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映画やビデオを観たらココ?に書くねー。
最近観た映画orビデオ(★の数が多いほど評価が高い=標準で3つ、最高5つ)2002.01.23
スウィート・ヒアアフター
(日本語版)
原題:The Sweet Hereafter
'97年のカナダ映画でカンヌ映画祭グランプリだとゆーんで借りたんだけどね、途中何度か寝そうになりました(笑)
カンヌだけじゃなくて米アカデミー賞でも監督・脚本でノミネート。カナダのジェニー賞では作品・監督をはじめ8部門受賞という輝かしいモノなんだけどさ。
真冬のカナダ山中の小さな村々をつなぐスクールバスが湖に転落して子供たちが死亡するという事故が起きる。その事故は人災だとしてひとりの弁護士(イアンホルムが好演)がやってきて、被害者の親たちの元をまわり裁判にしましょうと説得して歩く。そのせいで隠されていた様々な隠し事があらわになっていくっつーんだけどさ。で、この弁護士もヤク中の娘がいたりなんかして心痛な面もちなんだけどね、真面目だし深刻な映画なんだけどね、ツマンネーもんはツマンネーのよ。
のったりした作りのわりにはカットバックが多くて、筋立てが難解な印象なのね。それに重要な事は教えない作りでさ(心中察しろとゆーことね)、つーわりには集中できる演出内容なわけでもなく。
原作はラッセル・バンクスって人の「この世を離れて」。それを「ハメルンの笛吹」になぞらえた作り。
興味のある方はどうぞ。
あの子を探して
(日本語版)
原題:一個群不能少
★★★★★ もう何も言わずに今すぐビデオ屋行って借りて観なさい!!
必見中の必見、傑作中の傑作のチャンイーモウ監督(「紅いコーリャン」「紅夢」等の監督)作品の中国映画であります。
映像が演出が演技がシナリオが、まさに「映画」!素晴らしすぎる!
わずか50元の金を求め僻地の学校に先生代理としてやってきた13才の少女。その少女と子供たちの物語。木下恵介監督の「二十四の瞳」が下敷きになってるんじゃないかな?
少女の前半のやる気のなさがとても可笑しい。そして後半いなくなった少年を捜す少女の姿に思わず応援している自分がいるんでした(笑)
驚異的な演技力の出演者たちだけど、全員が素人さん。プロはひとりもいないんだそうで、これもビックリ!なんでも登場人物に扮する人はほぼ同じ職業なんだそうな。じゃああの村長さんも(笑)←観ればわかる
出演者全員に「こんなときどうする?」と訊いて、彼らが答えた通りに演じて貰うという演出方法だったらしい。なーるほどねー。
んで映像がものすんごく素晴らしいのよ。撮影はチャンイーモウと北京電影学院撮影学科で同級だったホウ・ヨン。(チャンイーモウも元はカメラマン。「古井戸('87)」で撮影と主演をしていますぞ。)
個人的になんだけど、駅のアナウンス係を演じたLIU RUさん。オイラのタイプです(笑)いきなり大ファンです(笑)女優じゃないのが残念。
(この映画、政治的な裏読みもできるんだけど、あえてしませ〜ん=笑)

ベネチア映画祭金獅子賞(グランプリ)受賞
(「秋菊の物語」とコレで2度の受賞!驚異だ!)
天使のくれた時間
(日本語版)
原題:THE FAMILY MAN
★★★ 「ランナウエイ」「ラッシュアワー」のブレットライナー監督のハートウォーミングで、ちょっと不思議なクリスマスファンタジー。ちょいとフランクキャプラ風であります。
コメディアクション専門の監督かと思っていたので意外な佳作であります。
なんでも9才で8mm映画を撮り始め、16才で大学の映画学科を専攻したという才人だそうで。へー。
ウォール街でバリバリのやり手ビジネスマン(ニコラスケイジ)がクリスマスの晩に、パラレルワールド(十数年前に選ばなかった人生に)にスリップします。それが家族思いの良きマイホームパパ(つまりファミリーマン)なんですね。
奥さんがティア・レオーニ(XファイルのD・ドウカブニーの奥様)なんだけど、彼女が可愛くてねえ。
このハリウッド風十把一絡げヒューマンコメディが思った以上にいい出来なんですよ。
なんか最近心がすさんで、とか、なーんかホンワカ観れる映画はないかなー、なんて人にはオススメです!オイラは割とお気に入りっす(笑)
ギフト
原題:The Gift
★★★★ サムライミ監督の久々の超常現象モノ。脚本は最近時に活躍めざましい俳優で映画監督のビリーボブソーントン(アンジェリーナジョリーの旦那さんね。最近では「バンディッツ」に出演=ものすごい才人ですな)。
この意外なコンビネーションが静かな傑作を生んだんでした。
売りはホラーってことになってるけど、ホラーとかサスペンス映画を期待すると肩すかしを食うと思う。
これは米南西部(ジョージア州)の田舎町の一事件を中心に人間模様を描いた作品なんですね。たまたま主人公の女性(ケイトブランシェットが好演)が超能力者ってだけで。
驚いたのがキアヌリーブス!素晴らしい演技なんですよ!考えられないでしょ?(笑)これがイイんだな。やればできるじゃないか、キアヌ(笑)なんでもノーギャラでいいから出演させてくれと頼み込んで出演したそうな。本当にノーギャラ出演らしい。本気だったんだな。
もうひとり精神不安定なバディ役のジョバンニ・リビシが素晴らしい。
物語を書くわけにいかないのでそれはご勘弁を。
オススメでありますぞ!

豆知識:祖母の霊が柿を持って登場するんだけど、柿は元々米国にはなく、日本から移植されたんだそうな。ここでは神秘的なモノの象徴として使われてるんでした。日本人にはそう思えないけどね(笑)
ゴジラ モスラ キングギドラ
大怪獣総攻撃
大映で平成ガメラシリーズを作った金子修介監督が東宝に呼ばれて作ったゴジラ最新作は、初代ゴジラの正式な続編なのだった!
ここ50年ゴジラはどこにも姿を見せてなく、軍隊(劇中では自衛隊ではない)も一度も実践経験のない平和な設定。
そこに突如ゴジラが出現!日本を守護する神々がそれに対抗するとゆーお話。その神々とゆーのがバラゴン・モスラ・キングギドラなんでした。なんだそりゃ(笑)
もうどこからどう見ても平成ガメラなの(笑)これ通称GMKってゆーそーだけど、G4でもいいじゃん。ガメラは出てこないけど。
もっと「ゴジラはこう来たか!」って喜ばしておくれよう。ガメラの焼き直しみたいのはいいよう。
役者もヘタっぴだし。主人公の新山千春なんか最低。それにワンカットづつ登場するゲストってのもバカらしいからやめてくんないかなあ。東宝のお得意だけど。ウザってー。
特撮はやっぱ樋口じゃないとなあ、なんて思ってたら、「ハム太郎」のCGのほーにいたんでした(笑)こっちに来てくれっての(笑)

ゴジラは反戦なんつー理屈より、もっとアクションに長けた人やホラーに長けた人に監督してもらわないとダーメだね。
塚本晋也、中田秀夫、三池崇史あたりどう?ちょっと見たいでしょ?
劇場版ハム太郎
ハムハムランド大冒険
なんだか知らないけど現在子供たちに大人気だというハムスターが主人公のアニメ。
とはいえ、途中から劇場の子供たちのほとんどがツマンナイ風であった(笑)
話がアチコチ飛びすぎてまとまりを失ってるからなんじゃあないかね?と思うんだけど、ま、こんなのどうでもイイわけで(笑)
大好きな声優さん三石琴乃さんが重要な役(ハム妖精)で出演したんで、そこだけかなオイラには。

それより予告編でやってた「クレヨンしんちゃん」劇場版最新作に劇場中が大爆笑!
今度は時代劇だ!これはちょっと見たいぞ。ビデオでね(笑)
15ミニッツ
原題:15 MINUTES
★★★ 凶悪な連続殺人犯とそれをビデオカメラで記録し続ける相棒のサイコなロシア人とチェコ人の二人組。それを追うNYPDきっての有名刑事(ロバートデニーロ)と若手放火調査官(エドワードバーンズ)。その二人組は有名になるために刑事を誘拐、その殺しの現場をテレビに売るのだった。だが巧妙な手口でこのままでは無罪になってしまう。残された放火調査官の追撃は間に合うのか!とゆー社会派アクションサスペンス。
TVメディアを痛烈に批判しているこの映画を脚本・監督したジョンハーツフェルドはテレビ業界の人らしい。
宣伝の売りが「デニーロ死す!」とゆーのも哀しいが(笑)映画もその売りの後半から突然面白くなる。そう前半がものすごく退屈なんである。締まりがないとゆーか茫洋としてるとゆーか。そこがすごく残念。そのくらい後半の追い込みはいいのにね。
エドワードバーンズがカッケーのよ。この人本業は自作がサンダンス映画祭でグランプリを取ったくらいの優秀な映画監督らしい。未見だけど。
タイトルの「15ミニッツ」は、「誰でも15分は有名人でいられる」というアンディ・ウォーホルの発言から取ったもの。
ジア 裸のスーパーモデル
(日本語版)
原題:GIA
1998年にアンジェリーナジョリーが注目されるキッカケになったケーブルテレビ用ドラマ。
物語は1986年に26才で病死したスーパーモデル・ジアの波乱に満ちた生涯を描いたものなんだけどね。
でもどうみても、出来のよくないソフトコア・ポルノなんでした。気取った作りにはなってるけど、どっちつかずで全く面白くなーい。
確かにアンジー(アンジェリーナの愛称だそうで)の様々な魅力が写ってんだけど、プロマイドじゃないんだからさ。
ファンは必携だな(笑)
信じられないけど、エミー賞とゴールデングローブ賞を受賞している。なんでだよ。
セシルB.
ザ・シネマウォーズ
原題:CECIL B. DEMENTED
★★★ 最近どうもメジャーになった感のジョンウォーターズ監督が古巣の下世話映画路線に帰ってきた!
有名メジャー女優を拉致した映画テロリスト団ディメンティッドが、ゲリラ撮影でハリウッド映画を攻撃するとゆームッチャクチャなブラックコメディ。
ディメンティッドの連中全員が誰かしら映画監督の名前を刺青していたり、ファミリー映画を攻撃したりと、映画をよく見ている人にはたまらないおかしさが満載。
確信犯としてのC級映画。いちいちダサダサ(笑)
ファミリー映画の「ファミリー」ってのは「検閲」の卑語だ、ってのにはナルホドと(笑)
マニアの方向け。万人向けの映画ではないので気を付けて。
ベティサイズモア
原題:NURSE BETTY
★★ レネーゼルウィガー演じる、テレビの昼メロドラマに夢中でちょっとオツムの弱いお人好しの主婦、彼女が亭主を殺害されたのを目撃して現実逃避、殺人犯に追われているとも知らずテレビドラマに現実を求め生まれて初めての旅に出るというお話。そしてひねりすぎのシンデレラストーリー。
こー読むとちょっと面白そうでしょ?でもねー、ダルダルなんだな。シナリオが悪いのか演出がヘタなのか。
それでもゼルウィガーの不思議な魅力で見せちゃう。チャーミングなブスやらせると世界一。
ロストソウルズ
(日本語版)
原題:LOST SOULS
メグライアンがプロデュースして、妖怪顔のウィノナライダーが主演の正統派オカルト映画の凡作
悪魔が実体化するために肉体を選んだんだけど、それは大変だと阻止しよーとしたりするハナシ。
ウィノナライダーは悪魔払いの素質がある女の役で悪魔に取り憑かれるのではない(笑)、なんとなく「エコエコアザラク」の黒井ミサが元ネタじゃねーの?とゆー感じ。
見所は前半の映像。照明含めこりゃスゲー!と思ったら、監督が「シンドラーのリスト」や「プライベートライアン」などで撮影監督してた人で、これが監督デビュー作なんですと。
でも演出力は今ひとつ。シナリオも甘い。
クリスチャンならビビるのかなあ?
ツバル
原題:TUVALU
★★★ 68年生まれのドイツ人、ファイトヘルマーが1999年に製作脚本監督した初長編。
この人はミュンヘンのテレビ映画大学時代に作った短編6本で50以上の映画賞を受賞したという才人らしい。
舞台は、いつともどこかもわからない荒野にポツンと建つボロボロの屋内プール。そこで巻き起こる事件を、1920年代のサイレント映画や表現主義の人工的な表現手法で描いた今時珍しい作風。
セリフらしいセリフは全くなく、音楽と効果音だけで表現されている。カットごとに単色カラーに色調整されているのも、サイレント時代に行われた手法である。
とはいえ突出しているのは、エヴァを演じたロシアの女優チュパン・ハマートヴァの可愛らしさなんでした。ほんと可愛い(笑)
タイトルにもなっていて、エヴァが夢見、主人公が憧れる「ツバル」は南太平洋に実在する小島なのだそうな。
特異な舞台設定や人物設定の割には平凡な印象なんでした。演技もサイレント映画を模しているせいか大げさで、時々辟易する部分すらある。
それでも珍しい映画なので、機会があったら一度観るのもイイかもしれない。
トラフィック
(日本語版)
原題:TRAFFIC
第73回アカデミー賞で、監督・脚色・編集・助演男優の各賞受賞したスティーブン・ソダーバーグ作品。
それにしても全く面白くない。退屈。シナリオも演出も抑揚がなく平坦。ダラダラモタモタしてて眠くなる。それが2時間半も続くのだ。
監督自身がユニオンと大喧嘩しながらカメラをブンブン回したとゆー映像もさほど効果的とも思えないし、古いドキュメンタリーフィルムにありがちなブツブツ切れる感じの編集もあざといだけ。
アメリカVSメキシコの麻薬戦争を描いてんだけど、賞を取った理由は麻薬撲滅キャンペーンの一環という政治的なものなんじゃないの?

この映画って、エミー賞をはじめ多数の賞を取ったテレビシリーズの映画化らしいんだけどさ、そっちのほうが面白いんじゃないかと思う。来年ビデオ化されるんだって。ビデオの冒頭に予告編が入ってる。
メトロポリス
METROPOLIS
★★★★★ 大感動の大傑作!クライマックスからエンディングまで泣きっぱなしでした。
手塚治虫の初期傑作を原作に、大友克洋が脚本、りんたろうが監督とゆーすさまじく豪華な顔合わせ。
公開当時、前評判の割には不入りだったし、見た人の感想もさんざんだったけど、今見終わって劇場で観なかったことを心底後悔している。
この映画は大きく2部構成になっていて、前半の主役は舞台、レトロフューチャーな都市そのものなんですね。これが仰天のスゴサ!ここだけでも充分に見る価値があります。後半は、そこの都市に点在していた登場人物にグーッと焦点が絞られ、あの大興奮のクライマックスに暴走していくのであります。
文句無しの必見!!最後のクレジットロールが終わって最後のワンショットまでキチンと見てね。

そして、これは「AKIRA 2」だとオイラは思った。
赤い殺意 ★★★ 今村昌平が1964年に日活で撮ったモノクロ映画。はじめあまりに暗くて陰湿でどうしようかと思って見ているうちにグイグイと引き込まれてしまった。
とにかく演技がスゴイ。主演の春川ますみをはじめ、西村晃、露口茂。そして驚愕の事故に見舞われる西村の愛人役の楠郁子!(このシーンだけ6回くらい見直した=笑)。
古い因習にとらわれている田舎村で、図書館司書(西村晃)の内縁の妻(春川ますみ)が強盗(露口茂)に強姦される。あまりのことに自殺しようとするがなかなか思い切れない。強盗は何度も犯しにやってくるが、心臓病を患う男は哀願へと変わっていく。その様子に気づいたのは図書館司書の愛人(楠郁子)で、あとをつけて写真を撮る。証拠さえあれば自分が本妻になれると思っているのだ。強盗と縁と切りたいがズルズルとついていく内縁の妻だが殺意を抱く。そして・・・。
グズな奴隷のような女が、この事件をきっかけに一人前の主婦の座に落ち着くまでが描かれている。
とにかく春川ますみの存在そのものが気持ち悪い(笑)ほんとに熱演。こんなにスゴイとは思わなかった。
映画全体を貫く気持ち悪さ(居心地の悪さ)は、実は人間の裏側を克明にしかも明確に描き出してしまっているからなんですね。思わず目をそむけたくなる真実。
機会があったら一度ご覧あれ。しばらく動けなくなるから(笑)
星4つでもいいけど、個人的に好みでないとゆー独断で3つ。ゴメンなさい(笑)
ライアー
(日本語版)
原題:LIAR
★★★★ 娼婦(レネーゼルウィガー)惨殺事件の参考人として、ウソ発見機にかけられる男(ティムロス)。それを取り調べるたたき上げの刑事(クリスペン)とウソ発見機のベテラン捜査官(マイケルルーカー)。天才的なIQと圧倒的な財力を持つ男、はたして彼が犯人なのか、それとも・・・。という物語を、基本的に3人の男たちで演じられる濃密な舞台を見ているような迫力。エエッと思う物語の仕掛け。そして脳味噌を2度3度とかき回されるオチ。
脚本と監督は、これが2作目のジョナス&ジョシュ・ペイトという双子の兄弟。デビュー作「共犯者」(未見)がサンダンス国際映画祭で絶賛され、2作目として作った本作をMGMが買い取り配給した経緯がある。ただならぬ兄弟監督の出現である。が、97年の作品をこれを見るまで全く知らなかったのではあるが(笑)
オススメ!じっくりと腰を落ち着けて、集中して見ることをお勧めする。さらに英語が不得意ならば絶対に日本語版を見るべし。

1997年第7回ストックホルム国際映画祭
   脚本賞&撮影賞受賞
1997年第54回ヴェネチア映画祭正式出品
チキンラン
(日本語版)
原題:CHICKEN RUN
アードマンのニックパークとピーターロードが共同で作り上げた粘土アニメ版「大脱走」
90年ごろに長編映画を考えていたアードマンに、ドリームワークスのジェフリーカッツェンバーグが話を持ちかけ、5本の製作契約を結んだ中の1作目。この後に「ウォレスとグルミット」劇場版などが控えてるとのこと。
スンゲー丁寧な作業だし、どこといって不備もない作品なんだけど、ちっとも面白くない。
なにがツマラナイかとゆーと、フィギュア以外は全て「あり物」なんですね。シナリオも演出も。以前に誰かがどこかですでにやったことばかりで、工夫なんて一カ所もない。いわゆる三流ハリウッドコメディ。
これにはかなりガックリ。みんながアードマンに求めるモノってこういうことじゃないでしょ。

それに吹き替え。これもなんとかして欲しい。案外優香や吉田照美が健闘しているものの、岸谷五郎のヘタなこと!
何度でも言うけど、日本には声優という専門家(プロ)がいる唯一の国なんだから、外国みたいに人気俳優を使うことはないのだ。声優を使いなさい!この悪習を作ったひとり宮崎駿にも責任あるとオイラは思う。
バトルフィールド・アース
(日本語版)
原題:Battlefield-Earth
2000年度第21回ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)で7部門(原作・脚本・監督・作品・主演男優・助演男優・助演女優)を独占した映画であります!
ちなみにラジー賞は、その年の最低映画に贈られる賞ね(笑)
西暦3000年、サイクロ人とゆー宇宙人にわずか9分間で地球が乗っ取られ、人類は原始人のよーな暮らしをしています。地球を統治するのがトラボルタ演じる司令官。そいつが上官の娘にちょっかい出したから窓際族にされちゃって、ヤケのヤンパチ、金を掘りだして一儲けしようと目論んでるのでした。それを地球人の主人公がやっつける、とゆー中学生が書いたようなシナリオを巨額な資本で映画化したものですな。
原作のロンハバートは新興宗教「サイエントロジー」の創始者で、トラボルタは熱心な信者。そこでこの映画をトラボルタ自身がプロデューサーになり制作したんでした。
バカも極まれりだな(笑)
だけど星をひとつつけたのは、もっとヒドイ最低な映画なんて腐るほどあんじゃん!とゆーオイラの判断でございます。
ペイフォワード
(日本語版)
原題:Pay it Forward
★★ 中学一年の最初の社会科の授業。そこで出された年間目標(宿題)は「世界を変える方法を考える」だった。
そこで主人公の少年は「善意のネズミ講」を考え実行するが・・・とゆーお話。
度肝を抜く最低のエンディングさえなければ、かなりの良作であったのに。あーもったいない。それにしても、あの終わり方は絶対に納得できない。卑怯ですらあると思う。
そこまでのシナリオも演出も演技も、それはそれは素晴らしい出来であったとゆーのに!
ヤケドメイクのケビンスペイシーや、ハーレイ・ジョエル・オスメント君もウマイけど、特にヘレン・ハントには驚いた。紙粘土みたいな無味乾燥な女優だと思ってたらこんな芝居もできるんだなあ。
監督のミミレダーはテレビドラマ「ER」初期の演出でエミー賞を取った人なんだけど、もう少し脚本を吟味するべきだと思う。まさかこの終わり方でイイなんて本気で信じているのなら、もうこの人の映画は観ないぞ。
会社側が絶対に「フィールドオブドリームス」を再現したいのだあ、って無理を押したなら監督を降りるべきなのだ。
アードマンコレクション3
原題:Aardman collection3
★★ 粘土アニメのアードマンが贈る短編集第3弾。「2」が確かあったはずなんだけど店になくなってんだよねー。なのでしかたなく「3」を。
ん〜、今回はニックパークの作品は無く、主にピーターロードの実験作品が中心。生音を録音したものにあわせてアニメを製作するとゆー、このシリーズの「1」でニックパークが動物アニメでやった手法(これはアカデミー賞受賞)をリアルな人物でやってみました、ってな感じ。
技術は素晴らしいのだろうけど、見ててちっとも面白くない。
面白かったのは1話目の「POP」とゆーポップでパンクな作品。
ショコラ
(日本語版)
原題:CHOCOLAT
★★ 全く期待ハズレでありました。
想像してたのは、お堅い村人たちが、チョコレートの魔力で解放されるとゆーファンタジーだったんで足をすくわれた気分。基本的にはそうゆー物語ではあるんだけども。
だから前半(始まってから25分くらい)まではホントに素晴らしいの。チョコ親子の登場から店が開かれるまでの展開はまさに映画そのもの!そしてあのエンディングの見事さ!なのに、なのにである。
どこに冷めるかとゆーと、この映画はファンタジーを半ば否定しているとゆーことなんですね。あの中盤に登場するジョニーデップ扮する流民がファンタジーに水を差す存在として(しかも肯定的に)描かれてるのがどうも気にくわない。彼の登場で、寓話としてのチョコ婦人が現実に目覚めてしまうんだけど、そんな必要があるのかなあ。さらに言えば、もっと村人たちのエピソードを描くべきだった。これじゃ浅いし弱い。
本来ならこの映画はもっと純然たるファンタジーであるべきで、もっとチョコレートの魔力を全面に押し出さないとイケナイ。そう、チョコレートの存在も希薄なんですね。これなら別に他の食材でもイイじゃないか。
傑作続きのハルストレムの作品の中ではコレは今ひとつだとオイラは思う。この監督は「厳しい現実を明確に描きながらもファンタジーとして成立」させる名人なハズであったし、オイラはそこを高く評価してたんでした。

驚いたのが旦那の暴力から逃げ出す役のレナ・オリン!なんとハルストレムの奥さんなんだって!これには仰天。
この女優さんの代表作は「蜘蛛女(原題:ROMEO IS BLEEDING)'94米」で、映画史上に残る超仰天悪女を演じてるんでした。未見な方はぜひ必見。あまりの怖さに泣くかもしれないけど(笑)
日本の黒い夏
[冤罪]
数年前(1994年)オウムによる松本サリン事件で、マスコミの報道が元で冤罪になりそうになった会社員がいましたね。その被害がいかにして起こったかを描いた社会派ドラマ。
筋立てはその事件を取材する高校生の放送部員が、ある地方テレビ局で当時のスタッフに話を聞くと同時に、その再現ドラマを描いていくとゆーもの。
「帝銀事件・死刑囚」「日本の熱い日々・謀殺・下山事件」「海と毒薬」「深い河」などの社会派映画や、「忍ぶ川」「サンダカン八番娼館・望郷」などの傑作を撮った熊井啓が監督となりゃあ期待は大きいとゆーもの。
しかしその出来はとにかく古くさい。演出もカメラも30年は古いッ。三流の松竹映画のよーな出来映えにガッカリです。
さらに役者の芝居はNHK教育の「中学生日記」並なんですね。それを2時間。たまりません。
ベテラン監督の意地を見せたのがサリン事件のあらましの再現シーンで、これは見てて窒息するになるくらいの迫力でありました。特に被害者の芝居がリアルで気持ち悪くてとても良い。
でもそれだけ。星ひとつもそこにあげたもの。重要な素材であるのになんともったいないことを。この数百倍面白くできたハズである!
クレヨンしんちゃん
モーレツ!オトナ帝国の逆襲
SF学会や唐沢俊一をはじめとするサブカルチャー連中が、今年の邦画で一番の傑作!とゆーのでさっそく借りてみてみれば、このとーりの星の数。
「イエスタデイワンスモア」と名乗る同棲男女が「20世紀博」を開催し大人たちは夢中。だがそれは大人たちを洗脳し21世紀を抹殺、永遠に20世紀であろうとする企みだった。っつーハードSF仕立て。
しんちゃん一家の大活躍で救われるんだけどね、当然ながら。
まず引っかかったのが「20世紀」と銘打ちながら、実は「昭和40年代」限定だっつーこと。昭和40年代が20世紀の全てなのかい!
しかも当時をリアルタイムに子供時代を過ごした(満喫した)オイラにはノスタルジーすら感じないんでした。だから可笑しくもない。
さらに、しんちゃんの父親が洗脳から目覚めるときに回想する今までの自分史。みんなはココで号泣したそーだけど、こんな通俗的な人生観に感動するのかね。お安いことで。
クライマックスのしんちゃんの大活躍にも感動するってんだけど、これじゃあこのアニメが元々持っていたコンセプトからズレてんじゃん。
オイラが見たいとすれば、ぶりぶり左右衛門とかの強烈キャラとしんちゃんたちのドタバタナンセンスだけなんである。
次作は時代劇だそうだけど、ぜひ、ぶりぶり左右衛門の登場とドタバタに徹することを熱望する。







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