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映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ、☆は★半分の意)
レッド・ドラゴン
日本語版
原題:RED DRAGON
★★★ アンソニー・ホプキンスがハニバル・レクターを演じるシリーズ3作目にして、第一話・登場編というべき作品。2作やったんだから、どうせならコレも、という企画か。実はこの映画は「刑事グラハム/凍りついた殺意(現ビデオタイトル=レクター博士の沈黙/レッド・ドラゴン)」というマイケル・マン監督による1986年の作品のリメイクでもある。
大傑作「羊たちの沈黙」と比べるのはあまりに可哀想だが、駄作「ハンニバル」からすればはるかにまともなサスペンス・スリラーに仕上がっている。
物語の主役は天才エドワード・ノートン。吹き替えが「ER」のグリーン先生(もしくは「マスターキートン」)だった。いや合ってるけどね。
ガンガン押していく演出は悪くないんだけど、余韻つーかゆとりつーか緩急が足りないのでドラマが一本調子に感じられちゃうのが惜しい。「ラッシュアワー1&2」の監督だしね(笑)
このシリーズだからこそ出来るラストショットのお遊びは楽しい。おそらく誰もがレクター博士の問いに声を出して答えることであろう。
呪怨/劇場版
★★ あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"
オリジナルビデオ2作から始まった恐怖シリーズの劇場版。とはいえリメイクではなく、この話は短編連作なので3本目にあたる。
亭主に惨殺された妻と子の怨霊が、その事件のあった家に近づく者をことごとく呪い殺すというのが物語。
ビデオから見続けているファンとしては、ちょっとユルイ。そのユルさが大ヒットの要因なんだろうが、あの「目を背けたくなる生々しさや生臭さ」が消えてるのは寂しい。
照明含めた撮影が贅沢になり、アイドルを主演にしたのが嘘っぽさを生みだしてんだろうと思う。
それでも前作を知ってると、登場人物の行動に「そこはダメ!そっち行っちゃイカン!」とか思えるのは楽しい。
何も知らずに観るとやはり相当怖いかもしれないので、怖いの好きで未見の人にはオススメ。でもやっぱりビデオの1巻が絶対のオススメなんだけどね。
ニャ〜ォゥ
LOVE/JUICE
★★★★ つんくがメインの深夜テレビ番組企画で作られた映画とゆーんでハナっからバカにして観ていなかったんだけど、偏見はいけません。コレ傑作です。いやぁ映画は観なきゃわかんないもんだ。
監督は本作がデビューとなる新藤風。新藤兼人のお孫さん。
東京で同居生活を送る若い女性ふたり(同性愛者で日記のように写真を撮る千夏と、異性愛者だが自由奔放な今日子)の日常を、繊細に時にアッケラカンと描いている。千夏の気持ちの変化で日常に亀裂が入るんだけど、その決着の仕方が、明るく暖かい朝の台所の映像のラストシーンが、ウワアア!なんてこったい!こ、これって・・・
いや観ても気づかない人はいいんです。ある意味ハッピーエンドなんですから。

第51回ベルリン国際映画祭フォーラム部門ウォルフガング・シュタウテ賞(新人作品賞)受賞
スパイダー
日本語版
原題:SPIDER
★★★★☆ ディヴィッド・クローネンバーグ監督作品にして、ひとつの到達点とも言っていい傑作!原作はパトリック・マグラアの同名小説。脚本もマグラアが書いている。
ボロボロの中年男が、ロンドンの駅を降り、心療施設から開放施設にやってくる。そこで彼はグチャグチャとメモを取りながら自分の過去を探る。母親が死んだ原因はいったい何だったのか。そして到達する悲劇。いや全ては彼の頭の中だけの話なのかもしれないが。
過去の世界に紛れ込む彼と、そこで見る当時の自分と親の暮らし。なにか寺山修司世界に通じるムードと世界観である。しかしクローネンバーグは観客をも拒絶するような演出をする。主人公には誰も共感できないだろう。我々は彼の出口の無い記憶と妄想を見つめるしかないのだ。
カメラがスゴイ。照明のなんという見事さ。素手素足じゃ触りたくないような美術。レイフ・ファインズの恐るべき演技!!
ただ誰にでも手放しで勧められる映画じゃないので、興味が湧いた人だけどうぞ。でもまさに「映画」だぞ。
黄泉がえり
英題:YOMIGAERI
梶尾真治の同名小説を、「月光の囁き」「害虫」の塩田明彦が監督したSFファンタジー。
ある日突然死者が死んだときの姿のままでよみがえってくる。生き残った人々の「会いたい」という願いが叶えられたように。現地入りした厚生労働省の職員(草ナギ剛)と幼なじみの葵(竹内結子)を中心に、黄泉がえりとその家族を実体調査していくが・・・。
それぞれの黄泉がえり体験を描くのは、いわゆる「グランドホテル形式」なんだけど、演出がもんのすげーヘタ!ここまでヘタだと悲しくなる。この手は米国映画のお家芸なんだけど、日本の映画人はなんにも学んでないのね。
実は予告編でスゴク期待してたのだ。米国式のようにはいかなくても、邦画の持ってる良さで感動を伝えてるのではないかという期待。RUI(柴崎コウ)の主題歌もイイしね。草ナギ剛は役人を演じるとピッタリでウマイことはテレビドラマ「TEAM」で実証済みだし。でもその全てが演出とカメラと編集のトホホさ具合で帳消し。台無し。ブチ壊し。クライマックスの盛り上げの演出すら間違ってる。
あまり映画(特に邦画)を観たことのない中学生あたりには大好評らしいけど、まあその程度の出来ということ。もしこれがテレビドラマだとすれば・・中の下くらいかね。
X-メン2
日本語版
原題:X2
★★★ スタッフ・キャストそのままで作った完全な続編。とゆーよりシリーズ第二話。なんせ原作膨大、スピンオフした番外編まであるほどだし。
というわけで、この映画は前作を観てないとサッパリ分からない作り。これはファンには煩わしくなくてイイんだけど、ここから観た人はチンプンカンだろうなあ。難しいところ。
今回人物紹介や世界観の説明が省かれている分、制作者のメッセージが前面に押し出されている。人種差別や、大人(旧世代)対子供(新世代)の軋轢や対立。自分がミュータントであることを親に告げるシーンでは、同性愛者のカミングアウトを連想させる。監督が同性愛者だけあってリアルな描写。
そもそも原作が誕生したのが1963年。黒人運動真っ盛りの頃に生まれた物語なんである。
とはいえ、基本は集団アクション。昨日の敵は(とりあえず)今日の友。ミュータント抹殺を目論む旧世代の人間に、前作での敵味方だった新世代人であるミュータントが手を組み反撃するという筋立て。
前作を観た人はやっぱ観ないとね。観てない人は絶対前作を観ることをお勧めする。
スパイキッズ1&2
日本語版
原題:SPY KIDS 1&2
1=★★
2=★★★★
ロバート・ロドリゲスがお子さま向けに作った特撮スパイアクション。まるでロドリゲスが子供の頃に夢想した世界を楽しんで作り上げているようである。製作・脚本・監督・編集を一手に引き受けてるスタイルは相変わらず。編集なんて自宅のガレージで行ったそうな。

一作目は、凄腕スパイだった両親が悪の組織に拉致され、それをふたりの子供(姉弟)が秘密兵器を駆使して奪還するという話。ポイントは秘密兵器に秘密基地。もうやりたい放題(笑)子供たちに両親の過去をおとぎ話のように語るオープニングの手腕はなかなか見事。
でも個人的にだけど、敵のフザケすぎに乗りきれなかった。子供は爆笑なのかもしれないけどね。でも物語の最後に出てくる上司には爆笑!意外なゲストが意外なギャグを!

そして二作目。ここでロドリゲスがやりたかったのは、レイ・ハリーハウゼンへのオマージュ!CGでダイナメーションを再現してんの。んでモンスターが、骸骨が、主人公姉弟を襲い戦うことに!それがやりたいがために仕組まれたシナリオだね、こりゃ。
一作目のセルフ・パロディにもなっていて、前回の敵が思わぬ形で登場したり。スパイキッズが組織化されていたり、強力なライバルが出現したり、パワーアップしていて楽しい楽しい。ギャグもうまいことハマってるし。
こっちはオススメだけど、そのためにも一作目は必見!

ここまで観たら三作目「スパイキッズ3・ゲームオーバー」は観たくなるね。今度はそうきたか!の立体映画だし、悪役はスタローンだし(笑)
式日
英題:RITUAL
★★ アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督の「ラブ&ポップ」に次ぐ実写映画第二作目。
原作は主演もしている藤谷文子の小説「逃避夢」。もうひとりの主演は映画初出演で「Love Letter」「スワロウテイル」で知られる映画監督・岩井俊二で、庵野監督らしき人物を演じている。ただしモノローグはそれぞれ人気声優の林原めぐみと、劇作家の松尾スズキが担当している。
カメラ(撮影)が圧倒的に素晴らしい。特に舞台となる地方工業都市(撮影は庵野監督の故郷・山口県宇部市)の情景は特筆モノ。写真美術館で公開されたのもうなずける。
この映画、モロに「エヴァ外伝」である。それを寺山修司・実相寺昭雄、吉田喜重といった1970年代ATG系アングラ映画の引用と、「エヴァ」最終二話の焼き直しで組み上げたような「自分自身の整理・清算」映画。ここで清算できたからこそ、次回作の「キューティハニー」という特撮娯楽映画に取りかかれたし、結婚もできたのではないか(漫画家の安野モヨコ氏と結婚)、と思えるんである。
しかし同じ「私への問いかけ」なのに、寺山修司の映画のようにはコチラに何も響かない。それは寺山のように「あなたという私」への問いかけがまるでなされてなく、どこまでも「自分だけの私」に過ぎないからなんですね。だから観てる側からすれば「勝手にすればぁ」なんであった。
ちなみに製作のスタジオ・カジノというのは、スタジオ・ジブリの実写製作限定の別名。なんとこれ、ジブリ映画だったんですねえ。
AIKI
★★★★ バイク事故で下半身不随になって荒れた毎日を送る元ボクサーの青年が、大東流合気柔術と出会い、自分を取り戻すという物語。
これなんと実話が元になっている。モデルになったのは映画の最後に映像が出るけど、デンマークのオーレ・キングストン・イェンセンさん。その彼との交流で映画化された本作は10年越しの企画だったという。
脚本監督の天願大介は、父・今村昌平監督作品で脚本を担当している人。監督作品に「無敵のハンディキャップ」という障害者プロレスを追ったドキュメンタリーがあるが、それもこの映画の取材の中で得たものだった。
主演は何演じてもいつも同じ加藤晴彦。ここでもいつもの芝居いつものセリフ回しで奮闘しています。共演のともさかりえ、火野正平、桑名正博がなかなかイイ。そして合気柔術の師範を演じた石橋凌が圧倒的に素晴らしい。主人公のバイト先のビデオ屋での佐野史郎と神戸浩のコントも可笑しい。
大東流合気柔術六方会を主宰する岡本正剛師範の全面的指導と協力を得ているだけあって、その稽古と技のシーンが圧倒的に素晴らしい。近所で稽古してたら間違いなく入門してるとこ。
ただ、クライマックスの黒空手軍団との対決は、いささか安っぽい。
極道恐怖大劇場 牛GOZU頭
★★★☆ 冒頭いきなり写るタイトルが焼肉チェーンの「牛角」のマークにソックリなんで、あーこりゃお笑いだな、と(笑)
三池崇史監督曰く「極道が体験する恐怖を描いたホラー」なんだそうだが、企画書には「デビッド・リンチがヤクザ映画を撮ったら」と書いてあったらしい。出来上がったモノは「ヤクザがネジ式世界にまぎれこんでしまったブラックコメディ」であった。かなりフザケた映画で爆笑連発。かなりグロいけどね(笑)
物語は全く先が読めない。行き当たりばったりのシュールな展開。「発狂ヤクザを処理場に捨てに行ったら、途中で死んじゃったのにいなくなって、サァ大変。探した末に現れたのはホントにアニキか?ああ幸せ」というハナシ(笑)とってつけたようなハッピーエンドまで息つくヒマなく進行していきます。
この映画はビデオ用に製作されたんだけど、なんと第56回カンヌ国際映画祭監督週間正式出品作品!快挙!外国の人には大受けだったそうで、各国の辛口評論家がそろって「ゴズ、ゴズ」と言ってたそうな(笑)
オススメだけど、かなりのマニア向け、しかも成人指定。ご注意を。

第25回ぴあフィルムフェスティバル2003オープニング作品
ビロウ
日本語版
原題:BELOW
製作・脚本は「π」や「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキー。監督は「アライバル/侵略者」「ピッチブラック」のデヴィッド・トゥーヒー。なぜアロノフスキーはトゥーヒーを選んだのか。サッパリわからん。
物語は、第二次大戦中の大西洋で米国の潜水艦タイガー・シャークが、撃沈された英国の病院船の救命ボートから3人を救出するが、ひとりは女性だった(「潜水艦には女は不吉」という迷信があるそうな)。そのときから潜水艦内部で不思議で不気味な事件が起こりはじめる・・・。
物語の前半は戦争スパイサスペンスな感じ、後半がホラーという構成。アッチもコッチもという欲張りなシナリオは全体をボンヤリさせてしまっている。ドッチつかずでチグハグなんである。それともアロノフスキーがやりたかったことをトゥーヒーが演出しきれなかったということか?今さらどっちでもイイけど。
青の炎
★★★★☆ 世界的舞台演出家・蜷川幸雄が「魔性の夏」以来22年ぶりに脚本・監督を担当した本作は、「黒い家」「ISOLA多重人格少女」の貴志祐介の同名小説を原作にした、義父殺し・17才の少年の完全犯罪の物語。まるで「平成版・青春の殺人者」である。いやそれ以上に切なさが胸に刺さる。闇へ転がり落ちていく主人公の姿と、真っ青な空の対比がやるせなさを倍増させている。
主演は、テレビドラマでもイイ芝居を見せているジャニーズの人気アイドルグループ「嵐」の二宮和也と、やはり人気アイドル歌手の松浦亜弥。ふたりとも繊細に、そして大胆に芝居を作り上げている。特に二宮和也の存在感はタダ事ではない。
そんななかでも一番驚いたのが義父を演じた 山本寛斎!そう誰もが知っているあの世界的ファッションデザイナーの 山本寛斎である。猛烈に不気味なアル中オヤジを好演!素晴らしい!(これで味をしめたのか、近々映画監督としてもデビューするとか。それはいかがなものか)
監督の蜷川は「正統派のアイドル映画にしたかった」と語っているが、全く「アイドル映画」には見えない。そういう意味では根本的に間違っている気がする。
間違いなくオススメの傑作だが、個人的にはあの思わず叫びたくなる結末は好きになれない。
刑務所の中
英題:DOING TIME
★★★★★ 花輪和一の同名実録体験漫画を原作にした、崔洋一監督作品で、唯一のノンセックス・ノンバイオレンス(笑)
物語は、漫画家・ハナワが銃刀不法所持で刑務所行きになり、そこでの生活を彼の視点で淡々と描いただけのモノで、どこまでもノンキ、いつまでもホンワカムードの漂う映画に仕上がっている。はじめから終わりまでずっとクスクスと幸せ気分で笑っていられる映画なんて珍しいんじゃなかろうか。
こんな具合ならチョットなら刑務所もイイなあ、なんてつい思ってしまうんでした。なんだか楽しそう。いや、この厳しい戒律世界が容易い場所でないことは、甘みへの異様な執着や、些細なゲーム・出来事に真剣に興じる男たちを見ていれば逆説的にわかることであるんだが。
ひとつひとつのエピソードが、ひとりひとりのキャラクターがなんとも可笑しい。
主役の山崎努はじめ、役者たちがまた一人残らず素晴らしい。崔洋一の演出も一皮も二皮も剥けたようである。
ゼヒゼヒ一度ご覧なさい。楽しめること保証しますぞ。
キープ・クール
原題:KEEP COOL 有話好好説
★★★ チャン・イーモウ監督の「あの子を探して」「初恋がきた道」さらには「活きる」より前に製作されていた1997年作品。当時中国では大ヒットしたのに、あまりにもいわゆるイーモウ・タッチと違うために危うく未公開にされるところだったらしい。それがようやく日本で陽の目を見たのがコレ。
原作は、この映画で脚本も手がけたシュー・ピンの中編小説「晩報新聞」。「至福のとき('02)」に至る世界観に近い現代(1997年当時)の北京が舞台。
この映画、とにかく映像が奇怪。広角レンズを多用したカメラをぶん回し、必要以上に細かくカットを繋いでる。つまり頭をブンブン振り回しながら大声上げて走り回った感じの絵が延々と続くんである。
物語がまさにその映像のような感じでゴロゴロと疾走する。現代の北京、露天商(本屋)のシャオは、別れた女に付きまとっていたが、ある日女の取り巻き(ヤクザ)の一団から袋だたきにあう。その時近くをたまたま通りかかったチャンの鞄を奪い、男達にぶつけたことから、シャオとチャンの奇妙な関係が始まる。復讐に燃えるシャオと、弁償費用を出させようと策を弄するチャン。しかし、ある瞬間から立場は入れかわり・・・。
無理矢理な感じのハートウォーミングなオチが用意されているが、なんだこりゃ!な映画である。原題「有話好好説」の意味は「話があったら話そうじゃないか」ということらしい。英語題「KEEP COOL(落ち着け)」と共にこの映画をよく表してると思う。
機会があったら一度ご覧なさい。ホントにビックリするから(笑)
ちなみに、冒頭のシーンに出てくるクズ屋のオヤジは監督自身が演じている。お見逃しなく。
13階段
第47回江戸川乱歩賞作品の高野和明の同名小説を、「ココニイルコト」「ソウルSEOUL」「卒業」の長澤雅彦が監督したサスペンス・ミステリー。主演は反町隆史と山崎努。
傷害致死で実刑を受けた男(反町)に、死刑執行経験がある刑務所の刑務官(山崎)が、冤罪で死刑になりそうな囚人の無実をはらすための調査の仕事を持ってくる。死刑執行までのタイムリミットは三ヶ月。そして掘り起こされた事実、仕組まれた罠・・・ってな話なんだけどね。
なんだかモタモタしてんだよね。映画としてのリズムが希薄で観ててチッとも揺さぶられないの。話は面白いし、役者もイイんだけどねえ。もったいない。こういうのは米国で作るとウマイんだよなあ、テレビドラマなんかでも。
ボウリング・フォー・コロンバイン
原題:BOWLING FOR COLUMBINE
★★★★★ 自身も全米ライフル協会員の監督マイケル・ムーアが「コロンバイン銃撃事件」をアポ無し追跡調査した「お笑い」ドキュメンタリー。
2002年カンヌ映画祭に正式出品し、審査員長だったデビッド・リンチが急遽この映画のために“カンヌ映画祭55周年記念特別賞”を設けてそれを授賞。米アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞も受賞。その授賞式で「ブッシュ恥を知れ!」と怒鳴ったのは記憶に新しい。
よその国より銃保有率が低いのに、米国の銃による事件は100倍もあるのは「米国白人の他者恐怖症」のせいだというのがテーマなんだけど、内容書いちゃうと驚きが薄れっちゃうんで、とにかく観て観て!
主題歌はラモーンズのジョ−イ・ラモーンの遺作となった「この素晴らしい世界(原曲=ルイ・アームストロング)」。これがまたスゲーイイんだなぁ。
ジェイ&サイレントボブ/帝国への逆襲
原題:JAY & SILENTBOB STRIKE BACK
★★★ ケビン・スミス脚本監督のデビュー作「クラークス」の脇役から徐々に前へ前へ出てきて、前作「ドグマ」では準主役の位置までたどり着いたジェイ&サイレントボブ(ボブは監督が演じている)がとうとう本当に主役になってしまった!しかもこのコンビの最終回!
とゆーわけなので、過去作品「クラークス」「モールラッツ」「チェイシング・エイミー」「ドグマ」、はては「グッドウィルハンティング(ケビンスミス製作総指揮)」の出演者(中にはガス・ヴァン・サントやウェス・クレイブンなんていう監督から映画会社の重役まで)が勢揃い!ケビン・スミスが敬愛してやまない「スターウォーズ」からもキャリー・フィッシャーとマーク・ハミル、そして正式に使用許可を取ったライトセーバーまで出演!!
そんな完全内輪受けの素敵なバカ映画(笑)それをキッチリ金かけて作っちゃうんだから大したもんだ。
ケビン・スミス、いやジェイ&サイレントボブのファンなら必見中の必見だぞ!大バカだぞ(笑)
知らなかったんだけどスミス映画の常連ベン・アフレック主演の盲目のスーパーヒーロー「デア・デビル」って、ケビン・スミスがコミックの原作書いてんのね。
ブラッド・ワーク
原題:BLOOD WORK
★★★☆ クリント・イーストウッドが、マイケル・コナリーの小説(「Blood Work=わが心臓の痛み」)を製作・監督・主演で映画化した作品。脚本は「LAコンフィデンシャル」でアカデミー賞を受賞したブライアン・ヘルゲランド。
FBI分析官マッケーレブ(イーストウッド)は、連続殺人鬼コードキラーを追跡中に心臓発作で倒れる。2年後、心臓移植手術を受け成功。FBIを引退し、余生をヨットハーバーで過ごそうと決めるが、ある日、心臓を提供した妹と名乗る女が現われる。その姉は強盗事件に巻き込まれて殺害されたというのだ。マッケーレブは、自分の命を救った女性の無念を晴らすために犯人探しを始める。犯人は、その前に路上ATMでも殺人を犯していた。この二つの事件は周到な殺人計画に則って実行されているという恐るべき事実・・・そして犯人は・・・。
この映画はまるで「引退後のダーティハリー」のようで、シンプルながら的確で渋い演出も師ドン・シーゲルに捧げられている感じがする。残念なことは、犯人が途中でバレてしまうことなのだ。推理物としては弱いが、老人によるハードボイルドとして観れば佳作であろう。心臓という爆弾を抱え、常に微熱状態で事件を追うマッケーレブには胸が熱くなる。
もしも2本立ての名画座で偶然観たのなら、なかなかの満足感で夕食を楽しめるタイプの映画であった。
ゴジラ×メカゴジラ
通の間じゃ「釈ゴジ」というそうな。なぜか特撮ファンに人気のある釈由美子主演のゴジラ映画。どこがいいのかサッパリ分かりませんがね。タリラリラリラリという発音は治らないもんなんでしょうか。
はたまた初代ゴジラの続きという世界観設定。何回やりゃあ気が済むんだろ、って6作目ですけどね。
今回はさらに恥ずかしげもなくアチコチ「新世紀エヴァンゲリオン」からのイタダキです。おいおい天下の「ゴジラ」がいいのか、そんなことで。
だいたいメカゴジラをゴジラの骨から作るってのも変だろ。初代ゴジラは骨まで溶けちゃったでしょ!
メカゴジラはGがかかりすぎるので人間は乗ることができない、ってルールが最初に提示されて「ほぉ〜」と思ってるのに、緊急用操縦席ってのがあって、体を固定するもの無しに軽々と操縦できちゃうってドユコト?
動かなくなったメカゴジラを背に、海へ去っていくゴジラに「勝った」なんて言えるのか?戻ってきたらどーするつもりだったんでしょ。
この映画、だーれもシナリオ推敲してないでしょ。初稿がいきなり撮影台本になってるでしょ。通して誰も読んでないでしょ。
宅間伸も中尾彬もとんだ大根芝居だしなあ。それに物語のテーマを子供に語らせるってなんだいそりゃ。どっかの市民団体が協賛でもしてるのか?気持ち悪い。
個人的には知り合い(花組芝居の加納くん)が出てるんでドッチラケなんだけどね。
しかし、この映画は前編。次回作「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ」へ続くのであります。まだまだ駄作と決めつけるには早いかもしれません。なので星ひとつつけておきました。ホントなら星なんてつけようがありませんがね。
さてその次回作。釈に変わってゴジラと戦うのが、ノンビリボンヤリさんの吉岡美穂チャン。大丈夫なんでしょうか。倒してミホ、なんて言うんじゃないでしょうね。
足にさわった女
★★★★ 市川崑監督の1952年製作のスタイリッシュ・コメディ。戦後7年目とは思えぬ気恥ずかしいほどのハイカラぶり。背景はいかにも戦後という感じだけどね。
沢田撫松原作のこの物語は、戦前にも阿部豊監督で映画化されてるし、'60年には市川脚本のまま増村保造監督によっても映画化されている。
スリ専門の刑事と女スリが知り合いになって珍道中をするという全く肩の凝らないお気楽な話。
主演は池辺良と越路吹雪。池辺の外人風立ち振る舞いがオーバーで楽しい。越路は主題歌も歌っているが、これもイカス。それよりなにより二人とも若い!
越路の弟分を演じた伊藤雄之介のバカ演技がムチャクチャ可笑しい!黒澤明の「生きる」と同じ年の映画とは思えない(笑)
観る機会があったらゼヒ。オススメ!
金髪の草原
★★★★ 大島弓子の同名漫画を、「二人が喋ってる」の犬童一心の脚本・監督・編集で製作された老人介護ファンタジー。低予算手作りながら完成度は高い。
心臓病を患い不幸を生きてきた80才の老人が、ある朝目覚めると20才に戻っていた。しかし心と記憶だけが。そしてその老人のヘルパーとして訪れた18才の少女(池脇千鶴が好演!)をマドンナと思い込み、恋するのだった。
この映画の素晴らしいのは、若い伊勢谷友介が老けメイク無しで老人を演じているということ。つまり観客は常に老人の心そのものを観ている仕掛け。もちろん映画の中の人々は彼を80才の老人に見えてるわけで、彼らにはどういう老人が見えているのが想像するのも楽しい。その伊勢谷友介、芝居は特別ヘタッピなんだが、それがかえって効果的に使われている。
ぜひ観ていただきたい。オススメ!

2000年ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリ
トランスポーター
日本語版
原題:LE TRANSPORTEUR
★★☆ リュック・ベッソンの書き飛ばし脚本&製作シリーズ。推敲はしてないんじゃいかと(笑)
退役軍人の闇の運び屋が自己に課したルールを破って品物を見てしまったら、なんと東洋人の美女だった。そこから闇の組織から命を狙われることになるというアクション映画。
主演はガイ・リッチー映画で有名なジェイソン・ステイサム。この坊主頭野郎がカッコイイ!!香港映画並のアクションを披露する。
共演は香港の人気女優スー・チー。でもなんだかブサイクに写ってるぞ。イイのかコレで。下記の「クローサー」で挽回してるからいいか。
監督は29歳のルイ・レテリエで初監督作品ってことになってるけど、実質的な監督は下記「クローサー」のコーリー・ユン。杜撰なシナリオを思いっきりスッ飛ばした映画に仕立てたのは彼の手腕。
ヒマなときに気楽に観るには丁度いい映画であります。
クローサー
日本語版
原題:夕陽天使 so close
★★★☆ 香港版「チャーリーズエンジェル」じゃねーのと観もしないで文句言ってるアータ。やっぱ観ないと。そーです、コレそれとは全然違うんでした。
姉妹の殺し屋と女刑事が対立そして協力して巨悪と戦うハードアクション。安っぽいけどカッコイー!!使い方間違ってるようなCGも、穴だらけのシナリオもこの際関係ありません。とにかくカッコよさだけをひたすら追求したような演出。充分じゃねーっすか!
なんつっても殺し屋妹を演じ後半主役になる中国初のアイドル女優「少林サッカー」のヴィッキー・チャオが素敵!魅力爆発!
姉を演じたスー・チーも実にスタイリッシュ。上記の「トランスポーター」とは大違い。仕事するときカーペンターズの「遙かなる影」が流れるんだけど、それがムチャクチャイカスの。
わからんのが女刑事の「食神」「ブラックマスク」「少林サッカー」のカレン・モク。とてつもないブサイクと思うんだが香港ではすごい人気の歌手。5カ国語を使いこなすインテリでロンドン大学卒業とか。この映画の主題歌も彼女。
香港スター倉田保昭が敵役として日本刀振り回して大活躍だけど、日本刀の扱いはドヘタなのはご愛敬(笑)
監督はコーリー・ユン。ジェット・リーの武術指導者として有名な彼は、ジャッキー・チェンらと少年時代を過ごした「七小福」のひとり。「X-メン」のアクション監督も彼の仕事。実は上記の「トランスポーター」も実質的な監督はコーリー・ユンなのです。そんな彼の監督デビュー作は真田広之主演のトンデモ忍者映画「龍の忍者」だったりします(笑)
アクション映画(特にレディースアクション)好きにはオススメですぞ!







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