおばあさんになって出演してんである。もう80歳になるという。現役で舞台で活躍しているんだそうな。他にもジェームズ・カーンやベン・ギャザラが出演してる。トリアー監督の米国映画偏愛ぶりがうかがえて微笑ましい。反米映画といわれてるけど可愛さ余って憎さ百倍なのかも。
ところでこの映画なんでR15指定なんだろ?ちっともわからない。
かなりクセがあるうえに3時間もある映画なので誰にでも勧めはしないけど、興味を持ったらぜひ。英語がネイティブじゃなかったら、もしくはジョン・ハートの声の特別なファン以外は吹き替え版を絶対にお勧め。







このページの一番上に飛ぶ