×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

←Back to MOVIES


映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
フロム・ヘル
日本語版
原題:FROM HELL
ジョニー・デップ主演の「切り裂きジャック」事件で、犯人は王室がらみの陰謀って説を映画化したもの。
冒頭、嘘くさい空と舞台劇みたいな集団劇で始まってウンザリしてたら、物語が進むにつれてリアルな描写になってった。あれは「この映画は作り話ですよ」ってゆーエクスキューズだったのだね。
被害者の描写が、当時の事件資料に基づいて正確に作られたとかで確かにグログロによくできてて、それが売りみたいだけど、映画そのものの作り(特にサスペンス)が大味だから特別効果的にはできてないんでした。もったいないなあ。
謎解きとしても弱いし、サスペンスは貧弱だし、かといって主人公に魅力があるわけでもなし。その主人公がアヘン中毒で、ラリると少しだけ予知能力が発揮されるんだけど、それが物語になんの影響も与えないの。もったいないなあ。
星は主人公の警部の部下を演じた太った役者さんに。いい味出してます。
デス・フロント
日本語版
原題:DEATHWATCH
ずいぶん前に予告編観て面白そうと思ってたのにビデオが見つからなくて諦めてたら、ポロリとありました。在庫追加してやがったな。
第一次大戦中の英国軍の一部隊が、ドイツ軍の塹壕を乗っ取るが、そこは恐ろしい○○が待っているのであった。という英国製恐怖映画。
邦題を「悪魔の塹壕」とかにすればよかったのに。その程度の内容なんだし。
アイデアはいいんだけどねえ。なんともダラダラしてるわ、そのくせブツギリな印象だわ、せっかくの恐怖シーンも中途半端だわ、で面白くなりそうってところでいつも足すくわれる感じ。もったいないなあ。全編がそーだからオチも全く効いてないの。
ガッカリな一本でした。
ほしのこえ
英題:The Voices of a distant star
Mac一台で、たったひとりで作品を作ったってゆーので話題になり、驚異的な売り上げになった自主制作アニメ。
写真ベースで仕上げた背景、3Dソフトで作り上げたガンダムみたいなロボットや乗り物、いかにもマニアなんだろうと思わせる動き(タイミング)等々、ほー!と思わせる完成度には吃驚したけど(星は当然そこにつけました)、人物の絵(特に顔)があまりにヒドすぎるんでガッカリ。パースなんか狂いまくりで、全く絵の描けない人が作ったんだなあ、と。
逆に絵なんか描けなくても、このくらいのことができるってのがコンピイタを使うってことなんだと感心したり変な違和感があったり。
登場人物(キャラ)が出てくる以上、主眼はそのキャラなワケで、背景や道具ではないんですね。大袈裟に言えばそのキャラさえ描けていればあとは手抜いても観れるんだけど、これはその全く逆。わずか20数分の短い作品なのにツラかった〜。まぁロボットアニメにも、宇宙を舞台にしたアニメにも、萌え系アニメにもまーったく興味が無いからかもしれないけども。
でも出来がコレ以下のプロの作品だってあるわけで、それを考えるとよくガンバった!と拍手したい気持ち。
と、見えるモノについて書いたわけだけど、シナリオは「極端な遠距離恋愛」というフォークソングみたいな内容で、純粋な少年少女は切なさに涙してるんだろうとは思う。んが、ヒネた大人になっちゃった身には全く響かず、多少イライラしたんでした。そもそも恋愛モノって大嫌いだしさ。
ザ・コア
日本語版
原題:THE CORE
地球の中心が回転止まっちゃって大変だから特殊な乗り物作って核爆弾打ち込んで直すのだー!てな話。
冒頭、突如人がバタバタと死んでいき、鳥が異常行動しだすところでチと面白そうと思ったものの、そこまででした。
だって全然緊迫感が無いんだもん。切迫感が伝わらないんだもん。あと一年で地球は燃えちゃうってのに。三ヶ月以内になんとかしないと人類滅亡だってのに。
手段もエーってくらい簡単にコトが進んで、もーチっと右往左往しろよ苦悩を見せろよって言いたくなった。
この頼りない腑抜けた感じってどっかで味わったことあるなあと思ったら、特撮技術を猛烈に進化させた「東宝特撮映画」って感じなんでした。
それでも途中でやめたくなるホドでもなかったので星ひとつ。どうせならもっとフニャンフニャンな出来になっちゃってたら逆に星増やしたのになあ。うそ。
東京オリンピック
★★★★★ 1964年の東京オリンピック公式映画。総監督は市川崑。これは最近出たディレクターズカットではなく昔の全長版。
小学校の頃これ観てなんとも退屈だった記憶があるんだけど、今見直すとムチャクチャスゲエんでビックリ。まさに「純粋映画」「映像詩」であります。
画面作りの超カッコよさ、編集の見事さに圧倒されまくり。くちアングリ状態。
この映画がなければあの超超大傑作「白い恋人たち(グルノーブル冬季オリンピック記録映画='68)」も生まれなかったやもしれぬ。あのタイトルデザインの巨匠ソール・バスもこの映画の影響を受けたと仰ってるほど。
ボートレースのシーンなんて音楽も含めてモロに「ウルトラセブン」みたいだったのにも感動。
様々に影響を与えることになったこの映画は、世界で最初に2000ミリ望遠レンズで撮影された映画でもあり、オリンピック記録映画史上最初のテクニスコープというスコープサイズの映画なんでした。
この映画、最初は黒澤明監督で計画が進行してたのが資金面で頓挫。その後二転三転あって市川崑が総監督になったんだけど大正解だったのね。黒澤監督ではこのスマートさは演出できなったろうし。
未見の人、これは必見ですぞ。子供の頃観て退屈だったアータ、見直してごらんなさいな。

カンヌ映画祭国際批評家賞受賞
戦国野郎
★★★ この映画ズーっと観たかったんだよね。実は初見。わーい。
岡本喜八監督の1963年作品で時代劇。製作年はあの大傑作「江分利満氏の優雅な生活」と同年。
一見忍者モノ、しかも抜け忍モノって印象なんだけど、それは冒頭だけで、物語は木下藤吉郎による種子島鉄砲運搬をめぐる攻防戦・敵中突破モノなんでした。
しかも舞台と登場人物こそ戦国時代の日本人だけど、完全な西部劇。つまり「独立愚連隊」の時代劇版って感じ。
主演が加山雄三に佐藤充、それに中谷一郎だ。モロに「独立愚連隊」じゃないか。加山雄三がカッコイイんだよね〜。この人は若大将なんかより岡本映画とか黒澤映画に出てるときのほうがずっと素晴らしい。女優陣は星由里子に水野久美。水野久美姉さんがまたなんともキレイで。ペロッと舌出してイタズラっぽく笑うとこなんざあまりの可愛さに気絶しそうになりましたさ。
でもね血脇肉踊るってまでには至らなかったのは残念。途中ダレるし。それでも同じ敵中突破モノの代表作と呼ばれる黒澤映画の「隠し砦の三悪人」よりはイカシてたしハイカラで面白かった。
俺は鰯-IWASHI-
極悪 演技者としてのユースケ・サンタマリアって好きなんだよね。芝居とゆーか存在がリアルで。
で、紺野まひるって元宝塚の女優さんが好きでさ。あのキレイなんだかブサイクなんだかわからない中間地点にいるような危うさがイイんだな。宝塚引退後初出演したのがコレだってゆーし。
さらに吉岡美穂まで出てるしね。借りたわけよ。
あーバカでした。借りたアタシがバカでした。しかもコレ、映画じゃなくてWOWOW製作のTVドラマなんじゃん。ケーッ。
鰯のよーな群れの中でいるんだかいないんだかわかんないよーな雑魚の男が、犯罪に巻き込まれ中国女を助けることで男になっていくっつー一応サスペンス・アクション。しかしダルダルグズグズ。
こんなヘタなアクションシーン、こんな腑抜けたサスペンスを撮るヤツなんか観たことねーや。誰だと思ったら「非・バランス」の冨樫森。「映画」なんてわかってなくても「文芸映画」は作れるのだね、雰囲気だけでさ。アクションやサスペンスは「映画」がわかってなきゃ全く作れないんだよ。冨樫よ勉強しなおせ。つーか誰だよ、こいつにこんな企画渡したのは。
マトリックス
レボリューションズ
日本語版
原題:THE MATRIX
REVOLUTIONS
★★★ 巷の話題をさらったシリーズ第三作にして最終話。
どんなに大風呂敷を広げたって、最後は雨の中で殴り合いで決着ってのが米国人の限界なのかね。
最初っからツマラネエと思いつつ見続けたわけだけど、この最終作がド派手な特撮って点じゃ一番見応えあった。ドームみたいなとこでの大攻防戦はオオオオオーと楽しめたなあ。あれだけやってくれりゃ充分じゃないか。枠組みむき出しのロボットみたいのもカッコイイしさ。とにかく虫みたいな敵ロボの量がハンパじゃないのが好感持てるね。もう無数!いいなあ。ああいうの大好き。もうそれだけで星3つつけちゃった。
しかしあのオチ。作ってるヤツらもなんだかわかってないんじゃないの?
ロード・オブ・ザ・リング
二つの塔
日本語版
原題:THE LORD OF THE RINGS
THE TWO TOWERS
★★★ 1作目をテレビ放送で観たもんだから、続きが気になってたので借りてきたのでした。
スンゴイ特撮!素ッ晴らしいロケーション!ため息の出る美術・衣装・小道具!猛烈なスペクタクルなアクション!!
でも特に手応えもなくサラリと観れちゃうのはどういうワケなんだろ。NHKとかでよくやってる海外ドラマシリーズ観てるみたいな感じ。キャラクターは立ってるし、配役もピッタリなのに。ついでに言えば吹き替えも見事。決してツマラナイ映画じゃあないよ。1作目みたいに途中で飽きたりしないし。
もしそれが「デカイ画面で観てないから」だとしたら、映画としての力が薄いってことになっちゃう。音がデカイとか画面がデカイってのと、映画の持ってる力は別モンなのだ。
とかなんとか言っても、ここまで観たら3作目の結末編もそのうち観るつもり。ビデオでね。
S.W.A.T.
日本語版
原題:S.W.A.T.
★★★ 1975年頃に東京12チャンネル(現・テレビ東京)で米国のテレビシリーズ「特別狙撃隊SWAT」ってのがあったんだけど、これはそれの映画化。「スワット」って言葉を覚えたのはそのドラマだった。
「S.W.A.T.」ってのは「Special Weapons and Tactics」の略で「特殊装備警察部隊」のこと。1960年代に事件が凶悪化した米国で誕生したものであります。
この映画、物語は以前どっかで観たよーなアクション映画のツギハギみたい。ストックされてたシーンを再構成しただけの印象。いや決してツマラナくはないんだけど、夢中になるほど面白くもない。まさに星3つ映画。2本立ての併映作だったらアタリって思ったかもね。
前半の人選とトレーニングをもっとちゃんと描いていれば、ずいぶん違ったと思うんだけどね。有り物のロックなんか流さないで。ありゃあやかましいだけだ。銃の扱いとかは本格的なんでソッチ方面が好きな人は楽しめるかも。
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
日本語版
原題:THE LIFE OF DAVID GALE
★★★★★ 聞いたことない映画だなぁと思ったら、そっと公開されていつの間にか終わってたらしい。ビデオ発売も誰も知らぬまま静かに行われたらしい。なんでそんな扱いなのかさっぱり理解できぬ傑作であった。
と思ったら、監督はなななんとアラン・パーカー(*)ではないかッ!ハズレのワケなかろう。主演はケビン・スペイシー。ますますこの地味な扱いが不思議だ。プロデューサーが俳優のニコラス・ケイジなのには驚いた。
死刑反対論者の学者デビッド・ゲイルが、強姦殺人の罪で死刑になろうとしている。その死刑囚から直接指名された女記者(ケイト・ウィンスレット)がそこまでの経緯を聞かされる。さて事件の真相は?この男の話の真意はどこに?なぜこの記者が選ばれたのか?そして驚愕のラストが!!
一見なにげないが素晴らしい画作り!そしてキレのいい編集の見事さ!無駄の全くない詰めた芝居、その演出!重い話テーマながら、ちゃんと娯楽映画に着地してるのはさすがッ。
この映画は見逃してはいけない。必見中の必見。

(*)アラン・パーカーは「小さな恋のメロディ('70)」の脚本家としてデビュー。
その後、監督作として「ダウンタウン物語('76)」「ミッドナイト・エキスプレス('78)」「バーディー('84)」「ピンクフロイド/ザ・ウォール('82)」「ザ・コミットメンツ('91)」「エンゼル・ハート('87)」「ミミシッピー・バーニング('88)」等々がある。
オイラの大好きな英国出身の映画監督なんでありますッ。
マタンゴ
観たの何十年ぶりだか。たまたまビデオ屋で発見したので借りてしまった。
今観ると昔感じたデロデロな気持ち悪さなんかなーんにも無いのね。ダラダラした出来の悪いコントみたい。キノコ人間の着ぐるみなんて失笑モノだし。
だいたい庶民と全く無縁な世界の連中が無人島でどーなろうと、観客は知ったこっちゃないでしょ。リアリティの欠如つーか切迫感の無さはその人物設定から失敗してんですね。
星ひとつは圧倒的な美しさの水野久美姉の若き日の姿に。
そーそーこのキノコ人間の声が、ウルトラマンのバルタン星人に流用されたんでした。ブウォッフォッフォッフォッフォ
ファインディング・ニモ
日本語版
原題:FINDING NEMO
★★★ 第76回アカデミー賞で長編アニメーション映画部門作品賞を受賞したピクサー社の大ヒット作。
人間にさらわれたカクレクマノミのひとり息子ニモの救出奪還に向かう父マーリンと、極端な健忘症のナンヨウハギ・ドリーが繰り広げる悪戦苦闘の物語。
3DCGの現状での限界じゃないかってほどのハイクオリティ。特に水の表現がスゲエ。
それに出てくるキャラクターたち(海の生き物もだけど鳥連中も、水槽にいる連中も)の設計が見事すぎるほど素晴らしい。いちいちギャグが仕掛けられてて楽しい。個人的には海鳥(カモメ)たちとカニたちがお気に入り。落語の与太郎みたいなドリーの健忘症ぶりも拍手モノ。
最後に流れるスタッフ&キャストロールまで気が利いてて楽しい。意外なゲストまで登場する。今回NG集が無かったのは残念だけど。
ではなぜ星が3つなのかというと、筋立てと進行がどうもねぇ。物語が深刻すぎるし、前半の流れがぎこちない感じがしたんでした。中盤から猛烈に追い上げてくるんだけど、そこまでがタルい。
それとこの映画は日本語版で観るのが正しい鑑賞方法だと思うんだけど、主役のふたりを演じた木梨憲武と室井滋がヘタすぎ。キャラクターになりきれてなく彼らでしかない。なんでプロの声優を使わないんだろ。

豆知識をふたつ。
1)最後に「to Glenn McQueen」と出るんだけど、これは「トイ・ストーリー」のウッディや「モンスターズ・インク」のブーをデザインしたアニメーターのグレン・マックイーン氏へ捧げられたもの。彼は1992年、42才で黒色腫で他界したのでした。

2)クマノミは全てオスとして生まれる。
集団にメスがいなくなると、その中で一番大きいオスがメスへ性転換して子供を産むのです。そして若魚の中の体が一番大きいものが夫になるのでした。
ってことは父親マーリンは母親になって、息子のニモが夫になるハズ・・・ってまあマンガだからね。サメが魚喰わなくなる世界観だしね。

ビデオには「トイ・ストーリー」の6年前に作られた短編「ニック・ナック」が収録されてます。スノーボールの中の雪だるまくんが脱出を試みるというギャグアニメ。CGレベルに隔世の感があって面白い。
トゥーム・レイダー2
原題:LALA CROFT TOMB RADER
THE GRADLE OF LIFE
皇太子夫妻もご覧になった、アンジー姉さん(アンジェリーナ・ジョリー)のブロマイド・アクション映画の第二弾。
この映画はアンジー姉さんが、いかにキュート&タフに映っているかだけがポイントなんですね。前作でいえば、屋敷が襲撃された時、シャンデリアに乗って「ん?」と小首を傾げるところ。あれがまさにキュート&タフを体現していたと思うわけです。その意外性にキャラクターのコントラストが生まれるからですね。それは冒頭のロボットとの戦いでも同じです。
しかし今回、監督の意向か会社の意向かアンジー姉さんの望みかわかりませんが、セクシー&タフを目指しているようですな。全くキュートさに欠けてるんです。これじゃあキャラクターにコントラストは生まれずに、ありきたりにならざるを得ないワケで。
ま、簡単に言やぁ「アンジー姉さん今回チッとも可愛く映ってねーじゃん!」ってことなんですが。綺麗には映ってんですがね。それじゃあ面白くないじゃんか、当たり前すぎて。
そもそも物語含めて映画の出来は小中学生向けで大人が観るレベルに達してないんだから、せめてそういうとこくらいはキッチリ見せて欲しいもんだと思った次第。
ちなみに前作は星2つ。感想文8にあります。
ファム・ファタール
日本語版
原題:FEMME FATALE
★★★ ヒッチ・マニアのブライアン・デ・パルマ監督が帰ってまいりましたッ!やはりデ・パルマはこうでなきゃ。もうやりたい放題やってます。
今回ヒッチコックから拝借したのは「めまい」のキム・ノヴァクですね。なのにずいぶん魅力の無い安い感じの女優を見つけてきたもんですなあ。共演のアントニオ・バンデラスもデ・パルマ映画には不似合いですね。浮きまくってる。
なんつってもこの映画は、卑怯ともいえる荒技力業で無理矢理物語を構成してるってことですね。ナ、ナヌー!ザケンナよぉぉ!って感じ。普通は企画段階でハネられますね、このハナシじゃ。
でもそこがホレ、デ・パルマだから。この系統の作品だと許せちゃう。途中でネタバレしちゃってても、デ・パルマだから。そこが昔からのファンの性ってヤツですか。もう懐かしいデ・パルマ・タッチのオン・パレード。観てるだけで気持ちがいい。他じゃ許されませんよ、コレは。
坂本龍一の音楽がまた、いかにもデ・パルマ映画になってるのがイイ感じ。
巌流島
英題:GANRYUJIMA
宮本武蔵は巌流島の戦いを境に人格が変わったと言われる。さらに晩年に著した「五輪書」には巌流島のことが書かれていない。いったいそこで何があったのかが謎とされているんですね。なのでこの巌流島の決闘そのものが無かったとする説まであるほど。
で、この映画はその謎に仮説を立てた物語で、その発想は素晴らしい。ンだが・・・
冒頭の乞食のような姿の凶暴な武蔵と、最後人格が変わった後、武蔵の二刀流での大立ち回りはなかなか見応えがあってカッコイイ。武蔵を演じた本木雅弘もワザとらしい笑い声以外はいかにも強そうでなかなかの好演。
でもねー、その間がねー、死ぬほどタルイんだよね〜。物語的には大事なトコだと思うんだけど、全然描けてないの。ダラダラ喋ってるところをボ〜っと撮ってるだけ。わずか75分の中編なのにスゴ〜く長く感じる。映画的な起伏を絵で見せてくんなきゃダメでしょ。
スゲーもったいない感じばっかりが残る映画であった。
キラーズ
英題:KILLERS

Pay off
★★★★★

CANDY


PERFECT PARTNER
★★★

KILLER IDOL
極悪

.50 Woman
★★★★★

「殺し屋と銃」を主題にした、5人の監督競演の短編映画集(アンソロジー)。ビデオ撮りだけどね。
「月刊GUN」誌主催の自主映画コンテスト「ガンコン」ってのがあるらしくて、本作の大元はそれだそうな。プロ3人と「ガンコン」出身の素人2人が今回監督に選ばれた5人なんですな。
製作条件は、制作費600万円。製作日数7日間。殺し屋と銃が登場すること。はてさて・・・

特筆モノは5作目の押井守監督作品「.50 Woman」!
女性スナイパーが標的を待っているだけのハナシなんだけど、押井の実写映画じゃ唯一の傑作!!まったく退屈せずに最後まで楽しめました。
まるでコンビニ(ampm)食料品カタログって展開が面白い。
女スナイパーを演じているのはなんでもニューハーフなんだとか。喰いっぷりが素晴らしい。さらに標的はジブリの鈴木敏夫プロデューサーときたもんだ。
押井監督は、映画で使用される狙撃用対戦車ライフル製作に、映画製作費の半分を使っちゃったんですと。オタク丸出しで気持ちいい話だなあ。

一作目のきうちかずひろ監督作「Pay off」もイイッ!
正統派銃撃ハードボイルド。まるで「カルロス」シリーズ(続編は「共犯者」)のサイドストーリーみたいなムード。この手の映画の教科書みたいな出来。素晴らしい!
きうち監督はもっと評価されるべき才人。彼の描くマンガはツマンナイけど。
でもなんで最後にもう一度ダイジェストを繰り返したのかね?

三作目の「PERFECT PARTNER」が意外な拾いモノ!!
主演の二人組は吉本お笑いコンビの水玉れっぷう隊なんだけど、これが意外とカッコイイ!!実はこのふたり、元東映のスタントマン&元自衛隊第7普通科連隊重迫撃砲中隊出身なんですね。そういう意味じゃ素人じゃないんですな。
ハードでスピーディな香港スタイルの銃撃戦と大阪弁漫才風ダイアローグ(台詞)の融合が、全く違和感ない作りで好感度アップ。先読み可能な定番オチなんだけど、実はそれがイイ結果を生んでいるんでした。
監督の辻元貫則は上記の「ガンコン」出身の新人さん。変に手慣れてます。

上記の三作品のためだけでも、このアンソロジーは価値がある。
そーなんです。あとの二作品がどうにも困ったもんで(笑)

二作目「CANDY」の大川俊道監督つったら、「クライム・ハンター」でVシネマを確立させ、「あぶない刑事」シリーズの脚本で一時代を築いた人ですよ。今や大ベテランではないですか。ところがどうです、この体たらくぶりは。確かに銃撃シーンは演出も編集もさすがに巧みですよ。でもね、演技指導は素人以下。ビジュアルセンスは古すぎダサダサ。見てて恥ずかしいのなんの。

それと4作目の「KILLER IDOL」。なんだいこりゃ。最悪のダメダメ素人コメディ。失敗以前の問題。センス・ゼロ。早送りしちゃってオッケーのゴミ映画。
監督の河田秀二も上記の「ガンコン」出身の新人さん。



この映画でひとつ思い出したので付記。押井つながり。
1994年にWOWOWで作られた「J・MOVIE WARS」の第二弾「ルーキーバトル N45°」の第二話、「パオさんとの復讐」という短編が本格的銃映画の佳作なんですよ。
A・シュワルツェネッガーが声だけ友情出演したので、そっち方面から知ってる人もいるかも。監督は、ガンマニアで元週刊誌の編集者だった小峯隆生なんだけどね。
実はこの映画にはスコープデザイン(双眼鏡を覗いたときの画面)で押井守が参加してるんでした。
もし銃好きでこの「キラーズ」が面白いと思ったら、ぜひこの「パオさんとの復讐」も観ていただきたい。以前ビデオ化されたので今でも在庫があるレンタル店があるハズ。
コール
日本語版
原題:trapped
もんのすごく退屈な誘拐サスペンス。
そもそも脚本がさー全然映画的じゃないんだよね。ダラダラおしゃべりに終始しちゃってさ。まるで東宝映画みたいな手応え。それを無理矢理絵的にどーにかしよーとするから当然無理が生じるワケで。クライマックスのドッシャンバッシャンの見せ場も、またこれかいってアクビ出た。
音楽がまた十把一絡げな投げやりな出来でウンザリだし。どっかにストックされてたのを使ったのかと思ったほど。
もっと心理的にジリジリギリギリ観客を追い込んで、丁々発止のやりとりあってさ、ハラハラドキドキで喉カラカラになるよーなのじゃなきゃ面白いサスペンス映画とは口が裂けても言えないやい。
踊る大捜査線 THE MOVIE 2
レインボーブリッジを封鎖せよ!


BAYSIDE SHAKEDOWN 2
踊る大捜査線 THE MOVIE 2 国際戦略版



★★★★★
このシリーズの最初っからのファンなので新作が出来たってことだけでどちらにも星イッコづつ増やしてあります。ご祝儀。
それにしても、なんだこの星の差は、と思うでしょ?

最初通常劇場公開版(赤盤)を観たんだけど、あまりのダラダラさ加減に途中で嫌気がさした。色んな要素詰め込みすぎてまとまりきらず、このシリーズの持ち味の軽快なテンポすら失ってんでした。物語のポイントさえズレちゃってる。このシリーズは元々パロディが多用されるんだけど、今回はネタがなくなったのかとうとう自己パロディに手つけちゃってる。過去のシリーズへのオマージュみたいな変なこと。
特に前半の異様なモタつきが、後半の面白さを完全に消しちゃってんですね。ノロイぞコレってのが正直な感想。
それでも我慢して観れるのはTV第一シリーズから延々と見続けてるファンだからに過ぎないんですね。湾岸署の連中にまた会えたってだけで。やっぱ数年のブランクはかつての勢いを失わせるには充分なんだなあと思ったり。まーファンにはそれでもいいっちゃーいいんだけども。

ところが。ところがである。
国際戦略版と称された再編集バージョン「BAYSIDE〜」(白盤)は、まさに我等ファンが待ち望んでいた、あの「踊る〜」そのものだったのです!コレだよコレ!こーでなきゃ!
余計なシーンはカットされ、別テイクのショットに差し替えられ、ジョージ・ルーカスのとこで入れ直したとゆー音関係全般が整理補強されて、見事にダイエット。スッキリパッチリ。物語もキャラクターたちも真っ直ぐドーンと急に生き生き描かれる結果になったんでした。恩田すみれさん(深津絵理)がカッコイイ!真下(ユースケ・サンタマリア)もね。
最初っからコッチを公開すりゃよかったのだ。
あのね、通常公開版を劇場で観てあーんま面白くなかった〜ってアナタ。「BAYSIDE〜」観なさい!口直し!
まだ観てないアナタには間違いなく白版「BAYSIDE〜」だけをお勧めしまっす!!

改めて和久さん(いかりや長介)の冥福を祈りたい。
なんかさ、それを予期していたかのような作りなんだよね、この映画。
ラストサムライ
原題:侍 THE LAST SAMURAI
★★★★ 渡辺謙が米アカデミー助演男優賞にノミネートされた、トムクルーズ製作主演の日本を舞台にした時代劇。インディアン虐殺を描いた異色西部劇「ソルジャー・ブルー('70)」の後日談のような雰囲気を持っている。
まさか米国の白人たちによって「武士の魂」とか「日本人の誇り」を教えられ、見応えある立ち回りを見せつけられたうえに、泣かされるとは思わなかった。
風景や空気感が日本ぽくないとか、なぜか椰子の木が生えてるとか変な所もあるんだけど、この映画は紛れもなく日本人が活躍する武士の魂を見事に描いた佳作であります。おチャラけたツッコミ所(変な日本人像)が見あたらないのが逆に寂しいくらい。真剣そのもの。
日本人俳優たちが全員素晴らしい。称賛されるのは渡辺謙だけであってはいけないんでした。特に斬られ役数十年の大ベテラン福本清三の存在感がスゴイ。当時のホンモノの侍を連れてきたかのよう。なかばスタッフのように考証チェックをしていたという真田広之も迫力満点だし、能面顔の小雪も実にキレイだった。明治天皇を演じた中村七之助も堂々としてたし、悪役を演じた原田真人監督の演技も実に見事で、こんな芝居されたら彼の映画に出る人はビビるだろうなと思うほど。
主演のトム・クルーズも実に見事な刀さばきを見せているし、なにより彼自身が侍魂(忘れ去られた日本人像)に対して心底尊敬の念を抱いてるのが伝わってくる。
明治初期の町並みの全景にも圧倒された。
暗殺集団との死闘も見応えタップリだし、クライマックスの戦も涙無しでは観られない。
ただ、主役の米国人(トム・クルーズ)が日本人化(侍化)していく過程の描き込みが薄い。あそこをもっとジックリ丹念に描いていれば傑作になりえたかもしれない。そのために3時間超になってもいいじゃないか。
つーか、これってホントはトム・クルーズをゲストに呼んで日本人が作るべき作品だったんじゃないの?でもそうしてたらリック・ジェースンをゲストに迎えた若尾文子主演の大映映画「鉄砲伝来記('68)」みたいになっちゃってたか。それよりはこの方が正解だったのかな。
この映画は一見の価値あり。オススメ。ぜひご覧なさい。

そのうち原田真人監督が演出した日本語版も観てみようかなっと。
ロボコン
英題:ROBOT CONTEST
長澤まさみの笑顔だけで満点つけちゃってもいいんだけどね。そーはいかない。
NHKでお馴染みのロボットコンテストを舞台にしたノンビリとヌルくユルい青春映画。
画面がさ、常にマスターショットだけなの。対象が全編通じて遠くて、焦点がどこにも合ってないうえに、無駄なモノが映りすぎてるという茫洋とした画作り。画面から動きが全く感じられないから静止画像を延々とボ〜と見せられてるような退屈さ。緩急だのリズムだの変化だのメリハリだの、そういうのがなーんにも無いの。それって「映画」になってないってことじゃん。
題材はイイのに実にもったいない。作りようでは、この数十倍は面白くなってるハズなのだ。これじゃアイドル映画としても出来が悪い。
最後に流れる「サタデーナイト」が全然本編のノリと合ってなくて浮きまくってたのが悲しい。
星ひとつはもちろん長澤まさみの笑顔とオープニングのボケ〜顔に。ご褒美。

ところでこの東宝シンデレラ出身の長澤まさみのファンってオッさんが多いんだってね。中学高校の頃の甘酸っぱい想い出を刺激するからなんだって。言われてみるとそーかもしんない。でもあの容姿で三十代後半ですって言われてもツボだけどね(笑)
g@me.
極悪 反吐が出そうに退屈な偽装誘拐映画。
なんだこのチンタラした往年の角川映画みたいな出来は。製作はフジテレビ。なーるほどそれでテレビの2時間サスペンスみたいなのか。サスペンスは一カ所も無いけどね。コン・ゲーム(騙し合い)なのにアッと驚く展開も無し。オシャレっぽく作ってるつもりなんだろうがフヌケそのもの。
主演のふたり、藤木直人と仲間由紀恵の恐るべき大根芝居につき合わされる2時間。こんなものに1800円も払って劇場で観てたら暴れてるとこだ。ってビデオ代金返してくれよ。時間の無駄が最大の損失だったわけだけど。







このページの一番上に飛ぶ